やじうまミニレビュー

ベネトン「チャオ クッションデュベ」

~クッションとしても使える羽根布団
by 阿部 夏子


やじうまミニレビューは、生活雑貨やちょっとした便利なグッズなど幅広いジャンルの製品を紹介するコーナーです


ベネトン「チャオ クッションデュベ」

 先日の地震で、自分の防災意識の低さを改めて思い知った。いつかはやらなきゃと思いながらも、何もしていなかった事実を突きつけられたようで、少し落ち着いたら、今度こそは防災セットをきちんと用意しようと思う。

 今回紹介したいのは、ベネトンの羽根布団「チャオ クッションデュベ」(以下、チャオ)だ。チャオの一番の特徴は、羽布団としてもクッションとしても、使えるところだ。



メーカーベネトン
製品名チャオ クッションデュベ
希望小売価格5,250円
購入場所楽天市場
購入価格5,250円


 羽布団に、小さなポケットが付いていて、畳んで収納すると、450×400mm(幅×奥行き)の小さなクッションになる。重さも170gと軽く、ソファにクッションとして置いてあっても、なんの違和感のないデザイン。今回はレッドを購入したが、このほかにもグリーン/パープル/グレー/オレンジ/ブルーの全6色を揃える。

 羽布団として使うときは、クッションのポケット部分から引き出すようにするだけ。羽根布団にした時のサイズは、1,930×1,050mm(縦×横)。身体全身を覆うことができる寝袋とは違うので、身体をくるむようにすることはできないが、羽根布団としては長めの造りで、女性なら全身を覆うことが可能だ。

製品本体クッションとしてソファーに置いたところ。見た目はなんの違和感もない羽根布団として、広げたところ。サイズは1,930×1,050mm(縦×横)

 実際に身体をくるんでみると、かなり暖かい。スモールフェザーを30%使った羽根布団なので、薄い綿毛布などに比べると、暖かさは段違いだ。避難所や会社などで一晩過ごすのに充分だとは言えないが、あるとないとでは快適さは段違いだろう。

ダブルベッドに広げておいたところ男性(身長177cm)がくるまったところ。寝袋ではないので、これだけで寝るのはやはり厳しい。ただ、羽根布団なので軽くて暖かい長さが190cm以上あるので、男性が使っても足がはみ出るようなことがない

 羽根布団を収納するのも簡単だ。中心部分にあわせてたたんで、ポケットのない方向から3回たたむ。あとはポケットに収納するだけ。軽くて、小さいので持ち運ぶのも苦にならない。

収納用のポケットここに布団部分をたたんで入れる
たたむ時は、ポケットを下にして左右から中央に折りたたむクッションポケットに入るように、3回に分けて折りたたんでいくポケットに収納した状態
重さわずか170gなので、持ち運ぶのも苦にならない

 チャオは、もともと防災グッズとして作られたわけではなく、本来の目的はゲスト用の掛け布団や、ソファでウトウトした時にちょっと掛ける、といったようなものだ。ただ、今回の地震を見てると、このような製品の方が役に立つのではないかと思う。

 チャオなら、クッションとして日常的に傍において置くことができる。例えば、一晩避難所で過ごすことを想像したら、アウトドア用の本格的な寝袋の方が、もちろん快適だろう。ただ、寝袋をリビングに常に置いておくことは、ちょっと考えられない。チャオなら、リビングに置いてあってもなんの違和感もないので、すぐに持ち出すことができる。

 本格的な防災グッズを用意するのは、もちろん重要なことだと思うが、大事なのはそれを持ち出せるかどうか。その意味でいうと、チャオは立派な防災グッズとして成立するだろう。見た目はいわゆる、普通のクッションなので、自宅のリビングはもちろん、会社のイスに常備しておくのもいいだろう。本当に必要なものは何か、何を用意しておくべきなのか。改めて考え直してみてはいかがだろうか。




2011年 4月 4日   00:00