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ネスレ、話しかけるとコーヒーを淹れてくれる「ネスカフェ コネクト」をスタート
2017年9月5日 18:08
ネスレ日本は、コーヒーマシン「ネスカフェ ゴールドブレンド バリスタ i[アイ]」と、専用タブレットをセットにした新IoTサービス「ネスカフェ コネクト」の申込受付を開始した。
バリスタ iとタブレットは、月額500円で使用可能。専用カートリッジ「ネスカフェ ゴールドブレンド エコ&システムパック 105g」3本セットは2,220円で、自動的に届けられる(送料無料)。
バリスタ iと専用タブレットを自宅にセットし、タブレット画面にいる「エージェント」に話しかけるだけで、コーヒーをいれたり、離れて暮らす家族とのメッセージ送受信、情報検索などが全て音声で行なえる。
代表的な音声操作は、「コーヒーをいれて」、「メッセージを送って」、「天気を教えて」、「ニュースを教えて」などが挙げられる。メッセージに関しては、あらかじめ設定した離れて暮らす家族のLINEアカウントに送られるという。
コーヒーを飲むと、自動で家族などのLINEアカウントにメッセージが送られるよう設定も可能。離れて暮らす高齢者の見守りにも利用できるとする。
同サービスは、長野県小谷村にてテストサービスが行なわれたという。発表会では、実際に使われた様子が、動画で紹介された。
なおタブレット画面の「エージェント」と呼ばれる女性キャラクターは、ソニーモバイルコミュニケーションズが開発した「ソニーエージェントテクノロジー」を使用している。
高齢化の問題をIoTやAIを活用して解決していく
サービス開始の発表の場では、同社の代表取締役兼CEOの高岡浩三氏が登壇。サービスを始めるまでの経緯を語った。
「昨年の事業戦略発表会では、高齢化で老人世帯が激増する中で、高齢者の社会からの孤立が起きます、そうした問題をIoTやAIを使いながら解消していきたいと語らせていただきました」
そして同社では、ソニーモバイルコミュニケーションズと共同で、IoTとAIを駆使した老人の見守り機能を備えた製品、サービスを進化できないかを模索してきたという。
その先駆けとして昨年9月に発売したのが、IoTで繋いだ「バリスタ i」。1年後の現時点までに、40万台を販売しているという。
「ネスカフェ コネクトでは、“エージェント”と呼ばれるVR内に現れる女性に、ボタンを押さずに声で頼めばコーヒーをいれてくれます。メッセージを読み上げてくれ、日常会話も可能な機能を備えたもの、サービスを開始致します」
高岡氏は、LINEともつながっていることなども紹介。長野県小谷村での利用シーンを動画で見ながら、こうした製品は高齢の方々には使いづらいのではと考えていたが、実際には話すだけで使える製品は、高齢者こそが使いやすいものだと語る。
「小谷村というのは、過疎にあたる村なんです。ここの役場の方とお話をし、ご協力をいただくことになりました。結果としてはヘルパーさんたちにも喜んでもらえたということは、我々にとって非常に大きな成果です」
今後も20世紀には解決できなかった問題を、AIやIoT、インターネットサービスを拡充させることで解決していきたいと語った。