やじうまミニレビュー
ベルソス「ダンベルアラームクロック」
~ダンベル運動でアラームを止める! ハードワークな目覚まし時計
by 藤山 哲人(2013/1/16 00:00)
一見すると腕の筋肉を鍛えるダンベルに見えるが、実はコレ目覚まし時計。しかもアラームを止めるには、ダンベルを30回持ち上げなければならず、強制的に運動させられて目覚めもスッキリ、というモノだ。
目覚めが悪いと家族に不評の筆者が、この「ダンベルアラームクロック」を実際に使ってみて、本当に起きられるかどうかを試してみよう。
メーカー | ベルソス |
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製品名 | ダンベルアラームクロック HA3009 |
希望小売価格 | 2,980円 |
購入場所 | Amazon.co.jp |
購入価格 | 2,171円 |
ダンベル型だけど軽い。置き場所に悩むが、ふとんの上に放置で落ち着く
電源は単4電池2本駆動で、普通の時計と変わりない。ダンベル型のデザインではあるが、重さは690gと軽い。なお、電池の寿命は説明書に明記されていなかった。
時刻やアラームのセットは、ダンベルのフタを開けて行なう。スイッチは3つあり、左右にスライドさせるスイッチで、目覚ましのモードを切り替える。モードは、アラームを止めるのに30回振らなければならない「エクササイズモード」と、1回振るだけで止まる「通常モード」の2つが用意される。
時刻表示はダンベルの側面部分にデジタルで表示される。24時間表示とAM/PMの12時間表示切り替えが可能。バックライトを内蔵しているため、暗闇でも時刻を確認できる。なおバックライトの点灯は、スイッチを押す必要はなく、ダンベルを軽く振るだけでいい。
モード切り替えスイッチの隣にある2つの押しボタンスイッチが、12時間/24時間の表示切り替えボタンと、時計合わせ時の時刻送りボタンとなる。説明はパッケージに印刷されている数行のみなので、イマイチわかりづらい。毎朝起きる時間が決まっている場合は問題ないが、起床時間が日によってまちまちだと、いちいちフタを開けて時刻をセットしなければならないので面倒だ。
一番困ってしまったのが、時計の置き場所。横にして置いておくと転がり落ちてしまうだけでなく、まくらの上の棚などに置いておくと自身などで落ちて着そうで怖い。
かといってベッドの脇のテーブルに立てて置くと、時計表示が天井を向いてしまうので、寝転がったままで時刻が見られない。最初は色々置き場所を工夫してみたのだが、結局ふとんに転がしておくのが一番便利というところに落ち着いた。これなら頭に落ちてくることもないし、時刻を見ようと思ったらふとんの中に手を入れてゴソゴソ探すだけでいい。
ダンベル目覚ましでスッキリ起きられるか?
さて目覚ましをセットして、スッキリ起きられるかを確かめてみよう。ダンベルを枕元に置いて就寝すると、翌日ピピピという電子音がどこかで鳴っている。音量が段階的に大きくなったり音色が変わったりと言う細かい芸当はない。電子音は聞こえるが、まだ目を開けられないため、手探りでダンベル目覚ましを探すと、そういえばふとんの中に入れていたことを思い出した。
なんとかダンベルを取り出し、寝ながらダンベルを上下に振るがなかなか止まらない。アラームを止めるには30回振らないとならないが、寝起きには結構な回数だ。途中でムカついて必死になって振るとようやくアラームが止まったが、その頃にはすっかり目が覚めていた。
起きてから調べてみたところ、ダンベルを30回振るには最低でも30秒近くかかる。しかもセンサーには向きがあるので、闇雲にダンベルを振ってもカウントされないという仕掛けだ。寝ぼけ眼だと確実に30回以上はダンベルを持ち上げることになるので、45秒から1分ほど運動せねばアラームが止まらない。これだけ運動させられれば、目も覚めるというものだ。
時計の表示部分には、「あと何回ダンベルを振ればアラームが鳴り止むか」を示す数値が表示され、カウントダウンされるようになっている。ただアラーム中はバックライトが点灯しないので、カーテンが閉まった暗い部屋ではカウントダウンを確認できない。というか、眠いのでいちいちカウンターを確認する人はまずいないだろう。
1週間ほど使っていたが、アラームを楽して停止する方法を見つけた。それは腕を立てて、ダンベルを左右に回転させるという裏技だ。これだとさほど運動せずにアラームを止められるが、二度寝の危険性が大きくなる。っつーか、実際に二度寝してしまった……。どんな目覚まし時計でもそうだが、最後は起きようとする根性が大切だ。
ちゃんと使えば目覚めスッキリ! 目覚まし併用でさらに効果的に
インチキせずにちゃんとダンベルを上下に30回振れば、寒い朝でも目覚めはかなりスッキリする。カラーも今回使ったシルバー以外に、赤、黒、白、メタリックピンク、ゴールドが用意されている。
重さは0.7kgしかないため、本格的なエクササイズ向きではない。しかし机の上に肘をついて何十回も持ち上げるとかなりの負荷を感じるので、ちょっとした時間に腕の筋肉を鍛える程度なら使えそうだ。
確実に起きたい場合は、普通の目覚ましと併用するといいだろう。ダンベル目覚ましの起床時間を少し遅らせてセットすれば、普通の目覚ましを止めてしまってもダンベル目覚ましで確実にスッキリ目覚められるハズだ。
価格はメーカー希望価格で2,980円となっているが、中には2,000円を切っているショップもあり、普通の目覚まし時計並みの価格で購入できる。どうにも普通の目覚ましだと寝起きが悪いという人に、ぜひオススメしたい。