年末特別企画

私が選ぶ今年のベスト家電――前編

 2013年の締めくくりとして、編集部員とライター陣が、この1年間で最も気に入った家電を2日間に分けてご紹介しよう。1日目は、話題を集めた調理家電や省エネ効果抜群のエアコンをピックアップする。

“油を使わなくても揚げ物ができる”フィリップスの「ノンフライヤー」 by.すずまり

フィリップス「ノンフライヤー HD9220」

 今年、ことあるごとに使用感を聞かれたのが、この「ノンフライヤー」である。

 今思い出しても、あのとき作ったものは美味しかったなと思う。特に唐揚げと春巻き、焼きミニドーナツが忘れられない。温め直しの威力も最高だった。

メーカー フィリップス
製品名 ノンフライヤー HD9220
購入場所 Amazon.co.jp
購入価格 26,100円

 質問で多かったのが、「天ぷらやかき揚げは作れないか」というもの。液体の中を浮遊することでふんわりした形を保つようなものは物理的に無理だ。網の上にドロドロの衣が乗るかどうか想像していただければ、おわかりいただけるかと思う(調理前に衣が底に落ちてしまうはず……)。フライヤーというより、コンパクトなコンベクションオーブンだと考えると分かりやすいかもしれない。

 とはいえ、温度とタイマーをセットするだけなので、うっかり火にかけたまま忘れて……という事故も防げるところもこの手の製品の魅力。なんとなく熱が去ってしまった感もあるのだが、単なるブームで終わるのではなく、息の長い製品になればいいなと感じるこの頃である。

・レビュー フィリップス「ノンフライヤー HD9220」  前編/後編

ヘルシーで上質のミンチが作れる、マイコンフードプロセッサー by.神原サリー

タイガー魔法瓶「マイコンフードプロセッサー SKF-A100-R」

 今年購入して一番活躍した調理家電といえば、タイガーの「マイコンフードプロセッサー SKF-A100-R」だ。結婚して30年になるが、長年包丁で刻むことになれ過ぎてしまい、フードプロセッサーやブレンダーのようなものは、私にとって「不要な調理家電ナンバー1」だったのだが、これ使うようになって、考えが180度変わってしまった。

メーカー タイガー魔法瓶
製品名 マイコンフードプロセッサー SKF-A100
購入場所 Amazon.co.jp
購入価格 5,990円

 もっとも利用頻度が高いのが、薄切り肉をミンチにすること。週末に豚肉の薄切り肉やブロック、牛肉の切り落としなどをまとめ買いしておいたものを利用して、ハンバーグやミートローフ、餃子を作る際に必ず登場。購入以来、一度も「ひき肉」は買ったことがない。市販のひき肉はどうしても脂身が多くなってしまうが、自分で挽けば本当にヘルシーで上質のミンチができる。

 大きなステンレス製のボールなので洗うのも簡単で、付属品を一緒にしまっておけるのもいい。冬になってからは、おろしプレートを使った「大根おろし」作りにも大活躍。大量の大根おろしも楽にできるので、これまで敬遠しがちだった「みぞれ鍋」を楽しんでいる。

・レビュー タイガー魔法瓶「マイコンフードプロセッサー SKF-A100」
http://kaden.watch.impress.co.jp/docs/column_review/kdnreview/20130522_599500.html

離れて住む家族に緊急連絡を取れる、ユニデンの電話機 by.伊達浩二

ユニデン「DECT3188C/1.9GHzデジタルコードレス留守番電話機」

 ユニデンの「DECT3188C/1.9GHzデジタルコードレス留守番電話機」 は、専用の「安心コール」というワイヤレス子機を追加することで、非常時の通信手段として固定電話を活用する製品だ。こういう専用端末を新たに作るのはお金がかかるものであり、よく製品化できたと思う。

メーカー ユニデン
製品名 DECT3188C/1.9GHz デジタルコードレス留守番電話機
購入場所 Amazon.co.jp
購入価格 16,480円

 家族全員が携帯電話を持っていて、固定電話がない家庭が増えている。しかし、昔から固定電話がある家庭では固定電話を廃止すること少ない。公的な機関や親戚などから、連絡が来る方法として組み込まれているので、なかなか廃止するのが難しいのだ。なくせないものなら活用したいというのが、この製品のアイデアの源泉となっている。

 親の世帯が地方の実家に住んでおり、子供の世帯が離れた都会に住んでいるような状況にはピッタリの製品だ。

・レビュー ユニデン「DECT3188C/1.9GHzデジタルコードレス留守番電話機」
http://kaden.watch.impress.co.jp/docs/column_review/kdnreview/20130808_610687.html

暖房に、冷房に、一年中使えるシャープの高級タワーファン by.小林樹

シャープ「プラズマクラスターヒートイオンファン PF-FTH1」

 今年1番気に入った家電は、シャープの「プラズマクラスターヒートイオンファン PF-FTH1」だ。縦に長い送風口から、足元までワイドに温風が広がり、ソファの前や脱衣所で、スポット暖房として活躍した。スピーカーなどのインテリアと馴染み、設置スペースを取らない点も良かった。

メーカー シャープ
製品名 プラズマクラスターヒートイオンファン PF-FTH1
価格 オープンプライス
参考価格 30,800円(Amazon.co.jp)

 温風、送風のどちらも、風量や風向きをきめ細かく設定でき、部屋の温湿度に合わせて最適な風量で運転する機能も搭載している。使い勝手には高級感があった。

 ちなみに、このタワーファンは、先日、ダイソン社が発表した動画で、やり玉に挙げられていた。シャープの「PF-FTH1」とダイソンの「Hot+Cool ファンヒーター AM05」の共通点は、タワー型で、実売3万円を超える高級機種である点や、温風と冷風の両方を出せるので、1年を通して活躍できる点だろう。

 ダイソンの動画では、AM05の方が最大3倍遠くまで温風が届くという実験結果を公表しているが、風の直進性だけで判断するのは早い。スポット暖房として活用するうえでは、足元まで上下に幅広く広がる風は、十分実用的だった。

・レビュー 温風も吹き出す! オールシーズン使えるタワー型ファン
http://kaden.watch.impress.co.jp/docs/column_review/kdnreview/20131119_624070.html

電気代をかなり節約できたエアコン「霧が峰」 by.藤山哲人

三菱電機「ハイブリッド霧ヶ峰 ZWシリーズ」

 三菱電機の「ハイブリッド霧ヶ峰 ZWシリーズ」をリビングに設置したのは2013年5月のこと。そして迎えたこの冬は、エアコン暖房なのに足元から暖かい。さすがに朝起きてスグはガスファンヒーターで暖を取っているが、以降はエアコン暖房でも足元から暖かい。

メーカー 三菱電機
製品名 ハイブリッド霧ヶ峰 MSZ-ZW403S-W(14畳向け)
価格 オープンプライス
参考価格 140,400円(Amazon.co.jp)

 振り返れば、暑かった8月の電気代は、10年前のエアコンからの乗り換えで、消費電力が15kWh減、電気代に換算すると330円安くなった。

 額面だけではそれほど省エネになっていないような感じだが、気象庁のデータによれば筆者の住んでいる横浜の平均気温は昨年が28.1℃、今年は28.4℃と暑くなっている。これを踏まえると、電気代をかなり節約できたことが分かる。

2012年9月の消費電力(8月13日〜9月11日) 662kWh
2013年9月の消費電力(8月13日〜9月11日) 647kWh

 三菱独自のムーブアイは賢く、夏場はヒトに直接冷気が当たらないように気流を制御してくれる。冬場にはムラなく部屋を暖め、どこにいても寒さを感じることはない。昨年冬は窓に近いソファではひざ掛けが必需品だったが、ひざ掛けを片付けてしまったほどだ。

 そんなわけで筆者の今年の1台は、三菱の霧が峰としたい。

今年の電気代。昨年の消費電力は、右下に記載されている
およそ半年で3,154円節約できたという
どんどん節約すると芽が大きく育つらしい!

・レビュー 三菱電機「ハイブリッド霧ヶ峰 ZWシリーズ」 その1/その2/最終回