やじうまミニレビュー
急速充電が可能なQuick Charge 2.0対応のUSB-ACアダプター
by 片岡 義明(2014/8/25 07:00)
今回は、短時間で充電できる新規格に対応したUSB-ACアダプター、エレコムの「MPA-ACQA1518WH」を紹介しよう。
メーカー名 | エレコム |
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型番 | MPA-ACQA1518WH |
希望小売価格 | オープンプライス |
購入場所 | Amazon.co.jp |
購入価格 | 2,227円 |
MPA-ACQA1518は、米クアルコム社が開発した新規格「Qualcomm Quick Charge 2.0」に対応したUSB-ACアダプターで、充電時の電圧を上げて給電することで、同規格に対応する端末を従来よりも短い時間で充電できる。
このQuick Charge 2.0に対応した端末は、現時点で、NTTドコモとauの2014年夏モデルのスマートフォンやタブレットの多くに採用されており、ドコモでは「急速充電2」という名称で呼んでいる。
Quick Charge 2.0の特徴は、接続するスマートフォンやタブレットの仕様に合わせて、「5V/1.8A」「9V/1.8A」「12V/1.35A」の3種類の出力を自動的に切り替える点だ。
Quick Charge 2.0に対応したためか、サイズは55×31.3×68mm(幅×奥行き×高さ)、重量は105gと、USB-ACアダプターとしては少々大きめだ。コンセントの差し込み部分は折りたためるので、外出時に持ち運べないほどではない。
充電用ケーブルは一体型で、コネクタ形状はUSB micro-B。ケーブル長は1.5mだ。接続部が高温になった際に充電を停止する温度保護機能も搭載している。親しみやすいイラストが描かれたデザインも目を引く。
今回は、Quick Charge 2.0の対応機種であるNTTドコモの「Galaxy S5」(SC-04F)で試してみた。バッテリー残量が8%の状態から充電開始したところ、約58分後で80%に、69分後に90%に達した。
一方、Galaxy S5を5V/2.0A出力のUSB-ACアダプターを使って充電したところ、残量8%からスタートして58分後になっても59%までしか充電できず、69分後に70%で、79分後に80%、90分後にようやく90%に達した。
SC-04Fに対して、9Vと12Vのどちらで給電しているのか不明だが、確実に充電時間は短くなっている。
ちなみに、純正のクレードル(5V/1.8A)をPCのUSBポートに接続して充電したところ、8%の状態から充電開始して、90分経っても30%までしか充電できなかった。これは、自動的にカレンダー画面になり、普通のスリープ状態よりもバッテリー消費が多いまま充電したせいだと思われる。
なお、非対応の機種で使用した場合は充電できない可能性もあると言われているが、「Nexus 5」「Nexus 7(2012)」「Nexus 10」で試してみたところ、いずれも問題なく充電できた。
実売価格は2,000円以上と、一般的なUSB-ACアダプターに比べると高いが、Quick Charge 2.0対応の端末を持っている人にはおすすめだ。忙しい合間にいち早く充電したいときに、強い味方となるアイテムだ。