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やじうまミニレビュー コールマン「防災・帰宅困難者セット」
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~アウトドアブランドのサバイバルグッズセット
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Reported by
本誌:伊藤 大地
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コールマン「防災・帰宅困難者セット」
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地震は恐ろしい災害だ。
いつやってくるかもわからず、起きてしまったら、それを止めることはできない。人間ができることといったら、ただ、それに備えることしかない。
近年、防災意識の高まりから、被災時に必要なグッズをひとまとめにしたいわゆる“防災セット”と呼ばれる製品が、多数販売されている。そんな中から、今回はアウトドアブランドのコールマンが出している「防災・帰宅困難者セット」を購入した。直販サイトで14,490円で購入した。
これは、寝袋、頭に付けるライト、十徳ナイフ、ホイッスル、防災ラジオ、救急セット、それらを収納して持ち運べるリュックサックをセットにしたパッケージだ。コールマンはこのほかにも、「防災・車内避難用セット」や「防災・野外宿泊セット」など、細かなニーズに対応するパッケージを発売している。
そんな中で「防災・帰宅困難者セット」を選んだ理由は単純で、郊外から電車で都心に通勤する私自身が被災したら、おそらくこれに該当するだろうな、と思ったからだ。
私が住んでいるのはベイサイドだ。ベイサイドというと聞こえはいいが、災害時に交通機関がマヒしやすい。大地震はおろか、台風直撃でも家に帰れない可能性もある。それでこのセットを選んだわけだ。
生活の根本は衣食住とされる。これは防災時でも同じことで、まず真っ先に確保したい要素だが、このパッケージには衣類も食料もない。となれば、まずチェックすべきは寝袋だろう。
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会社の倉庫で寝袋に入ってみたらなかなか快適だった
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カラーはコールマンらしいカーキ色。ジッパーを開けて中に潜り込むと、なかなか暖かい。私の身長が165cmと低いこともあるが、すっぽりと包み込まれる感覚がある。足下と頭の上にはまだ余裕があるので、180cmくらいまでなら、寝袋に入ること自体は簡単にできるだろう。
試しに、会社の倉庫で横になってみたのが、なかなか快適だ。ただ、携帯性を重視したせいか生地が薄く、クッション性はあまりない。タイルや体育館の床のような場所で何日も寝るのはつらそうだ。
次に防災ラジオだ。防災ラジオによくある、手回し充電機能が付いたモデルで、電池なしでも駆動する。AM/FM対応、ダイヤル式のチューニング、機能面ではごく普通。海外ブランドの製品であるのにもかかわらず、携帯電話を充電するコネクタが同梱している点はうれしい。
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本体電源は単三電池が必要。手回しでも使える
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防災ラジオの側面にはライトがついている
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ホイッスルには面白いしかけがある。筒の部分を回すと中から、住所、氏名、生年月日、血液型、持病などを書き込める紙が出てくる。万が一、瓦礫の下敷きになるなど、救助が必要な状況になっても、すばやく応急処置が受けられるようにするための準備だ。
もっとも、これが真価を発揮するときは、自分自身が気を失っているか、記憶を失っている状態のはず。つまり、ホイッスルの中に紙が入っていることに気づいてもらえなければ何の意味もない。そこでホイッスルの表面には「ID+WHISTLE」と大きく書かれていて、ほかの人が見ても中にIDが入っていることがわかるようになっている。
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ホイッスルの根本部分はフタが回せるようになっている
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フタを外すとその中に紙が入っている
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中の紙に自分の住所や氏名などを書き留めておける
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ヘッドライトのライトを点けた状態。電源の単三電池2本が付属していないのは残念だ
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ヘッドライトは、モノ自体、決して悪くないのだが、残念なことに電源となる単三型乾電池2本が付属しない。実は、ラジオ用の電池も付属していないのだが、こちらは手回しで使えるのでまだいい。ヘッドライトの方は電池がなければただの余計な荷物になってしまう。こうした製品は、買った状態のまま放置されることもあるはず。電池はぜひ、パッケージに同梱して欲しい。
十徳ナイフは、はさみ、缶切り、ナイフ、ピンセット、トゥースピック(ようじ)、プラスドライバー、マイナスドライバー、穴開け、ワインオープナーが1本にまとまっている。それぞれの刃や軸を引っ張り出すのにけっこう力がいるが、コンパクトにまとまっていてカバンに1つ入っていると便利だ。
救急セットには、消毒スプレー、包帯、ガーゼ、三角巾、絆創膏が含まれている。基本的には外傷の応急手当のみで、薬品はないので注意したい。
これらグッズをまとめるリュックサックも、ただの袋ではなく、ポケットが多く、水漏れを防ぐ板が入っているなど、随所に細かい配慮が見られる。
こうしたセットものは、ともすれば、コストダウンした安物のグッズを寄せ集めた印象を受けることが多いが、この製品は寝袋にしろ、ラジオにしろ、個々のグッズのクオリティが比較的高い点が印象的だった。会社や自宅に置いておくのはもちろんとして、アウトドアなどで普通に使用できるデキだろう。広く勧められる製品だ。
■URL
コールマンジャパン株式会社
http://www.coleman.co.jp/
コールマン E-store
http://www.coleman.co.jp/shop/category/category.aspx
製品情報
http://www.coleman.co.jp/shop/goods/goods.aspx?goods=170E0004
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