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東芝、話しかければ家電が操作できるAmazon Alexa搭載の音声対話デバイス
2017年9月25日 15:11
東芝映像ソリューションは、Amazonが提供する音声認識サービス「Alexa(アレクサ)」を搭載した音声対話デバイス「TH-GW10」を、北米市場にて12月に発売すると発表した。
ホームIoT関連のおもなサービスカテゴリー(ホームセキュリティ、ホームオートメーション、危険予知、エナジーマネージメント、ヘルスケア、情報・コンテンツサービス)に対応し、高性能マイクとBluetoothスピーカーを搭載した音声対話デバイス。
同デバイス(に搭載されたAlexa)に話しかければ、天気やニュースを音声で答えてくれるほか、ドアセンサーやスマートロック、照明など様々な家電の操作が可能。また、モーションセンサーやカメラ、マイクを搭載することで、遠隔地から自宅内の様子を映像で見られ、防犯や見守り用としても使える。
通信インターフェイスとしては、Wi-Fi、Bluetooth、Zigbee、Z-Waveに対応。北米で販売されているほとんどのIoT家電と接続できるとする。
国内向けには、市場に合わせた製品やサービスを開発したい
発表会では、技師長の石橋泰博氏が登壇。同社はこれまで液晶テレビ(レグザ)やレコーダー(レグザブルーレイやレグザサーバー)などでスマートサービスを長く展開してきたと語る。こうしたAV機器では、デバイスの機能とクラウドの技術を融合し、新たなスマートサービスを提供してきたという。
「実はこうした技術とホームIoTというのは、技術の共通性が非常に高い領域です。例えば液晶テレビのレグザで使っているボイス検索というものでは、AIを活用して音声認識の精度を向上させてきました。
このように映像開発で培った技術は、ホームIoT に十分に適用できると考えています。そして、皆さんに新たな価値をご提供していきたいと考えています」
今回の発表は、北米市場での発売に限られたもの。国内での発売については、次のように語る。
「日本と北米では環境がかなり違い、そのまま同じ製品を日本市場に投入するのは難しいなと考えております。日本市場を色々な観点から分析して、新しい製品やサービスを検討していきたいと思っています。また我々は、レグザという非常に大きなIoT資産を持っています。さらにグループを見渡せばRECAIUS(リカイアス)という優秀な音声認識技術も有しています。
将来に向けて、そうした我々の資産をうまく活用し、新しい日本向けの製品を開発していきたいと考えております」