やじうまミニレビュー

ライル&スコット「強風対応長傘」

~台風の日も片手でさせる、安定感バツグンの傘
by 正藤 慶一


やじうまミニレビューは、生活雑貨やちょっとした便利なグッズなど幅広いジャンルの製品を紹介するコーナーです



ライル&スコット「強風対応長傘」
 8月31日、東京地方は台風11号の影響により暴風雨となった。仮病で休みたいところをがんばって出勤したが、傘が風に持って行かれてしっかりとさせず、カバンや靴がずぶ濡れになってしまった。帰りもこんな目に遭うのか……と考えると、とても憂鬱な気分だった。

 そんな時のために、あらかじめ購入していた傘があった。それが、ライル&スコットの「強風対応長傘」だ。

メーカーライル&スコット
製品名強風対応長傘 ネイビー
購入場所夢隊web
購入価格4,200円

傘の上に傘が付いているような二重構造が特徴
 その名の通り、強風での使用に適した傘なのだが、ポイントは傘布の“2重構造”にある。傘を閉じた状態ではわからないが、開いてみると普通の傘との違いは一目瞭然。通常は1枚だけの傘布を2枚に分け、重ね合わせているのだ。

 一見すると、傘の上に小さな傘が乗っかっているようにも見えるが、この2重の部分の間にスリットが空いており、ここに風が通ることで、強風で傘が裏返ったり、壊れたりするのが防げる、というわけだ。購入したECサイトの説明によれば、風が吹いてもビクともせず、悪天候でも“英国紳士”さながらに颯爽と歩けるらしい(ライル&スコットはイギリスのファッションブランド)。

傘の外側から見たところ(上)と、内側から見たところ(下)。重なっている部分はスリットが空いており、風の通り道ができる傘に付いていたタグによると、このスリットに風が通ることで、強風に耐えられる構造になっているという

 しかし、台風のような悪天候でも、本当にビクともしないのだろうか? そこで、強風と大雨が吹き荒れる屋外に出て、使用感を確かめてみたい。

 まずは比較のため、いたって普通のビニール傘で屋外に出た。しかし、傘が強風にあおられてしまい、手元がグッと持ち上がって吹き飛ばされてしまいそうだった。両手で持てば安定するが、片手では持ちにくかった。

 ここで強風対応長傘にチェンジすると、見事に手元がぶれず、片手で安定して持つことができた。瞬間的に強い風が吹くと、さすがに傘がブワッと浮く感があるが、それも一瞬だけですぐに収まる。両手で持つこともなく、背をピンと伸ばして歩くことができた。もちろん、2重に重ねた傘布の間から水が入り込む、といったこともなかった。以後、雨降りの日に何度か使ったが、同様に安定感があった。

普通のビニール傘では、強風にあおられるため、片手では持ちにくい一方、強風対応長傘は安定感が抜群に良い。強い風を受けても、傘が吹き飛ばされそうな感じはなかった。片手でも問題なくさせる


 傘としての基本性能も十分に備えている。傘を開いた時の直径は120cmと広く、背中に背負ったカバンも覆える。ハンドルは手に馴染むラバー製で、ハンドルのボタンを押してワンタッチで開くジャンプ式となる。傘布は撥水加工が施されており、水滴もすぐに落ちる。骨組みも頑丈だ。全体的に大きく、ズッシリとした重み(495g)もあるので、男性向きの商品と見て良いだろう。

 となると、問題となるのはその見た目。傘の上に傘が乗ったようなその独特のデザインは、知らない人が見れば“アレは何だ?”と奇異の目で見られる可能性は高い。私はそういったことには無頓着なので大丈夫だが、人目を気にしがちな人は、風が吹かない小雨の時などは普通の傘を使用した方が良いだろう。

傘をまとめたところ。傘布のストッパーは2つ用意されている
 雨や風が吹き荒れた日も、この強風対応長傘があれば、会社や学校への足取りも軽くなるはずだ。台風の多い季節をストレスなくすごすためのアイテムとして、一家に1本備えておいて損はないはずだ。


2009年 9月 7日   00:00