ぷーこの家電日記

第171回

誕生日プレゼントはインフルエンザとタミフルだった

 年が明けてあっという間に1月が終わり、2月も中旬! 2017年という響きにもやっと慣れてきた。そんな2月に私はとうとう30代最後の歳を迎えた。あと1年で「不惑」を迎える私、本当にあと1年で惑わずに生きられるのだろうか。全然そんな気がしない(笑)。

 そんな誕生日を迎える2日前、仕事の帰り際「ん? なんだかゾクッとする。嫌な予感の嫌な悪寒」と思ったんだ。家に帰って体温を測ってみると36.8℃。何だこの悪寒は気のせいだったのか? と思ったのもつかの間、体のあちこちが痛くなってきて、ますます寒くなってきて、1時間後には38℃を超え、夜中には39℃を超えてしまった。

 身体中痛いし、寒くて仕方がない。暖房の入った家の中で洋服の上からさらにダウンコートを着て、布団にくるまって震える私。朦朧としながらうつらうつらと断眠はできるものの、辛すぎてしっかり眠る事すらできず、長い長い夜を過ごしたのであります。

 翌朝、近所の病院が開く時間に合わせて、何とか気持ちを奮い立たせて出かけた。普段ならば5分もかからない道のりが果てなく遠く感じる。病院に着いたら「インフルエンザかもしれないです」と、自己申告を行ない、自ら即隔離してもらう。そして鼻の中にグリグリと検査キットを突っ込まれ、しばらく待機。

 無事(?)に「インフルエンザだねー」という診断を頂き、さらには合併で喘息も発症していたため、タミフルを始めとする大量の薬を処方された。今までインフルエンザにかかった事はあっただろうか……。子供の頃にはかかった事ある気がするけれど、でも前回インフルエンザになったのがいつだか思い出せない位昔の話。

 手洗いうがいにマスク、それなりに予防はしっかりしてきてたつもりだったのに、ついつい流行に乗ってしまった2017年冬。くそぅ、ウィルスめ。

 家に帰ってからすぐに薬を飲んで布団に包まる。1時間もせずに、一時的とは言え熱は平熱まで下がり、体の痛みも取れ、薬の絶大な効果に驚いた。夜中に眠れなかった分、泥のように眠った。

 汗だくになって目が覚める。タオルで汗を拭き、着替えて水分補給。ポカリスウェットは、普段「私にはちょっと甘すぎる」と感じるんだけれど、こんな時に飲むと本当に美味しく感じる。体が欲しているんだろう。まさしく飲む点滴だよなぁ!

 普段風邪をひいた時は「栄養のあるものを食べて早く治すぞ!」と思って実践していたけれど、食欲がない時は無理やり食べる必要がないし、胃腸に負担をかけるよりも消化器官を休ませて治療にエネルギーを使う方が良いなんて話を聞いたことを思い出して、今回はあえて食べない方針を取ってみた。3日断食したけれど、中々これが良かった。インフルエンザが治る頃には、体の毒素もすっかり抜け落ちたような感じで非常に調子が良かった気がする。

 そしてインフルエンザとの戦いは、見えないウィルスとの戦いで、私一人が苦しいだけじゃなくて、家庭内感染という危険もある。夫に移ってもらっても困るのだ。

 インフルエンザウィルスは湿気に弱いので、部屋を十分に加湿することが治療や予防には大切。安静にほぼ寝て過ごしたけれど、加湿器の水だけは切らさないようにした。去年末「買ってよかった~」と思った加湿器がこんなにも役立ちアイテムになるとは思ってなかった(笑)。そして夫が帰ってくる前にはクレベリンスプレーで私の痕跡を除菌。私自身がウィルスになったようなバイキンになったような気分になるけど、あながち間違ってない。除菌後は速やかに別部屋に退散してまた自ら隔離。1週間ほぼ顔も合わせず過ごしたおかげで、家庭内感染も防ぐことが出来てよかった!

 感染から1週間。おかげでばっちり完治&復活した私。そんな1週間の間に1歳年を取り、39歳スタート。寝込んでおいて何だけれど、今年も1年健康に過ごせていけたらいいなぁと思っているのであります。

 まだまだインフルエンザも流行っているようですが、みなさまどうぞお気をつけくださいませ! 本当にげっそりしちゃう位にしんどいぞ。

徳王 美智子

1978年生まれ。アナログ過ぎる環境で育った幼少期の反動で、家電含めデジタル機器にロマンスと憧れを感じて止まない30代後半。知見は無いが好きで仕方が無い。家電量販店はテーマパーク。ハードに携わる全ての方に尊敬を抱きつつ、本人はソフト寄りの業務をこなす日々。