家電製品ミニレビュー
どこに置いても気にならない、存在を主張しないDCモーター搭載の扇風機
2017年6月13日 07:00
近年は扇風機を見直す動きが出てきている。今まで我慢していたが、やはりエアコンの風が苦手だという人も、扇風機を使うようになっている。DCモーターを搭載し、風量を細かく調整できるようになったのも扇風機を見直すきっかけになっているだろう。
DCモーター採用の扇風機は、家電業界の中でも激戦カテゴリーになっている。そのため、様々なモデルがリリースされ、どれを選んで良いのか分からないという人も多いだろう。
そんな中で、今回紹介したいのが、良い意味で「存在感」が希薄なモデル、ツインバードのDC扇風機「コアンダエア(COANDA AIR) EF-E981」だ。
メーカー名 | ツインバード |
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製品名 | コアンダエア「EF-E981」 |
実勢価格 | 19,367円(Amazon) |
シルエットがシンプルで存在感がないから、どの部屋に置いても違和感がない
送られてきた梱包を解くと、ベース(台座)部や支柱部、羽根の部品がすべてバラバラに入っている。ここから組み立てていくことになる。支柱をベース部に差し込み、ベースの裏側で少し大きめのナットで支柱を固定する。支柱から出ているケーブルをベース部のコネクターとつなげ、カバーをかぶせて完成だ。組み立てに工具などは不要だが、この種の組み立てが苦手な人には、手間に感じるかもしれない。
部屋に置いてみると、そのシンプルなデザイン、というかシルエットに驚く。 当該機の本体カラーはホワイトとブラックが用意されている。もしかするとホワイトだったからなのかもしれないが、他の扇風機と比べると、支柱が細くスラリとしている上に、ベース部にも無駄なボタン類がなく、全体として“良い意味”で存在感がない印象だ。
家電製品は、とかく存在感が気になるデザインが多いなか、これだけ存在感を消してくれているのは嬉しい。それほどインテリアに気を使っているわけではないが、存在感が少ない分、置いておいても手狭になった感じがしないのだ。
操作部が羽根の後方にあるから、かがまず使える
ベース部に操作ボタンなどがない代わりに、支柱の上部、羽根の後ろ側に、電源スイッチなどがあり、風量調整や首振り切り替え、タイマー設定が行なえる。一般的な扇風機では、本体操作部がベース部にあることが多い。そうすると、かがんだり、足でスイッチを操作する必要がある。それに対して、「EF-E981」は、立ったままで操作できるのが特徴だ。さらに電源スイッチ以外は、タッチセンサー式なので、こちらも見た目がスッキリとしている。
基本的な機能しか搭載していないこともあるだろうが、本体とリモコンで操作できる機能に違いがない。リモコンを見つけては、どこかに隠す習性がある、小さな子どもがいる世帯には良いことだ。
そのリモコンは、マグネットで支柱のどこにでもピタッと、くっつけられる。ココじゃないと付かない、ということがないので、無造作に付けておけるのが便利だ。
「これ、動いていないんじゃないの?」って心配になるくらいに静か
羽根は、外側の方がより多くの風を発生させる形状が採用されている。これによって滑らかな風が送れるそうだ。実際に風に当たってみると、そう言われてみれば滑らかな感じかも、という印象の風。
風量は7段階で調整できる。風量の弱い3〜4段目くらいまでの設定だと、風切音もほとんどなく、静かに風を送ってくれる。我が家の子どもが「これ、動いていないんじゃないの? 壊しちゃったかなぁ……」と、心配するほど静かだった。それでもフワフワと部屋の中の空気が動いているのが分かる。
静かなので、暑いから付けるなどではなく、空気を循環させるために常に回しておいてもいいだろう。
このデザインが気に入れば買い!
筆者の感覚では、この存在感のないデザインは好印象。どこに置いても、違和感なく馴染んでくれるので、サーキュレーターとして冬場に使っていても、違和感を感じる可能性は少ないだろう。
ボタン類にタッチセンサーを使っているのも嬉しいポイント。ボタン類があると、小さな子どもが興味を示して、色々とボタンを押しまくることが多い。だが当該モデルの場合は、電源スイッチ以外はタッチセンサー方式なので、子どもが触りまくっても、物理的に壊れる心配が少ないと言える。