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吸引力? 使い勝手? 新機能? ロボット掃除機の選び方ガイド

 たくさんのセンサーを搭載しており、スイッチ1つで自動で掃除してくれるロボット掃除機。2004年にルンバが発売された当初は「本当にきちんと掃除してくれるの?」という不安もあったが、時は流れ、今では時短家電の代表選手として、各メーカー様々な製品を展開している。今回はロボット掃除機を選ぶ時に各メーカーのロボット掃除機にどのような違いがあるのか、どのように選べばいいのかをまとめてみよう。

まずは生活スタイルをチェック

段差が少なくワンフロアーで生活するマンションはロボット掃除機との相性が良い

 具体的な製品の解説に入る前に、そもそもあなたのお宅にロボット掃除機は適していますか? という話。ロボット掃除機は、床面を自動で掃除する製品で、床にモノが落ちている状態では掃除出来ない。例えば、電源コードも長く床に伸びている状態だと、絡まってしまうし、タオルや洗濯物が転がっている状態ではもちろん掃除出来ない。

 ロボット掃除機を使うためには、まず床の上にモノが落ちていないようにする必要があるのだ。例えば床に座ってちゃぶ台でごはんを食べる生活スタイルの人よりは、テーブルに座って椅子で生活している人の方が使いやすい。またロボット掃除機はだいたいどれも1時間以上かけて掃除するので、常に家に人が居るという人には向かないだろう。

 もう1つ室内の段差が多いという人も注意。ロボット掃除機はどれも2cm程度の段差までしか乗り越えられない。部屋と部屋の境目に段差が多いと、その分使える面積も少なくなってしまうので、どこの部屋で使いたいのか、そこの部屋に段差はないのかなど、事前に確認しておきたい。

 せっかく買ったロボット掃除機が押し入れにしまったままにならないためにも、まずは自分の生活スタイルを改めて考えてみて欲しい。

ロボット掃除機の掃除スタイルは大きくわけて2つ

 ロボット掃除機と一口にいっても色々なスタイルの掃除方法があり、しかもロボット掃除機の技術は複雑で、メーカーによってはセンサーの数や検知方法を公表していないところもある。ただ製品を選ぶ上で掃除の方法については理解しておきたい。

 スタイルは大きく分けて2つ。まずはルンバに代表される「ランダム型」。ランダムに掃除しながら、壁にぶつかると掃除方向を変えるやり方だ。ただし、ルンバは、人工知能を搭載し、1秒間に60回以上状況判断、部屋の情報を解析しながら進んでおり、決して何も考えずに進んでいるわけではない。低価格のモデルはランダム型が多いが、ルンバとは方法が違うということを頭に入れておきたい。

本体上部のカメラで室内を解析する。写真は東芝のSmarbo V(スマーボ ヴイ)

 次に本体上部に搭載したカメラで部屋の状況を解析する「カメラ型」。これは、LGや東芝のスマーボなどがそうだ。天井の画像から部屋の広さやレイアウトなどを検知し、部屋の隅から掃除を始めるタイプ。シャープのロボット家電「ココロボ」などは、カメラは搭載していないが、超音波センサーで部屋の広さを検知しているので、どちらかというとこちらに近いかもしれない。

 一概にどちらの方法がいいかというのは言いにくいが、ロボット掃除機を購入するときは「どのような方法で部屋を検知するのか」ということは必ずチェックしておきたい。ロボット掃除機は、見た目はどれも似たようなサイズやデザインだが価格差が大きい。それは内部のコンピューターの性能であったり、解析方法が大きく関わっているからだ。

吸引力ならやっぱりルンバ

 2004年の発売以来累計100万台以上を売り上げたというルンバ。この製品の特徴はとにかく「吸引力」にこだわっているところだ。いかにたくさんのゴミをピックアップできるかに力を入れている。新モデルの「ルンバ800シリーズ」では、特殊素材のローラーでゴミを浮き上がらせ、真空状態でゴミを吸い取るという新しい機構を搭載。従来比で最大5倍の吸引力を実現している。

センサーによる壁を作ってルンバの進入を防ぐ「バーチャルウォール」が付属する「ルンバ870」
柔軟なシリンダーを使った「エアロフォースエクストラクター」を本体底面に配置する。ブラシではないので、髪の毛が絡みにくく手入れが簡単にできる

 ルンバは、ほかのロボット掃除機に比べて、運転スピードも速く、運転音も大きめ。不在時に使うということを前提で選ぶのが良い。また掃除エリアを設定でき、指定された場所以外には立ち入らない「バーチャルウォール機能」、複数の部屋を順に掃除する「ライトハウス機能」など多彩な機能も魅力だ。

複数の部屋を賢く掃除したいならLGか東芝

 例えば3LDKのマンションの部屋全てを掃除したいというニーズであればカメラを搭載したLGエレクトロニクスの「ホームボットスクエア」や東芝の「Smarbo V(スマーボ ヴイ) VC-RB8000」がおすすめ。ドアを開け放しておくことで、部屋の形状を理解して、自動で次々に掃除してくれる。

東芝「Smarbo V(スマーボ ヴイ) VC-RB8000」
LGエレクトロニクスの「ホームボットスクエア」
ホームボットスクエアは本体上部と下部のカメラで室内を解析する

 またこの2機種に共通するのが、運転音の小ささ。スマーボ Vは運転音52dB、ホームボットスクエアは48dBと控えめな運転音を実現。家に居るときに使いたい、運転している様子を目で確認しながら使いたいという人は、運転音の大きさもチェックしたい。

モップ掃除も併せてしたいならモニュエルがオススメ

 「ゴミの吸引だけでなく、モップ掃除も一緒にしたい」という人にはモニュエル ジャパンの「クレモン MR6850M」が良いだろう。本体裏に業界最大サイズのモップを貼り付けることで、水拭き掃除まで一緒にしてくれる。動きはランダム型で、運転音は最大68dB。

 ダストボックスが水洗いできる点も利点だ。

モニュエル ジャパンの「クレモン MR6850M」
業界最大級のモップを本体底面に付けて、ゴミの吸引とモップ掃除を同時に行なう

とにかく多機能、可愛さやコミュニケーションを求めるならココロボ

 シャープの「ココロボ」は、ほかのロボット掃除機とは少し違ったアプローチをしている点が特徴。「そうじして」など声で操作できたり、話しかけると応えてくれたりと「コミュニーケーション」機能に力を入れている。

シャープ「COCOROBO(ココロボ) RX-V200」
自宅の家電製品をCOCOROBOに登録することで、外出先からCOCOROBOを通じて家電製品の操作ができる

 インターネット接続してココロボ専用サーバーと接続することで、天気予報の情報を得ることができたり、スマートフォンで外出先からココロボはもちろん、テレビやエアコンなどの家電製品が操作できたり、本体のカメラで外出先から室内を撮影できたりと、ココロボ一台で様々なことができる。

 もちろんロボット掃除機の基本機能も十分。360度を検知する超音波センサーを搭載しており、ほかのロボット掃除機では検知できないガラスや黒い家具も認識できる。床面を検知して自動で運転を制御するなど日本メーカーらしいきめ細かい機能が多数搭載されている。

高額だからこそ、満足いく製品を選びたい

 ロボット掃除機は冷蔵庫や洗濯機のように生活必需品ではない。今の暮らしをよりよく、より便利にするために導入するものだ。だからこそ、購入するときは満足いく製品を選びたい。内部の機構や動作方法はもちろん、サイズや使い勝手まで是非、家電量販店の店頭で一度確認してからの購入をお勧めする。

メーカー名 製品名 本体サイズ
(幅×奥行き×高さ)
重量 充電時間 運転時間 希望小売価格 実売価格
ルンバ ルンバ880 353×353×92mm 3.8kg 3時間 2時間 76,000円 76,846円(Amazon)
LG ホームボット スクエア VR6260LVM 340×340×89mm 3kg 3時間 1時間40分 オープン 38,800円(Amazon)
東芝ライフスタイル Smarbo V(スマーボ ヴイ) VC-RB8000 350×350×80mm 3.2kg 3時間 1時間 オープン 52,369円(Amazon)
シャープ COCOROBO(ココロボ) RX-V200 304×304×99mm 2.7kg 4時間 2時間 オープン 79,490円(Amazon)
モニュエル ジャパン クレモン MR6850M 348×248×86mm 2.7kg 1時間 1時間 59,800円 64,584円(Amazon)
コーボルトジャパン Kobold V(コーボルトV) R100 340×340×100mm 3.7kg 1時間30分 1時間 75,000円 81,000円(Amazon)
ツカモトエイム ロボットクリーナー ネオ・AIM-RC02 280×280×75mm 1.5kg 4時間 50分 9,523円 7,500円(Amazon)

(編集部)