やじうまミニレビュー

タクミ「Bird alarm clock」

~鳥のさえずりで目覚める、自然派目覚まし時計
by 小林 樹


やじうまミニレビューは、生活雑貨やちょっとした便利なグッズなど幅広いジャンルの製品を紹介するコーナーです


タクミ「Bird alarm clock」

 少し涼しくなってきて、ぐっすり眠れるようになったのはいいが、逆に目覚めが悪くなって、気づけば二度寝していたりする。せめて、気持ちのいい朝を迎えたい。そんな時に、爽やかな目覚めを約束してくれそうな目覚まし時計を見つけた。タクミ「Bird alarm clock(バードアラームクロック)」だ。

 


メーカーTAKUMI
製品名Bird alarm clock
希望小売価格3,150円
購入場所Amazon.co.jp
購入価格3,150円

 バードアラームクロックは、本体が鳥の形をしていることからもわかるように、鳥のさえずりがアラーム音になっている目覚まし時計である。さらに、本体を押すと、時間や日付、年月日などを音声で知らせてくれるトーキング機能を備えている。音声は英語と日本語から選べる。

 本体の大きさは165×17×65mm(幅×奥行き×高さ)で、重さは約80g。ちょうど手のひらに乗るサイズで、鳥の種類で言えば、ブンチョウ程度といったところか。電池はコイン型リチウム電池CR2032が2つ、付属している。電池の寿命は約1年。カラーはブラウンと、ホワイトに近いピンクとブルーの3タイプがあり、ピンクを選んだ。

シンプルな外箱箱の横に機能の簡単な紹介が記載されている箱をあけると、本体の前面と背面、スタンドが現れた
本体の前面が、時刻の音声を鳴らしたり、アラームを止めるボタンになっている背面にはスピーカーとディスプレイ、各種スイッチ、ボタンがある前面のパネルを外して電池をセットする

 背面のディスプレイ周りはいたってシンプルで、ON/OFFなど最低限のボタンの表記にとどまっている。わかりにくかったので、説明書で使い方を確認しながら、初期設定と目覚ましを鳴らす時刻をセットした。時刻は12時間表示と24時間表示があり、アラーム音は鳥のさえずり2種と、電子音1種から選べる。今回は24時間表示で鳥のさえずり音に設定した。ちなみに、計3種のアラーム音は製品情報ページで確認できる。

 本体をスタンドに立てたところ、なんだか普通のインテリアの置物みたいだ。背面さえ見せなければ、部屋に来た友人達も、これが目覚まし時計だとは気づかないだろう。もちろん、ディスプレイが見えるように置けば、一般的な置時計としても使える。本体が薄く、壁掛けもできるので、狭い空間でもスペースを取らないのが嬉しい。

本体の前面を向けたところ。スタンドに立ててみると、鳥のシルエットが際立つ背面部のディスプレイで時刻を確認できるが、舞台裏を見てしまったような気持ちになる。やはり、普段は前面を向けておいたほうが良いかも背面のボタンで時刻をセットする
上から見ると、スイッチの部分が別の部品になっていることがわかる本体を手で挟んで押すとアラームが止まる

 前置きが長くなったが、目覚ましアラーム機能を使ってみよう。時刻をセットし、眠りについた。翌朝、バードアラームクロックが鳴った。意外と大きな音で気づいた。清流のせせらぎ音と共に、ピヨッピヨッという鳥のさえずりがこだましている。鳥のさえずりというと、音が小さいのではと心配だったが、一般的な目覚ましとしては十分な音量だと思った。

 まどろみながら、手を伸ばして本体をバシッと押す。アラームを止める時は、本体のどこを押しても良い。目覚ましアラームが止まって、「8時25分」というカタコトの日本語が流れた。本体を2度押すと、「10月15日金曜日」という音が流れた。このように、本体を押すだけで時刻や日付がわかるので、眠たい目を無理にこじあけて、時刻表示を確認する必要がないのが嬉しい。


アラームを止めて、時刻と日付の音声が流れるところ

 これまでの目覚まし時計というと、ジリジリと耳障りな音を轟かせるものや、とにかく大音量のもの、振動するものなど、いきなりショックを与えて目を覚まさせるものが多かった。朝からイラッとして、眉間に皺を寄せながら、ブチッと目覚まし時計を止めるのが習慣になっていた気がする。

 このバードアラームクロックには、そのイライラがない。目を瞑って、鳥のさえずりや川のせせらぎを聞いていると、あぁ、ここはもしかしたら本当に森の中なのかもしれない…と夢の続きにどっぷり浸かれる。もちろん体は起きなきゃいけないのだが、焦って止めるほどの騒音ではないから、自然と体に感覚が戻ってくるのを感じてまどろんでいられる。しいて言えば、音量が調節できればなお良いのだが、機能がシンプルな分、使いやすいとも言える。あわただしい日の朝でも、バードアラームクロックで、いつもよりもすがすがしい気持ちで一日を始められそうだ。



2010年 10月 19日   00:00