やじうまミニレビュー

センチュリー「OAタップ COT2P4U2S1」

~モバイル機器の充電に便利、USBポート付き電源タップ
by 正藤 慶一


やじうまミニレビューは、生活雑貨やちょっとした便利なグッズなど幅広いジャンルの製品を紹介するコーナーです


センチュリー「OAタップ COT2P4U2S1」
 家電製品を使うには、本体の電源コードをコンセントに差すのが一般的だ。しかし、携帯電話やポータブル音楽プレーヤーといったモバイル機器に限ると、USBポートに繋げて、バッテリーを充電しているという人も多いだろう。

 今回は、そんなUSBポートを搭載した電源タップ「OAタップ」を紹介しよう。

メーカーセンチュリー
製品名OAタップ COT2P4U2S1
購入店舗Amazon.co.jp
購入価格3,234円


 USBポートは、もともとはパソコンとその周辺機器を接続するためのものだが、USBで充電する機器が増えたことから、最近では充電のためにUSBコネクタとコンセントを繋ぐアクセサリーが登場している。しかし、本製品はその上を行く。タップ本体にUSBポートがはじめから備えられているため、アクセサリーを使わずとも、モバイル機器が直接繋げるのだ。

 使う前に、全体の概要を抑えておきたい。コンセントは全部で4口、USBポートは2口用意されている。4口のコンセントのうち、1口は一括集中電源スイッチのすぐ脇にあるが、ほかの3口は、カラーで色分けされた可動式アームの部分に用意されている。本体サイズは139×75×30mm(幅×奥行き×高さ)mm、重量は350gと、タップとしては中型の部類に入る印象だ。定格電力は1,500W。USBを含むすべての電源をOFFにする一括集中電源スイッチや、雷サージ保護機能も付いている。

USBコネクタが2個用意されているコンセントは全4口。可動式アーム部に3口、一括集中電源スイッチのそばに1口設けられているコードは1.8m

iPhoneを充電しているところ。これまでならコンセントとUSBコネクタの間にアクセサリをかませる必要があったが(写真上)、本製品ならは直接充電できる
 タップのコンセントを差し、USBで自前のiPhoneをポートに接続してみると、まったく問題なく充電できた。これまでなら、前述のアクセサリーを接続してコンセントに繋げるのだが、本製品ならその分のコンセントが空くため、ほかの機器を接続できるというわけだ。

 続けて、auやドコモの携帯電話、三洋のモバイル電源「eneloop mobile booster(エネループ モバイル ブースター)」も接続してみたが、これまた大丈夫。2口同時の充電や、他の機器をコンセントに差し込んだ状態でもまったく問題なかった。出力は2ポート合計で1A(1,000mA)までなので、たいがいの製品は大丈夫だろう。。

 なお、ソニーのゲーム機「PSP go」のUSBケーブルでは充電できなかった。通勤や旅行で結構使ってるので、手近なUSBで充電したいけど……。

市販のUSBケーブルを使って、携帯電話も問題なく充電できた2口を使っての同時充電も大丈夫eneloop mobile booster(左)の充電にも使えた。こちらも2口同時充電に対応
充電専用のタップとして使うのも良いただしPSP goの場合、USBではダメで、純正ACアダプタを経由しないと充電してくれない。これは、USBモードに設定してもダメだった

 本製品はまた、付属の取り付け用金具を使って厚さ38mmまでの机に取り付けられる点と、可動式アームを動かして、3口のコンセントを上向き・下向きにできる点も特徴だ。ただし、上向きにすると、USBポートの上にアームが位置するため、うまく接続できない。下向きか、あるいはデフォルトの横向きのままが良いだろう。

付属の金具(写真右下)を使って机に取り付けたり、アーム部を動かすことも可能机に取り付けて使用しているようすUSBポートにケーブルを接続している場合、アームが引っかかるため、上向きにはできない。横向きと下向きがお勧め

 個人的には、パソコンの周囲に設置することをお勧めしたい。パソコンのUSBポートでモバイル機器の充電を行なっている人もいるだろうが、その分、周辺機器を接続する空きポートがなくなってしまう。それが本製品を使うことにより、USBポート不足を解消するとともに、コンセントの確保までできてしまうという一石二鳥が実現できるのだ。


 モバイル機器の充電方法に頭を悩ませている人、コンセントよりもUSBの方が充電する機会が多いという人はもちろん、単純にタップが欲しい人も、これを選んでおけば意外と使うシーンは多いだろう。モバイル機器に囲まれた現代社会を賢く生きるためのグッズとして、お勧めしたい。


2010年 5月 10日   00:00