年末特別企画

2012年 私が選ぶ今年のベスト雑貨――スタッフ編

  家電Watchでは、毎日「やじうまミニレビュー」でライター陣やスタッフが使ってみて良かった雑貨を更新している。本日はこの1年の締めくくりとして、各執筆者が今年最も気に入ったベストアイテムを振り返ってみよう。

 [ライター編はこちら]

節電にもなり、防災器具としても期待できる~岩谷産業「カセットガスストーブ CB-STV-2」 by.伊達 浩二

岩谷産業「カセットガスストーブ CB-STV-2」

 1年間、いろいろな機材を使ってきたけれど、実用性という意味で一番だったのは、岩谷産業の「カセットガスストーブ CB-STV-2」だ。これは、カセットガスを使う室内専用のガスストーブだ。

メーカー岩谷産業
製品名カセットガスストーブ CB-STV-2
購入場所Amazon.co.jp
現在価格8,979円

 実際に使ってみると、リビングルームでは力不足だが、7畳ほどの自室では十分に暖かく使える。火力自体は、そんなに強くないので、電気ストーブに代わる部分暖房器具だと思っていたが、密閉度の高い部屋であれば、十分に部屋全体が暖まる。

 また、火を使う暖房器具のため、暖まるのが速い。カチッとスイッチを入れて、すぐに暖かさが感じられる。電源コードなどがないので、部屋から部屋への移動も簡単だ。

 燃料であるカセットガスは、1本で3時間強持つので、2~3日に1本ぐらいのペースで消費する。週末に3本セットを買ってくると、その週の分がちょうどまかなえる感じだ。これぐらいだと、買い物の時に荷物にならない。

 燃料費は、カセットガスをいくらで手に入れられるかに左右されるが、記事掲載後に3本で278円で売っているところを見つけたから、コストは1日に約40円というところだ。月に換算すると1,200円ぐらいだから、電気ストーブといい勝負というところだろう。

 なにより、逼迫している今年の電力事情を考えると、電気を使わない暖房器具を使うことで節電しているという意識が一番のメリットだと思う。

・やじうまミニレビュー 岩谷産業「カセットガスストーブ CB-STV-2」
http://kaden.watch.impress.co.jp/docs/column_review/yajreview/20121129_575767.html
・岩谷産業
http://www.iwatani.co.jp/jpn/
・製品情報
http://www.i-cg.jp/cf/stove/cb-stv-2/index.html

ほどけやすい靴ヒモは、スプレー一発で固定しよう~アズマ工業「靴ヒモ キープdeシュー」by.正藤 慶一

アズマ工業「靴ヒモ キープdeシュー」

 私は、心の底から“ありがたい”と感じた商品を今年のベスト雑貨として紹介したい。アズマ工業の「靴ヒモ キープdeシュー」だ。

メーカーアズマ工業
製品名靴ヒモ キープdeシュー
購入場所Amazon.co.jp
現在価格498円

 この商品、その名の通り靴ヒモをキープする、つまりほどけなくするためのスプレー。普段使っている靴ヒモの結び目にプシューと1発スプレーするだけで、ほどけがちな靴ヒモが固定できるという製品だ。

 このスプレーを使う前、私のスニーカーは1日1回は必ず靴ヒモがほどけていた。どれだけ固く結んでもダメだったが、それがこのスプレーをした途端、まったくほどけなくなった。靴ヒモを変えようか、それとも靴自体を変えようかと思っていたところだったので、本当にありがたいと思えた。

 ヒモを緩める場合は、通常通りヒモを引っ張れば良いだけ。ヒモにはスプレーの跡や、ネバネバした粘着成分が残ることもない。これも地味にスゴイ。

 「靴ヒモがほどけないための結び方知ってるぜ」「ほどけない靴ヒモも売ってるよ」というツッコミもあるだろうが、特に結び方や靴ヒモを変えたりせず、スプレーだけで固定できるという単純明快さが素晴らしい。実は本製品をレビューとして紹介した9月以降、その後一度も、歩いている最中に靴ヒモがほどけたことはない。結び目は今でもしっかりと固定されている。あれだけヒモを結び直していたのがウソのようだ。

 靴ヒモがほどけやすいけど、その対策に手間をかけたくない方は、ぜひ本製品を一度使っていただきたい。歩みを止めていたやっかいな靴ヒモが、確かな一歩を保証する最高のパートナーに変わることだろう。

・やじうまミニレビュー アズマ工業「靴ヒモキープdeシュー」
http://kaden.watch.impress.co.jp/docs/column_review/yajreview/20120918_559753.html
・アズマ工業
http://www.luck-at.com/

専用フィルターと美しいボディで淹れる贅沢な珈琲の味~CHEMEX「Filter-Drip Coffee Maker」 by.阿部 夏子

CHEMEX「Filter-Drip Coffee Maker」

 私は、CHEMEXの「Filter-Drip Coffee Maker」を選んだ。コーヒーが好きで、特集が組まれた雑誌や書籍にもよく目を通しているが、ケメックスはそういった特集に必ずといっていいほど登場しており、以前から気になっていた製品だ。専用のフィルターを使わなければならない、取り扱いがめんどくさいガラス製であることなどがネックになって、なかなか手が伸びなかったのだ。

メーカーCHEMEX
製品名Filter-Drip Coffee Maker
購入場所Amazon.co.jp
購入価格3,900円

 それが、今回仕事にかこつけて、使ってみたところ、噂に違わぬ名品だった。1941年の誕生以来変わっておらず、ニューヨーク近代美術館(MoMA)の永久展示品としても指定されているというデザインはもちろんだが、やはり特筆すべきは、コーヒーの味。専用の円錐形フィルターを使って丁寧にコーヒーを淹れると、安い豆でもとたんに深みが増す。

 ガラス製のくびれた本体は、持ちにくく、サーブしずらい、洗いにくいなどの欠点も確かにあるが、とにかくコーヒーの味が気に入って使い続けている。これまでにも様々なコーヒーメーカーを試してきたが、ケメックスを使い始めてからはもっぱら、フィルタードリップばかり。

 1分1秒を争う忙しい朝も、コーヒーくらいはゆっくり丁寧に、時間をかけて淹れたいと思うようになった。もしかしたら、今年30を迎えた年齢のせいもあるのかもしれない。

・やじうまミニレビュー CHEMEX「Filter-Drip Coffee Maker」
http://kaden.watch.impress.co.jp/docs/column_review/yajreview/20120830_555872.html
・CHEMEX(英文)
http://www.chemexcoffeemaker.com/
・製品情報(英文)
http://www.chemexcoffeemaker.com/products/classic.html

パソコンのモニター、もう眩しくない! ~Zoff「Zoff PC クリアタイプ」 by.小林 樹

Zoff「Zoff PC クリアタイプ」

 私のベスト雑貨は、仕事中に常にかけている、ZoffのPC用メガネ「Zoff PC クリアタイプ」を挙げたい。PC用メガネとは、パソコンの液晶画面から発せられる青色光をカットするレンズを採用したメガネのこと。家電Watchでは、すずまり氏がレビュー紹介し、私もそれを見てすぐに買いに走ったのだった。

メーカーZoff
製品名Zoff PC クリアタイプ
購入場所Zoff 新宿マルイ本館店
購入価格12,600円(フレームによって異なる)

 すずまり氏がレビューで使っていたのは、「カラータイプ」といってレンズの色がブラウンがかったものだったが、私が購入したのは透明レンズの「クリアタイプ」。クリアタイプはレンズが透明で、一見普通のメガネと変わりなく使える。ちなみにカラータイプとクリアタイプでは、青色光のカット率も異なる。クリアタイプのカット率は約37%で、カラータイプの約50%と比べるとやや劣る。

 価格は、フレーム代にレンズ代を上乗せして決まる。フレームは色や種類が豊富で、5,250円、7,350円、9,450円の3つの価格帯が用意されている。クリアレンズ代は、度なし度あり共に5,250円。私は9,450円の超軽量フレームを選んだが、その時はレンズ代がキャンペーン価格で通常の5,250円から3,150円と約2,000円も安くなっていたので、合計金額は12,600円で済んだ。

 使ってみると、一日中パソコンのミニターを見つめていても、目がショボショボしなくなったというか、疲れにくくなったように感じている。今では、このメガネ無しにモニターを見るのは「眩しくて無理」と思うほど。

 そしてこのたび、久しぶりにZoffのホームページを覗いて驚いた。クリアレンズのPC用メガネが、3,580円で売られているではないか!! なにこれ、超安い。

 実はこの「クリアレンズ・パック」は最近発売された製品だそうで、度無しのクリアレンズとフレームがセットになっているものだ。フレームは、黒縁やブラウン、ベージュ、べっ甲調など8種類から選べる。しかも今年の12月31日までは“スタート割”と銘打ち、本来の3,980円より400円安い3,580円で、店頭およびオンラインストアで発売中だ。私はZoffの回し者ではないが、正直もう1本欲しくなってしまう価格である……。これまでPCメガネを使ったことがなく、まずは試してみたいという方にも手が届きやすいだろう。

 というわけで現在Zoffでは、ブルーライトカット率の高いカラーレンズタイプと、フレームが選べて度が入れられるクリアタイプ、フレームが8種類から選べるクリアレンズ・パックの3種類がラインナップしている。パソコン前の滞在時間が長く、目の疲れが気になる方には、この機会にぜひ試してみてはいかがでしょうか。

・やじうまミニレビュー Zoff「Zoff PC カラータイプ」
http://kaden.watch.impress.co.jp/docs/column_review/yajreview/20120613_538773.html
・Zoff
http://www.zoff.co.jp/
・Zoff PC 製品一覧ページ
http://www.zoff.co.jp/sp/zoffpc/point

編集部