ぷーこの家電日記

第166回

見た目は完全ポット。買ってよかった優秀な象印加湿器

 先日書いた、我が家のカラッカラ乾燥と静電気問題。加湿機能付きの空気清浄機では、広さ的に全然間に合わなくて、結局加湿器買わなきゃなーって思ってたけれど、何を買うかで迷ってた。お手入れが簡単でパワフルなものが欲しい。

 どうしようかなーって思ってた時に、友達が「象印の加湿器良いよ!大型の数台買って、象印の加湿器でやっと落ち着いた感じ♪お手入れ楽だし、カビないし」と背中を押してくれた。第一候補だったけれど、見た目がイマイチだよなー。どう見てもポットだし。と、決めかねてたんだ。

 でも、見た目よりも実用性が一番。その言葉に押されて即買った。象印の加湿器「EE-RL50-CA」。

 届いた加湿器は、想像以上でも以下でもなく、写真通りのポット(笑)。でも象印の電気ポットの技術をギュッと詰め込んだ加湿器だから期待できる! 湯沸かしポットのように蓋がパカッと大きく開くので、水を入れるのもすごく楽。早速初めてのスイッチオン!

 一度お湯を沸騰させたいれいな蒸気を、65℃まで冷ましてから加熱するらしい。お湯が沸き始めたら、「ゴー」っという、あの沸騰する時独特の音がする。「ポットと間違えてお湯割りなんて作り出さないでね」なぁんて、夫と冗談で笑ったり。しつこいけれど、どう見てもポットなんだもん(笑)。

 一度お湯が沸いてしまうと、大きな音もせず蒸気がブハーって出てくる。初めてスイッチを押してから1時間程経って……。一番最初の感想は「もっと早く買っておけばよかった!!!」だった。ものっすごく快適!

 アトピーもアレルギーも酷い私は、ちょっとした刺激でとても辛くなったりするんだけれど、適度な湿度がこれほどまでに大切だったとは。40年近く付き合ってきて十分分かってるはずなのに、つい忘れてしまう。

 家に正確な湿度計は無いのだけれど、空気清浄機に「現在の湿度の目安」というランプが付いている。なにも加湿をしていない時は「30以下」というランプが点灯している位にカラカラの我が家。空気清浄機の加湿機能を使うと、「40」が点灯するくらい。そして、このポットを稼動して1時間程度で、「60以上」が点灯。パワーすごい! まぁ、部屋の隅々までがそこまで湿度高い訳ではないだろうけれど、それにしても快適さは十分体感できる。

 友達から、「結露もすごいからカーテンカビないように気をつけて!」と言われて、その発想はなかったので、注意してた。最初の1週間位は「全然結露しないなぁ。よかった!」って思ってたけれど、寒波が来てぐっと寒くなった日に、窓のサッシを見るとすごい結露で「本当だ!」と驚いた。知らなかったら気づかないうちにカーテンダメにするところだったかも!

 部屋の乾燥が落ち着いてからは、猫を撫でてもバチッと放電することも無くなり、しっとり柔らか。一緒にゴロゴロ楽しい! 薬を塗っても塗ってもボロボロ剥がれてた私の顔もかなり落ち着いた!

 我が家では24時間稼動させているけれど、その場合1日3回給水する感じ。朝1回、夕方1回、寝る前に1回。運転モードをずっと「高」のままにしてるからかも。様子を見て「標準」か「ひかえめ」を使うようにしようかな。

 加熱式のこの加湿器。日常的に煮沸消毒しているようなものなのでカビや菌の繁殖も抑えられるし、水垢もつかないし快適!

 ただ、加熱式ゆえに電気代が高い。沸騰させる際の最大消費電力は985W。炊飯器とか電子レンジ並みの高さ。加湿時の最大消費電力も410Wとそこそこ高い。もちろんずっと最大電力を使うわけではないけれど、24時間稼働すると、月の電気代は6,000円程になるらしい。ひゃー!た、高い! 電気代の請求書をみるのがちょっぴり怖い。でもこの快適さには代えられぬ……。

 あと、びっくりするペースでポットの中にザラッとカルキが固く溜まっていく! 水垢の心配も無くお手入れが楽ではあるけれど定期的にクエン酸洗浄をする必要がある。とは言え、お湯とクエン酸入れて、ボタン押すだけだけれど。

 あと、地味にいいなと思ったポイントは、ボタンが側面に付いていること。我が家の猫の場合は物に全然興味を示さないけれど、ペットがいる場合、上にボタンが付いてたら、踏んでピッピコと勝手にモード変わったりする。以前は我が家の犬が、扇風機のスイッチ部分をよく押して、いきなり首振りになったり、風速変えたりしていたなぁ(笑)。ペットによる誤作動防止には側面ボタンはかなり有効なのであります。

徳王 美智子

1978年生まれ。アナログ過ぎる環境で育った幼少期の反動で、家電含めデジタル機器にロマンスと憧れを感じて止まない30代後半。知見は無いが好きで仕方が無い。家電量販店はテーマパーク。ハードに携わる全ての方に尊敬を抱きつつ、本人はソフト寄りの業務をこなす日々。