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やじうまミニレビュー

Zoff「Zoff PC カラータイプ」

〜パソコン作業に欠かせない青色光カットメガネを試す
by すずまり


やじうまミニレビューは、生活雑貨やちょっとした便利なグッズなど幅広いジャンルの製品を紹介するコーナーです


「Zoff PC カラータイプ(度付き)」

 あまたある悩みの中で、現在もっとも深刻なのが肩と首のコリと目の疲れだ。肩や首は、手っ取り早くお金を払ってマッサージしてもらえば多少和らぐが、仕事柄、液晶画面を見る時間は減らせないため、目の疲れは増すばかり。

 見る時間を減らせないなら、別の方法で負担を軽減したい。目の奥からしみ出すように伝わってくる鈍痛を、そのまま偏頭痛へと変化する眼精疲労をなんとかしたい!

 そこで飛びついたのが、最近話題のパソコン用のメガネ「Zoff PC」である。液晶画面から発する青色光を専用のレンズで吸収し、まぶしさやちらつきを抑えるというもの。液晶画面がもっとも多く発しているという波長450nm付近の青色光なら、通常の無色レンズに比べて約30%、380〜500nmの青色光全体なら約50%低減する効果があるのだという。


メーカー Zoff
製品名 Zoff PC カラータイプ
購入場所 Zoff ルミネエスト店
購入価格 14,700円
(うちフレーム9,450円
レンズ5,250円)

青色光を約50%程度低減

 「Zoff PC」の発売元は、全国にメガネチェーンを展開しているZoff(ゾフ)だ。レンズはブラウンがかった「カラータイプ」と、普通のメガネと変わらない「クリアタイプ」の2種類が用意されている。カラータイプの青色光カット率は約50%、クリアタイプは約37%で、カラータイプのほうが眩しさを抑える効果が高い。さらに、それぞれ「度なし」と「度付き」が選べる。

 購入手続きとしては、店頭またはオンラインで、気に入ったフレームとレンズを選んで注文する。私は店頭で度付きのカラータイプを注文した。視力を測って度を調整するなど、工程も所要時間も、通常のメガネを作る場合となんら変わらない。フレーム選びや順番の待ち時間を除けば、30分もかかっていないと思われる。ただし、度が入るためその場で即受け取ることはかなわず、1週間ほど待つこととなった。

 価格はフレーム代とレンズ代の合算となる。カラーレンズの場合、度なしは無料。度付きは5,000円の追加料金がかかる。クリアタイプは度付きでも度なしでも5,000円の追加料金がかかる。私の場合、フレーム代は9,450円、度付きのカラーレンズが5,250円で、合計14,700円であった。

レンズの色味はブラウンがかっている いつもかけているメガネと比べてみると、違いがハッキリ

  ほかにPC用のメガネとして、JINSというメガネチェーンから「JINS PC」というシリーズも発売されているが、筆者は普段Zoff製のメガネをかけていたことや、このメガネの購入時にはまだ、「JINS PC」では度付きのレンズがなかったこともあり、度付きが作れる「Zoff PC」のお世話になることに決めた。 

文字はクッキリ見えるが、負担は軽い

 写真をご覧いただければおわかりの通り、「Zoff PC」のレンズは薄いブラウン系の色をしている。この「Zoff PC」をかけると、一瞬世界が黄昏れて見える。モニター中で白いと感じていた部分も、若干セピア調になる。しかし、適応力はすごいもので、2分もすると目の、というより脳内のホワイトバランスが調整されはじめ、白だと思い始めた。意識を集中してみると白ではなく、やや茶色がかっているのだが、落ち着いた白と感じてくるのだ。

普段のメガネのレンズを通してみた、新しいiPadの画面 Zoff PCのレンズを通して見た、新しいiPadの画面。セピア調の視界も数分で慣れる

 ブラウザやメール、テキストエディタ内の文字は、クリアなメガネをかけて見るより、シャープに見える気がする。特に背景が白い場合はまぶしさが抑えられる分、文字の色が引き立つようだ。

 慣れてきた頃に外してみると、周りの明るさにかなり驚かされる。居酒屋から急にコンビニに入ったような、照明を白熱灯からいきなり蛍光灯に変えられたような状態だ。昼間などは、「まだこんなに明るかったんだ。ラッキー! 」と思ってしまうほどの差がある。それだけのまぶしさが抑えられていたわけなので、目への負担もだいぶ軽減されていると感じる。2週間使ってみたが、目の奥に刺さるような、じわじわと絞られるような疲労感は和らいでいると実感できる。

 タブレットでは特に効果的だと感じる。読書したり、ウェブサイトの閲覧に興じるときなどは、目との距離が近く、夢中で眺めている時間が長いだけに、見終わったあとの疲労感はすさまじい。端末の中には、輝度を最低にしても、まだまぶしいと感じるものもあるので、最初から「Zoff PC」をかけておくほうが安心だ。

クリアタイプも登場。好みに合わせて選んでみよう

青色光に囲まれた生活をしている人に……

 そんなわけで、現在では、パソコンに向かうときは「Zoff PC」、それ以外はクリアなメガネと使い分けている。「Zoff PC」は、テレビ、パソコン、スマートフォン、ゲーム機など、対象を選ばず、必要なときに使えるのがいい。これまで、まぶしさや目の疲れに悩んでいた方には間違いなくおすすめできるのはもとより、今はまだそんなに感じてはいないが、目の疲れの予防はしたいという方にぴったりである。

 ただし、デメリットもある。まず、「Zoff PC」をかけた状態で、写真の色調整などはしないほうがいいだろう。仕事で扱う方は要注意だ。

 購入時に「夏、外を歩くときの紫外線対策にもなりますか? 」と聞いたところ、そういう効果も期待できるとのことだった。ただし、外出時も使いたい場合は、見た目も気にした方がよさそうだ。ブラウン系のレンズは、見る人に威圧感を与えやすい。人によってはだいぶ怖そうなイメージに見えてしまう可能性もあるというわけだ。

 生活シーンの中で、かけかえを極力控えたい方、印象を変えたくない方には、クリアタイプのレンズを選ぶといいかもしれない。

 ちなみに、この青色光は睡眠の質にも影響を与える。入眠に多大な影響を及ぼす「メラトニン」と呼ばれる物質があるが、これは100lx程度の室内照明によって抑制されるという特徴がある。さらに、明るさだけでなく、ある波長の光でも抑制されるという。これが440〜490nmの青色光なのだ。

 規則正しい生活を送っている場合、「メラトニン」は、習慣的な入眠時間の1〜2時間前から上昇し、同時に深部体温が下がり始めて眠くなる。しかしこの分泌が抑制されると、早い話が眠れなくなってしまうのだ。また、青色光には交感神経を刺激する作用もあるため、夜間見続けることは、覚醒効果により夜更かしの原因にもなりやすいという。

 眠れない理由は、その人の年齢や、生活習慣、寝具環境等に応じた差があるため、部分的に青色光をカットしただけで改善するとはいえない。しかし、常時青色光に晒される環境で、かつ生活リズムや昼間の活動にも問題を感じているなら、青色光に前述の性質があると知った上で、これをきっかけにライフスタイルの改善にチャレンジしてみてはいかがだろう。





2012年 6月 13日   00:00