やじうまミニレビュー

数分でビールを氷点下まで冷やせる、1,000円台のビアクーラー

やじうまミニレビューは、生活雑貨やちょっとした便利なグッズなど幅広いジャンルの製品を紹介するコーナーです
ストロングビアクーラー

 ビールが好きだ。帰宅して、ビールで1人晩酌をするのが日課になっている。どんなに疲れた日でも、帰ったら冷えたビールが待っていると思うと、足取りが軽くなる。しかし、そういう日に限ってビールを冷やし忘れていたりするのだ。

 冷えたビールがないときのがっかり感は言葉にならない。そんな、ビール好きなら誰もが一度は経験したことのある、“ビール冷えてない問題”を解決してくれるのが「ストロングビアクーラー」だ。

メーカー名タカラトミーアーツ
製品名ストロングビアクーラー
希望小売価格オープン価格
購入場所Amazon.co.jp
購入価格1,400円

 ストロングビアクーラーは、缶ビールと氷を本体にセットして、ビールを数分で冷却するというもの。常温のビールも最大約8分で、キンキンに冷やして飲むことができる。本体に付いている2つのローラーが缶ビールを回転させ、氷の冷たさをビールにまんべんなく伝えてくれる。

 飲み方は、6℃の「飲み頃モード」と-2℃の「氷点下モード」の2種類から選べる。氷点下モードの場合、常温(23℃)の缶ビールを約6~8分で冷やし、飲み頃モードではそれよりも早く仕上がるという。

 本体に温感センサーが備えられているため、選択したモードの温度になると自動で止まる仕組みになっている。

 缶ビールの大きさは、330ml、350ml、ロング缶の500mlに対応する。

 電源に単3アルカリ電池3本を使用するため、コードレスで利用できる。

 同社からは、ビールサーバータイプの商品も売られているが、このストロングビアクーラーは缶を冷やすだけなので、簡単な操作で手軽に使うことができるのが特徴だ。実質1,000円台で買えるのもありがたい。

セット内容。本体、仕切り、缶支えパーツ、食塩用スプーン、取扱説明書を付属する
本体のフタを開けた様子
2つのローラーがビールを回転させる

 本体と缶ビール以外には、氷と食塩を用意する。食塩は-2℃の氷点下モードのときに使用する。飲みごろモードで食塩を使用する場合は、より早く冷えるという。

 まずは、本体に仕切りと缶支えパーツをセットする。

 はじめに常温(約28℃)の350ml缶ビールで、氷点下モードを試した。缶ビールを本体の中に入れ、缶の上に覆うように氷をのせ、すり切り一杯分の食塩をかける。

本体、缶ビール、氷、食塩を用意する
仕切りを取り付ける
缶支えパーツをはめこむ
本体に缶ビールをセット
氷で覆う
食塩をまんべんなくかける

 フタをして、つまみを氷点下モードに合わせ、スタートボタンを押す。ローラーが作動し、缶ビールが回転しだした。くるくる回る缶ビールの様子を見ているだけでも楽しくなる。

 使用中、音が少し気になった。テレビを見ながら使っていたのだが、音量を上げる必要があった。

 冷却スタート後、2分30秒ごとに途中確認音が鳴る。氷点下モードの場合は、確認音が鳴ったら、再度フタを開けて氷と食塩水を必ず追加する。

つまみを氷点下モードに合わせ、スタートボタンを押す
くるくると缶ビールが回転しだした!

氷点下ビールはひんやり爽快!

氷点下に冷えたビール

 ピーッと終了の音が鳴った。実測時間は7分ほどだったので、くるくる回転するビールを眺め、氷と食塩を足し、食事の準備をしているうちにできてしまった。

 実際に飲んでみると、キーンと冷えたビールが舌全体に広がった。冷蔵庫で冷やしたビールとはまた違う冷たさだ。

 氷点下に冷えたビールがこんなに美味しいとは知らず、ぐびぐびと飲んでしまった。1本目を飲んでいる間に2本目を冷やしておけば、待つことなく冷えたビールを楽しめる。

 2人で晩酌をする場合ならば、500mlのロング缶を使うと良いだろう。500mlの缶ビールを冷やすときは、仕切りと缶支えパーツの位置を変える。

仕切りを500mlの位置につける
缶支えパーツも同様に500mlの位置に
ぴったりはまった

飲みごろモードは常温のビールが5分でキンキンに!!

 飲みごろモードも試してみた。

 2分30秒経った時点で、途中確認音が鳴った。氷の量が減っていたのでさらに足して、冷えるのを待つ。フタを外した状態でもローラーは動くので、わざわざ止める必要なく氷を足すことができる。

 実測約5分で、終了音が鳴った。実際に飲んでみると、きちんと冷えていた。ビールだけを集中的に冷やすからなのか、飲みごろモードでも冷蔵庫で冷やしたビールよりも冷たく、もちろん味も格別だった。

つまみを飲みごろモードに合わせる
途中で氷を足すときも、本体を止めずに操作できる
冷却後に氷が残った場合、少し取り出しづらい。350ml缶ならば左側にすき間ができるので、そこに置けば問題なかった

 大げさだと思われるかもしれないが、ここまで冷えたビールを飲むのは初めてだった。特に氷点下モードで冷やしたビールは格別だった。舌全体に広がるキンキンに冷えたビールと、スッと頭から抜けるひんやり感はしばらく忘れられそうにない。

 常温の500ml缶ビールでも、約8分で氷点下まで冷やせる。これからはビールを冷やし忘れても、がっかりしなくなるだろう。ビール好きにはぜひ試していただきたい一品だ。

西村 夢音