やじうまミニレビュー

日本に本格参入した、海外で人気のスポーツウォッチを試した!

〜走るライター南井正弘の「コレはホントにスグレモノ!」〜

やじうまミニレビューは、生活雑貨やちょっとした便利なグッズなど幅広いジャンルの製品を紹介するコーナーです
実際に履いて使って走ってから書く、ライターの南井正弘が「コレはホントにスグレモノ!」と太鼓判を押すスポーツアイテムを、毎週レコメンド! 今回は、海外では認知度の高い「トムトム」のスポーツウォッチを試してみた。

 トムトムはオランダ・アムステルダムに本拠地を置く、GPSナビゲーションシステムやGPSマッピングを手がけるグローバルカンパニー。そんな世界屈指のGPS機器ブランドが開発したランニング向け高機能デバイスが、遂に日本でも本格展開がスタート。その実力をチェックしてみた。

トムトム スパーク カーディオ+ミュージック
メーカー名TOMTOM(トムトム)
製品名スパーク カーディオ+ミュージック
購入場所ヨドバシカメラ
購入価格34,580円(税抜)

 海外のレースを何度も走っているランナーはトムトム(TomTom)と聞いて、「ああ、あのランニングウォッチのブランドでしょ!?」と答えるだろうが、一般的な日本のランナーにはなじみが薄いかもしれない。

 しかし同社はGPSナビゲーションシステムやGPSマッピングを手がけるグローバルカンパニー。あのNIKE+のGPSウォッチを作っていた会社と聞けば、その存在を思い出す人もいるだろう。

 そんなトムトムのランニング用デバイスが日本でもいよいよ本格展開した。筆者もフラッグシップモデルの「トムトム スパーク カーディオ+ミュージック」をトライすることにした。

 スクエア(長方形)を基調としたデザインは、以前リリースされていたNIKE+のGPSウォッチに似ているが、この最新モデルは機能性が大幅にアップ。

正方形のボタンを直感的に操作することで、ビギナーも簡単に使いこなせそう

 文字盤下部にある正方形のボタンで操作を行なうが、説明書を読まなくても直感で操作できるのがありがたい。使い始めて5分ほどで、ひと通りの操作を覚えることができ、いざスタート。

大きめの文字なので、走行中もペースほかのデータが確認しやすい

 大きめの文字は視認性が高く、走行中もペースの確認がしやすい。文字盤裏には心拍センサーが配されているので、胸部に心拍ベルトを付ける必要もない。その名の通り本体には約500曲の音楽を収容でき、Bluetooth対応ヘッドセットがあれば、スマートフォン無しでも気軽に音楽を楽しめる点も嬉しい。

心拍数も簡単にチェック。心拍数を確認することは、効率的なトレーニング、ダイエットにも役立つ
心拍数は本体裏側にセンサーが配され、心拍ベルトを使用することなく、計測が可能となった

 いつも通りの6kmランを終えた際も直感で操作でき、データの保存もスムーズに完了した。最近ではタッチパネル式のランニング対応デバイスも増えているが、この操作の簡単さはトップレベルだろう。

 価格もそれほど高くないので、「初めてランニング用デバイスを使用するので操作は簡単なほうがいい!」というランナーや、「今使っているGPSウォッチが寿命なので最新モデルに買い替えたい!」というランナーにも最適。前述のとおり視認性が高いので、レース中にペースを頻繁に確認するようなランナーにもオススメである。

南井 正弘

フリーライター、『ランナーズパルス』編集長。1966年愛知県西尾市生まれ。スポーツシューズブランドのプロダクト担当として10年勤務後ライターに転身。雑誌やウェブ媒体においてスポーツシューズ、スポーツアパレル、ドレスシューズに関する記事を中心に執筆している。主な著書に『スニーカースタイル』『NIKE AIR BOOK』などがある。「楽しく走る!」をモットーに、ほぼ毎日走るファンランナー。ベストタイムはフルマラソンが3時間56分09秒、ハーフマラソンが1時間38分55秒。