やじうまミニレビュー

サンコー「USBホットしてクールコースター」

~1台で保温・保冷をこなすUSBコースター
by 林 佑樹


やじうまミニレビューは、生活雑貨やちょっとした便利なグッズなど幅広いジャンルの製品を紹介するコーナーです


サンコー「USBホットしてクールコースター」

 話に夢中になっていたり、作業に没頭していたりすると、飲みかけのドリンクの存在を忘れてしまい、気がついたときにはドリンクがぬるくなっていている……というシーンは、日常生活において多々ある。今回は、そんなときに便利なサンコー「USBホットしてクールコースター」を見つけたので紹介しよう。


メーカーサンコー
製品名USBホットしてクールコースター
希望小売価格2,980円
購入場所Amazon.co.jp
購入価格2,682円


 本体は白基調の長方形で、コースター部分は青色というシンプルなデザイン。サイズは86×133×35mm(幅×奥行×高さ)で、机の上やパソコン周辺で使用するケースの多い、USB給電アイテムらしい省スペースタイプである。重量は約410gで、さらに底面にはゴム足があり、ちょっと押したくらいでは動かない。

 お手軽なUSB給電方式だが、バスパワーで5Wを得られない場合、保冷・保温温度を保つことができないので、ACアダプター付きのUSBハブか、パソコンに直接接続する必要がある。USBケーブルの長さは約90cmだ。

 操作は背面のスイッチだけである。COOL、OFF、HEATがあり、COOLかHEATのいずれかにスイッチを入れると、コースター部分(ペルチェ素子)の温度が変化し10~50℃の間で保冷・保温をしてくれる。

 またCOOLにスイッチを入れているときは、スイッチ横にある排熱ファンが駆動。ファン口径が小さいため、やや騒音が発生するが、オフィスや音楽を流しながらのパソコン作業ならばまったく聞こえないレベルだ。

背面にはファンとスイッチがある。COOLとHEAT切替時は、一旦OFFにして10分ほど間を置く必要アリUSBケーブルはパソコンに直接接続するか、ACアダプターを使用するUSBハブに接続しないと、本来の性能を発揮できない。なおUSBケーブルの長さは90cmコースターの直径は約64mm。350mlのドリンク容器とほぼ同じサイズ

 コースターの直径は約64mmで、アルミ缶からティーカップまで設置可能だが、マグカップはやや細身のタイプでないと厳しい。また底面がなるべく平らであることが重要だ。

 筆者保有のコップ類はマグカップとアルミ製コップ、おちょこの3点、それらに自動販売機で購入してきたドリンクを加えて確認して性能をチェックしてみた。

 まずは保冷効果。マグカップは直径が大きすぎて設置できなかった。アルミ製コップはジャストサイズだったのだが、底面がフラットではないため、室温28℃の環境下に10分置いたときとの温度と保冷したときの温度差は3℃程度に止まった。陶器製のおちょこの場合は、底面が分厚いためか保冷効果はあまり得られず。購入してきたドリンクでは、アルミが薄いこともあってか、開封時の8℃から約40分後に21.9℃となり、以降±0.5℃を維持した。

開封直後の温度は8℃約40分後の様子。室温28℃で、液体温度は21.9℃を前後していた

 では、保温はどうだろう。保冷時の検証から手持ちのカップでは効果が薄いと考え、自動販売機で買ってきた温かいドリンクからチェックした。これが驚きの結果で、開封時の温度は50.4℃、その後、1時間経過しても48℃前後をキープしたのだ。この結果を受けて、アルミ製カップやおちょこでも試してみたが、いずれも40℃前後をキープした。

ホットコーヒーで保温性能をチェック。開封直後の温度は50.4℃約1時間経過しても、液体温度は48℃前後をキープとすばらしい性能を見せてくれた厚みのあるおちょこでも十分に暖めてくれたので、熱燗で呑むときに徳利ウォーマーとして活躍してくれそうだ

 結果としては保温で大活躍してくれ、逆に保冷の場合は空調を効かせて室温を20℃前後にしないと厳しいといったところだ。これから冬に向かって活躍する機会が増える製品といえるだろう。





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2009年 9月 8日   00:00