家電製品ミニレビュー

直毛でも巻き髪をキープ! 自動カールアイロン「スチーム ミラカール」

コンエアージャパン「スチームミラカール」

 どこの量販店の美容家電コーナーに行っても、目立つ場所に置いてある「ミラカール」。髪を挟むだけで自動でカールが作れるヘアアイロンとして話題の製品だ。

 そんなミラカールから、先日スチーム機能が付いた新モデルが発売された。髪のパサツキが抑えられ、カールの持続力がアップしたというのでさっそく使ってみた。

メーカー名コンエアージャパン
製品名スチームミラカール
購入場所ヨドバシ.com
購入価格26,760円

 髪が自動で巻ける仕組みは前モデルと変わらず、ヘッドで髪を挟むとローラーが髪を巻き込んでカールを作る。スチームミラカールでは新たにヘッド部に水タンクを搭載。ここに水を入れることでヘッドからスチームが噴出し、髪にうるおいを与えながらキープ力の高いカールができあがる。

 操作部では、カールの向きを「R(右巻き)/L(左巻き)/MIX(交互切り換え)」の3通りから選ぶスイッチ、巻き時間を「8秒/10秒/12秒/マニュアル(最大15秒)」から選ぶスイッチ、プレート温度を「190℃/210℃/230℃」から調節するスイッチを搭載。この3つのスイッチを組み合わせて、カールの向きや強さをあらかじめ設定する。

 巻き時間は、髪を挟んでから設定した秒数が経つとピッと音が鳴って知らせてくれる。また、ヘッド下部にはスチームスイッチがあり、スチーム機能はON/OFFの設定ができる。

本体
ヘッド部分。灰色のローラーが髪を巻き込む。ヘッド下部にスチームスイッチがある
ヘッド裏面。水タンクを備える。高温のスチームが出るため、こちら側を顔に向けないよう注意書きがある
水タンク。タンク容量は9ml
水タンクを外したところ。付属のクリーニングキット(右)はローラーの掃除に使う
操作部。右/左巻き、巻き時間、温度を設定する

しっかりカールは付くが黒髪には不向き?

 タンクに水を入れたら髪を巻いていく。小雨に当たっただけでカールが取れるほど直毛なため、設定は、最大15秒巻けるマニュアル、温度は最高の230℃にした。はじめは使い勝手がわからなく、髪を挟んでから5秒ほどでヘッドを離してしまったが、それでもキレイにカールがついた。

 髪が自動で巻かれる様子は動画でご覧いただきたい。

毛束の中心から挟むだけ。約5秒でカールが付いた。こちらは内巻き

 まずは内巻きのセットに挑戦。内巻きにする場合は、右側の髪の毛を巻くときはL(左巻き)、左側を巻くときはR(右巻き)にスイッチを入れる。なお、一度で巻ける毛束の量は3cmほどと、あまり多くない。説明書通りに、毛束を少なめにとって中央から挟んで巻いていった。髪を挟むだけで、シュルンと巻き込まれていく様子を見るのは楽しい、

 毛束を少なめにとっていくため、カールが付きにくく毛量の多い筆者は巻き終わるのに20分ほど掛かった。普段使っているヘアアイロンは10分で終わるので、倍の時間を要したことになる。また、しっかりカールを付けようとすると、1回の巻き時間に15秒は掛かる。蒸し暑いこの時期は巻いているうちに汗が止まらなくなるので、涼しい場所での使用がオススメだ。

 一般的なアイロンでは、使い方によっては髪が折れてしまったり、カールがキレイに付かないこともあるが、ミラカールは髪を挟むだけでキレイなカールができる。この点はヘアアイロンとの大きな違いだ。

 完成したカールはしっかり内巻きになっていて、髪もパサついていない。キープ力は抜群で、スプレーをしなくても半日経った後のカールは変わらないままだった。ただ、黒髪の筆者にしっかりとしたカールはちょっと重ために感じた。

 一度のセットで使ったスチームの量は、タンクの半分ほどだった。すぐに使い続けないときは、衛生面も考えて余った水は捨てた方が良い。

タンクを取り外して水を入れる
毛束を少なめにとって、中央から挟む
時間はマニュアル(15秒)に設定。しっかりカールされている
ボリュームのある内巻きに
黒髪ではあまり似合わないかも……明るい髪色向けの仕上がりだ

 今度はミックス巻きを試してみた。外巻きと内巻きを交互にするため、ボリュームの出る仕上がりだ。ゆるい巻き髪が好きなので、完成した後に一度ブラシでほぐしてちょうど良かった。

 色々試してみて良かったのは、まとめ髪の下準備をするとき。直毛の場合、ストレートの状態でポニーテールや編みこみをすると、髪がスルスル抜けて扱いづらい。いつもヘアアイロンで、ざっくりミックス巻きにしてからまとめ髪のセットをするが、なかなか面倒。

 しかし、ミラカールなら適当に毛束をつまんでくるくる巻いていけば、簡単にカールがついて髪の毛が扱いやすくなる。最終的にはまとめてしまうので、仕上がりを気にせずどんどん巻いていけるから時間も掛からない。ポニーテールなら、ゆるいカールが付いてニュアンスも出る。

ミックス巻きに。一度ブラシでほぐすとカールをゆるくできる
ミックス巻きで癖を付けておくとまとめ髪が楽になる。カールがついてニュアンスも出る

ゆる巻きのコツは短め! 忙しい朝でも使えるように

 使ってみて感じたのは、しっかりとしたカールを作りたい人向けだということ。しかし、筆者としてはもう少しゆるい巻き髪も楽しみたいと思った。

 なんとかゆる巻きにできないかと試行錯誤したところ、毛束を多めにとって、髪は中央よりちょっと下から挟むと良いことがわかった。これまでは毛束を少なくしなきゃと思っていたが、それだとどうしてもクルクルになる。

 説明書に記載されている“毛束は3cm以内”は超えないように、それまでやっていたよりも多めにとって、挟む位置も低くするとゆるっとしたカールになった。

毛束を少なめにとって、中央から挟む
カールがしっかりめに付く
毛束を多めにとって、毛先だけを挟む
ゆるっとしたカールになる

 毛束を多めにしたらサクサク巻けるようになり、完成するのに掛かった時間は約7分と大幅に短縮された。一般的なヘアアイロンより短い時間ででき、これなら忙しい朝でも使える。仕上がりは無造作な感じになるが十分満足。片側に寄せてみたら雰囲気も出て、セットしやすくなった。

 朝のヘアセットが面倒で、最近はボサボサの髪のまま外出することもあった。しかし、ミラカールでゆる巻きを作れるようになってからは、サクッと巻いてから出掛けている。毛先がまとまっているだけでイメージが違い、気分も変わってくる。また、朝に作った巻き髪は、しっかり夜までキープできていた。

 好みの仕上がりになるまで時間は掛かったが、一度コツを掴むとかなり使いやすくなる。自動で髪が巻かれるのも楽しく簡単なので、巻き髪が苦手な人、朝の時間を短縮させたい人にオススメだ。

さくさく巻いた。仕上がりは無造作な感じに
片側に寄せるだけで雰囲気も出る。忙しい朝におすすめだ

西村 夢音