【CEATEC JAPAN 2012】
アプリックス、抽出具合がスマホで細かく調節できるコーヒーメーカーなど

 映像・情報・通信機器の総合展示会「CEATEC JAPAN(シーテックジャパン) 2012」が、千葉県千葉市の幕張メッセで開幕した。開催日程は10月2日~10月6日の5日間。一般公開日は10月3日~6日で、入場料は1,000円だが、事前登録を行なうことで無料となる。最終日の土曜日は無料。

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コーヒーメーカーも空気清浄機も、赤ちゃん用体重計もスマホと連携

スマートフォンとの連携機能を備えた、アマダナのコーヒーメーカー

 アプリックスのブースでは、スマートフォンにつながるコーヒーメーカーなど、同社独自のスマート家電アプリプラットフォームを搭載した家電製品を公開した。すべて参考出品となる。

 アプリックスはソフトウェアの研究開発を行なう会社。同社が提供する独自のプラットフォームを既存の家電製品の中に搭載することで、より便利なアプリが開発でき、新しいサービスが提供できるという。今回の試作品では、アマダナのコーヒーメーカーや空気清浄機・加湿器、タニタの測定機器やフィットネス機器に、スマートフォンとの連携機能を搭載した。

 コーヒーメーカーでは、アプリ上で蒸らし時間の有無や、ドリップの濃さ、豆の種類などが選択可能。アプリで設定すると、豆の種類や味の好みに従い、お湯を注ぐ回数、量を変える。さらに、時間帯や好みに合わせた淹れ方を紹介するといったサービスの提供にも対応するという。

 また、加湿器でアロマオイルを炊いている間は、空気清浄機の運転を控えるなど、ほかの機種との連動も可能という。

スマートフォンとの連携機能を備えた、アマダナのコーヒーメーカーと加湿器、空気清浄機コーヒーメーカーのアプリでは、蒸らしのON/OFFやコーヒーの種類、コーヒーの濃さなどが選択できる空気清浄機、加湿器とも連動する

 このほか、測定した体重を自動でスマートフォンに送信、自動で保存するベビースケール(赤ちゃん用体重計)や、扉の開閉回数をスマートフォンに記録するワインセラーなども公開されていた。

 フィットネス機器では、タニタの腕立て伏せ計測器「プッシュアップトレーナー ST-941」を、人気アプリ「筋トレ応援ゲーム ねんしょう!」と連動するデモも展示。ST-941で腕立て伏せをすることで、アプリ内でストーリーが進んでいく。また、エアロバイクとスマートフォンの地図機能を連動させ、皇居周辺をアプリ内で一周する「スマホにつながるエアロバイク」も公開された。

タニタのベビースケールも、スマートフォンと連動体重が増えていくのを家族で見守ることもできる温度管理が重要なワインセラーでは、扉の開閉回数をカウントする連動機能を備える
フィットネス機器では、タニタの腕立て伏せの回数の測定器「ST-941」に、スマートフォンとの連携機能が付いた。なお、ST-941自体は現在発売中ST-941は、人気アプリ「ねんしょう!」と連動する。同アプリは腕立て伏せをすることでストーリーが進んでいくゲーム
エアロバイクとも連動するタブレットの画面(写真上)には、皇居周辺の航空写真が表示されており、現地を走っている感覚がバーチャルで味わえる。順位表示機能もあり、レース気分で楽しめる

 アプリックスでは、「スマートフォン用に標準で提供されているアプリはリモコンの代用にとどまっており、コスト増に見合うユーザーメリットを伝えきれていない」としている。

 このプラットフォームを採用することで、「家電にスマートフォンがつながることによってもたらす新の価値を引き出すことが可能になり、スマート家電の普及を促進する」としている。具体的には、刺身の解凍や電子レンジの調理など、インテリジェントな機能をアプリにまとめ、スイッチやボタンのないシンプルでかつ安価なデザインの家電機器が実現できるという。






(正藤 慶一)

2012年10月3日 00:00