やじうまミニレビュー
テレビやビデオの音声をワイヤレス化できる魔法の小箱「Bluetoothトランスミッター」
2017年9月14日 07:00
マッチ箱のようなこの小箱。スマートフォンでおなじみのBluetoothで送信した音楽を受信したり、逆にイヤフォンジャックの音をBluetoothで飛ばしたりできる「Bluetoothトランスミッター/レシーバー(送受信機)」だ。
メーカー名 | TaoTronicss |
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製品名 | Bluetoothトランスミッター/レシーバー |
型番 | TT-BA07 |
実売価格 | 3,400円 |
ちなみにBluetoothは、音楽や音声を電波で送受信するための規格。他にもマウスやスマホの遠隔シャッターなど、データ通信などにも利用され、だいたい10mぐらいの範囲の機器と接続が可能だ。
つまり本機を使うと、Bluetoothに対応していないオーディオ機器に差し込むだけで、音楽や音声を送受信できちゃうという面白グッズ。でもこの説明だけだと「ふ~ん」な装置だが、これから提案する使い方を聞いたら、きっとあなたも欲しくなる!
カーステレオでみんなのスマホに入ってる音楽をシェア!
最近はBluetooth対応の高級カーステレオも販売されている。しかし我が家や友達の車は、フツーのカーステレオという場合がほとんどだ。ましてやレンタカーを借りてという場合は、Bluetooth対応ということはマズない(笑)。
とはいえ最近のカーステレオは、外部入力(AUX)端子がついているものが多く、スマホのヘッドホンジャックをカーステレオのAUXにコードで接続すれば、スマホの音楽も再生できるようになっている。
ただ「有線」というのが曲者で、コードが届くダッシュボードにスマホを置いておくと、カーブのたびにスマホがザザー! っとスライディング。挙句の果ては、運転席が助手席の人のスマホの曲ばかり聞かされてウンザリなんてことも。
そこで「Bleutoothトランスミッター/レシーバー」があれば、数々の悩みを一挙解消! 一触即発の険悪なムードの車内に、平和が訪れるのだ。
平和への道のりは簡単。本機をカーステレオのAUX端子に接続し、電源ボタンを長押しして電源を入れるだけ。すると近くのBluetooth(スマホ)と自動的にペアリングされ、本機はBluetoothの電波を受信して、スマホの音楽をカーステレオから再生できるようになる。たとえば、こんな手順だ。
1.Bluetoothトランスミッター/レシーバーをカーステレオの外部入力(AUX)に接続し、カーステレオの入力をAUXに切り替え
2.Bluetoothトランスミッター/レシーバーの電源を長押ししてペアリングモードで電源ON
スマホをはじめBluetooth機器がほかにある場合は、すべてのBluetooth機器の電源を切るか、BluetoothをOFFにする
3.続けて音楽を再生するスマホのBluetoothをON
4.3で接続できなかったらBluetoothのデバイス一覧から本機を選択
5.スマホで音楽を再生するとカーステレオから音楽が流れる
別の人のスマホを接続する場合は、今再生中のスマホのBluetoothをOFFにする。これでBluetoothトランスミッター/レシーバーが待機モードになるので、別のスマホのBluetoothをONにすると、接続先のスマホが切り替わる。
なお本機には充電式の電池を内蔵しているので、約10時間の連続再生が可能。もし充電をし忘れたとしても、充電しながらの利用も可能だ。
ビデオカメラにつないでBluuetoothヘッドホンで音声モニター
筆者が最高に重宝しているのは、ビデオの撮影時の音声モニターを本機から無線で飛ばしで、Bluetooth対応のヘッドフォンで聴くという使い方。
カーステレオの例では、スマホのBluetoothで飛ばした音楽を本機で受信したが、今度はその逆。ビデオカメラから出力されるアナログ音声を本機でBluetoothの電波に乗せて、他のBleurtooth機器に送信するという使い方だ。
送受信の切り替えはワンタッチ。本体のスライドスイッチを、RXからTXに変えるだけ。RXはBluetooth受信のReciveを示し、TXは送信のTransmitを意味している。ちなみにXは、無線などの用語で「以下略」の意味がある。送受信は頭文字のRとTで区別がつくので、それぞれにXをつけて略しているというわけだ。
先と同じように、具体的な手順を示すと次のようになる。
1.本機をビデオカメラの音声モニターに接続
2.本機の電源を長押ししてペアリングモードで起動
3.ヘッドフォンをペアリングモードにして接続
4.音声がBluetoothヘッドフォンからモニターできる
ペアリングは近くにあるBluetooth機器が自動接続されるので、他のBluetoothデバイスの電源は切っておく必要がある。なお一度ベアリングしたヘッドフォンは、その情報が記憶されるので、次回接続時は電源を入れるだけで自動的に接続が復帰。細切れにシーンを撮影するときでも、一度ペアリングしてしまえば、あとは自動で復帰するので面倒がない。
また2台同時に同じ音声を送信することができる。なので、ディレクターや監督などのヘッドホンも本機に接続すれば、カメラマンと同じ音声をモニターできるようになる。プロユースでは、便利な機能となるだろう。
2台目のペアリングも簡単で、最初につないだヘッドフォンの電源をいったんOFFにして、2台目のヘッドフォンをペアリングするだけ。つまり本機は、2つのbluetooth機器の情報を保持して、同時送信が可能となっているというわけだ。
お年寄りにも便利! テレビにつないで手元のスピーカーで聴く
本機は3.5mmのスレテオミニジャック以外に、テレビやHDDレコーダーでよく見かける赤と白の音声ピンジャック(RCA)コネクタにも対応している。変換コードが添付されているので、テレビの裏側にある音声出力に差し込むだけでセット完了。
もちろんヘッドフォンジャックに本機を接続してもいいが、そのときはテレビのスピーカーから音が聞こえなくなってしまう点に注意して欲しい。テレビのスピーカーからも音を出しながら、音声をBlurtoothで飛ばすには、テレビ背面の音声出力を使うこと。
あとはこれまでと同じように、本機とBluetoothヘッドフォンやbleuetoothスピーカーとペアリングすればいい。
先と同じように2台同時につなげるので、1台目をヘッドフォン、2台目をキッチンにあるスピーカーとペアリングするといった使い方もできる。
最近耳が遠くなってテレビの音が聞こえにくいというお年寄りには、手元や耳元スピーカーとしても便利に使えるはず。通常のこれらの製品は、送信機とラジカセのようなスピーカーがセットになって1万円ほどするが、本機はだいたい3,500円程度
最初にセットアップやペアリングだけやってあげれば、あとはデジタル機器は苦手というお年寄りでも簡単に使えるだろう。
。これに安いBluetoothスピーカーを買い足せば、半額ぐらいで手元、耳元スピーカーになるというわけ。
スマホにつなげば同時に2箇所のスピーカーで音楽をシェア!
夏の楽しいキャンプやバーベキューに欠かせないのが音楽。そんな音楽をみんなで聴くためのBluetoothスピーカーだけど、1台だと聞こえる範囲は知れたもの。みんなが集まるテーブルにスピーカーを置けばBBQグリルではあまり聞こえないし、BBQグリルの近くに置けばテーブルでは聞こえなくなる。
そんなとき、スマホのイヤホンジャックに本機を差し込んで2台のスピーカーとBluetoothで接続すれば、BBQコンロでもテーブルでも同時に同じ音楽を楽しめる。
このように同時に2台接続できるというメリットを活かすと、Bluetooth対応機器以上に活用できるのが本機の面白いところだ。