やじうまミニレビュー

ソフト99「メガネのシャンプー」

シュッとひとかけ、水で流せばメガネがピカピカに
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 裸眼視力0.01以下、メガネが体の一部となっている私にとって、レンズの汚れはすなわち、視界が曇ることを意味している。メガネの手入れ、ティッシュで拭くだけ、という人もいるだろうが、私はそれでは気が済まない。ティッシュで拭いただけだと、白くモヤがかかったような、脂汚れが取れないのだ。

 というわけで、超音波洗浄機を使ったり、台所用の中性洗剤を使っていたのだが、両者ともに不満があった。超音波洗浄機は、場所と電源を取る上に、洗浄槽に水を入れなければいけないので、面倒になってしまって手が伸びない。一方、台所洗剤は、メガネを洗うには濃すぎる。スポンジに付けて泡立てて、何枚も食器を洗う前提で作られているので、たった1滴でもメガネを洗うには十分すぎるのだ。

 そんな折りに、テレビCMで見かけたのが、メガネ専用の洗浄剤「メガネのシャンプー」だ。

 使い方は――という説明は、この製品については不要だろう。メガネのレンズに左右表裏、合計4面に吹きかけて、泡がレンズ全体に行き渡ったら、水で流すだけ。吹きかけた後に、指でこすりたくなるところだが、レンズにキズを付ける恐れがあるのでガマンしよう。ちなみに、「べっ甲や皮、木製、宝石が付いたフレームには使用できません」と書かれている。

 成分を見ると、中性、濃度4.2%の界面活性剤とある。台所用の中性洗剤が40%前後だから、基本的には、台所用洗剤をメガネを洗う用途に薄めたものと考えてよいだろう。だったら自分で薄めれば、とも思うが、容器を用意して、台所用洗剤を移して、水で薄めて――という手間を省く存在と考えれば納得も行く。

使う前にまずここをひねってONにするべっ甲や木製のフレームには使用できないという

 さっそく試してみると、実に簡単。スプレーをかけて流すだけなのでとにかく手間がかからない。洗い上がりも上々で、視界が非常にクリアになる。また、台所用洗剤ほど濃くないので、水を流せばヌルヌルした感触もあっという間になくなるので、しつこくすすぐ必要もない。パッケージも小振りなので、洗面台に常備しておいても、気にならないサイズだ。ちなみに、持ち歩きたい、という人のために携帯用のパッケージも用意されている。

かなり汚れているレンズシュッとメガネに吹きかけて……水で流せばこの通り

 製品情報のWebページによると、乾いたティッシュや布でレンズを拭くと、レンズに付着した花粉などで細かいキズが付きやすくなるという。使っていくうちにキズが付くのは仕方ないにしても、自らの手でキズを増やすのは気分のいいものではない。きちんとした手入れが簡単にできるのはありがたい限りだ。

 気になるのは、価格だろうか。これ1本で約40回の洗浄ができるらしいが、これで840円と考えると、1回あたり20円。台所用洗剤はメーカー間、製品間の競争が激しく、店頭での値引きが期待できるが、類似製品がほぼないこの製品では、それも望めない。私個人の金銭感覚からすると、1本500円、1回あたり10円強くらいになれば、もうちょっと気楽に洗えるのだが。




2009年 4月 2日   00:00