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ダイソン、シンガポールのテクノロジーセンターに478億円投資

 ダイソンは、「SINGAPORE TECHNOLOGY CENTRE」を新設、13日、現地で開設セレモニーを行なった。同センター及び、未来の研究開発に対し、3億3,000万ポンド(約478億円)を投資、今後50%以上の成長をシンガポール拠点のエンジニアと共に目指すとしている。

「SINGAPORE TECHNOLOGY CENTRE」のエントランススペース

 新設したテクノロジーセンターは、シンガポールの新興企業コミュニティの中心地、シンガポール国立大学の隣に位置し、開設セレモニーには、ダイソン創業者のジェームズ ダイソンと、シンガポール経済産業省S Iswaran(イスワラン)大臣が出席した。

 ジェームズ ダイソンは以下のようにコメントする。「シンガポールは、世界でも有能かつ優秀は人材が人工知能(AI)や、機能学習、ロボット工学、流体力学、ヴィジョンシステムによるハードウェア、電気工学そして、ソフトウェアの融合による技術の開発を行なっています。ダイソン製品はソフトウェアのアップデートを通じ、時間の経過と共によりより製品機能を提供し続けます。またソフトウェアのアップデートと共に使用環境に応じたよりよい製品機能を実現します」

 シンガポールでは、1,100名のエンジニアや科学者が、シンガポールテクノロジーセンターと、デジタルモーター製造拠点で研究開発に取り組んでいる。ダイソンは毎週、700万ポンド(約10.1億円)を研究開発に投資し、広範囲で様々な領域において優秀なエンジニアを常に求めているという。

シンガポールでは1,100名のエンジニアが研究開発に取り組んでいる

 なお、ダイソンは、英国における深刻なエンジニア不足の問題解決のため、英国本社にダイソン インスティテュート オブ テクノロジーを2017年9月に開校することを決定している。エンジニア志望の学生に新たな選択肢を提供するもので、受講生には給与が支給される。ダイソンは、同校に1,500万ポンド(約21億円)を投資することを決定している。

 シンガポール経済開発庁長官のDr.Beh Swan Gin(ベイ スワン ジン)は、「ダイソンが研究開発機能を拡張し、より専門的な研究開発をシンガポールで行なうことを嬉しく思います。シンガポールの若い人達、未来のエンジニアを目指す人達に新しい可能性を提案し、我々のイノベーション的経済の構築の実現をサポートしてくれるでしょう」