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自動開閉が便利なスマートゴミ箱どれを買う? 4機種を比べてみました

いま注目のスマートゴミ箱をいろいろ試してみた

これまでトレンドとなった家電製品は、サイクロン掃除機や高級炊飯器、トースターにロボット掃除機などさまざまですが、2025年から2026年にかけて注目されているのは「手を汚さない」というポイントです。これまでサイクロン一色だった掃除機ですが、ゴミ捨てのときに手が汚れない「紙パック式」も見直され、掃除したゴミを自動回収してくれるドックが付いたモデルがここ数年の人気です。

洗濯機では「洗剤自動投入」機能が当たり前となっているほか、生ゴミをパリパリに乾燥させる「生ゴミ処理機」も自治体の後押しなどがあり人気となっています。

そして、汚れを視界に入れず、触れずに済むことなどから注目されている最新家電が「フタ自動開閉のゴミ箱」です。家電メーカーの山善によれば「コロナの影響で売上が急増した」とのことで、その後の売上は落ち着いたものの、世界市場では自動開閉ゴミ箱は成長すると予測されているそうです。

フタが自動で開閉するから手間がなく、ゴミが周りから見えないのもメリット

今回は筆者が厳選した4機種の「自動開閉ゴミ箱」を数カ月に渡って使い込んだレビューをお届けします。

後悔しないための一歩。数カ月使い込んだ「精鋭4機種」をピックアップ

自動開閉ゴミ箱には、さまざまな種類がありますが、レビューする機種はすべて角型にしています。Amazonやモノタロウといった通販サイトのランキングを見ると、上位は角型が占めていて人気のほどがうかがえます。家庭用として、事務所用としても、デッドスペースが少ない角型が実用面で選ばれているようです。

電源については、乾電池式や充電電池式、ACアダプター式のほか電源なしの足踏み式などがありますが、今回は乾電池式で統一しています。

センサーの場所やフタの開き方、デザイン性やサイズなどを偏らないように、次の機種を厳選しました。

クローバー|ottostyle.jp 人感センサー 中央開閉式 ステンレスゴミ箱 キャスター4個セット

クローバーの中央開閉式ステンレスゴミ箱。40Lと小さいサイズがあり、座卓にピッタリ

容量:40L(50L、60Lモデルあり)
対応ゴミ袋:45L袋(50L:45L袋、60L:70L袋)
開閉方式:左右引き込み(スライド)式
センサー調整:なし(手振り下ろし)
サイズ(幅×奥行き×高さ):27.5×40.5×46.5cm(50Lの高さ55.5cm、60Lの高さ66.5cm)
電池:単3×3本
価格:9,500円(50L:10,000円 60L:12,700円)

WEIWEIホールディングス|センサー式 自動開閉ゴミ箱 FHB005

WEIWEIホールディングスの自動開閉式ゴミ箱。フタの開閉が素早くセンサー感度も高いので、捨てたいときにフタがすぐ開いてストレスが少ない

容量:48L
対応ゴミ袋:45L袋
開閉方式:左右跳ね上げ式
センサー調整:なし(手かざし)
サイズ(幅×奥行き×高さ):26.5×41×57cm
電池:単2×4本
価格:11,300円

山善|センサー開閉ゴミ箱 HST-45R

山善のセンサー開閉ゴミ箱 HST-45R。センサーが横についているので、人が接近するとフタが開いて待機している。フタがスライドして開くので、中のニオイが漏れにくい

容量:42L
対応ゴミ袋:45L袋
開閉方式:スライド式
センサー調整:3段階
サイズ(幅×奥行き×高さ):25×34×61.5cm
乾電池:単3×6本
価格:9,899円

さくらドーム|ZitA SQUARE

さくらドームのZitA SQUARE。スリムなデザインと、筆者の知る限り自動開閉ゴミ箱でセンサーを細かく設定でき、どんな用途にもオールマイティに対応できる失敗のないゴミ箱

容量:45L
対応ゴミ袋:45L、30L袋
開閉方式:左右スライド式
センサー調整:多数あり
サイズ(幅×奥行き×高さ):30×30×60.7cm
乾電池:単3×4本または8本
価格:25,820円

勝負は「上向き」か「横向き」か。センサー位置で激変する開閉のストレスと心地よさ

肝となるフタの自動開閉の使い心地は、大きく2つに分けられます。多くの機種はゴミを投入する上部にセンサーがあり、ゴミ箱の上に手を持っていくと開閉します。横方向にある場合は、人が接近すると開閉します。

【上向きセンサー】(ZitA、WEIWEI、otto)
ゴミ箱上部にセンサーがついている機種は、ゴミをゴミ箱上部まで持っていった瞬間にフタが開きます。そのため機種によっては、フタが開くまで一瞬待たされます。ゴミを捨てる頻度が低ければそれでも構いませんが、キッチンや工作・工芸などで頻繁にゴミを捨てると、「一瞬の待ち」が積み重なってストレスになります。

センサーが上部についているゴミ箱。標準的なタイプでセンサー感度を調整できるタイプとできないタイプがある

逆にゴミ箱の近くを人が歩いたり、手を頻繁に動かすと、そのたびにセンサーが反応してしまう場合もあります。とくに狭いキッチンや洗面所などに置く場合は、「センサーの感度調整ができるか否か」が使い勝手を大きく左右すると感じました。

センサーの向きが変えられる珍しいタイプのZitA。角度を変えることで、ゴミ箱に向かう人を検知できるので、フタを開けるタイミングをより早くできる

最も細かくセンサーの調整できるのはZitAでした。センサーの角度が変えられるので、ゴミ箱の手前からフタが開き始め、待ちのストレスがありません。センサーの感度(反応時間)やどれだけ近づくと反応するかなどの設定が細かくできるので、どんな場所のどんな作業用にもベストな開閉タイミングの設定ができます。

センサーの反応するタイミングで誤動作を防止するottostyle。センサーに対して横向きに手をスライドしても反応しづらく、振り下ろすと反応する。人通りが多くても横を通り過ぎる人には反応しにくい

ottoは、センサー上部の20cmぐらいの高さで手を左右にスライドさせても反応せず、センサー上部からゴミ箱に向かって手を下ろす(またはセンサー上部で一瞬手を止めてかざす)とフタが開くように調整されています。たとえばリビングなど、ゴミ箱の横を通る人が多い場所では誤動作が少なくなります。ただしサッとゴミを捨てたい場合は、上から振り下ろす動作が必要になるので、頻繁にゴミを捨てる場合は「一瞬の待ち時間」がストレスになる場合があるかもしれません。ダイニングテーブルやこたつの横のゴミ箱として、最適と感じました。

タイミングよくゴミを捨てられるように、センサーの反応がよく、フタの開閉時間も短くしているWEIWEI。ただし、すぐ脇を人が通るだけでもフタが開閉し誤動作も多い

WEIWEIは、ほんの一瞬ですがセンサーが反応するまで待ちました。ゴミ捨て頻度の高い場所では、わずかにストレスを感じるかもしれません。ただ手を近づけさえすれば、手を振り下ろしても、サッとスライドするだけでもフタが開いて、操作面ではストレスなく気持ちよくゴミが捨てられました。人通りが少なくゴミ捨て頻度の低い、オフィスや書斎などに最適と感じました。

【横向きセンサー】
今回試した中では、ゴミ箱の側面にセンサーがついている機種は山善のみでした。横向きセンサー最大の便利さは、手をかざさなくてもゴミ箱の前まで歩いていくだけで、確実にフタが開いた状態で待機してくれる点です。

横向きセンサーの場合は、遠くからでも検知できるので、ゴミを捨てに近づくだけで、すでにフタが開いている便利さがある。ただし人通りが多いと誤動作しやすい
山善のゴミ箱は、横向きなので人通りでも開閉するので設置場所を選ぶ。スライド開閉なので、投入口が少し狭くなる

センサー感度は調整ができるので、どのぐらい近づいたときにフタを開けるかを設定できます。ただ横向きセンサーの場合は、ゴミ箱の前を人が通るたびに反応するため、センサー感度を一番弱くしていても、狭いキッチンや洗面所に置くと調理や服の脱衣、洗濯物の出し入れのたびに、フタが開閉します。

開閉速度が少し遅く、頻繁なゴミ捨てがあるシーンにはあまり向かないかもしれません。人から離れた場所に置くリビング用、オフィスの個人用として最適と感じました。

「誤動作」を防ぐカギ。微調整機能がストレスフリーな生活を左右する(山善、ZitA)

自動開閉ゴミ箱では、センサーの感度調整が使い勝手を大きく左右します。今回テストした製品の中で調整ができるのは山善とZitAの2つでした。センサー感度の調整が可能な機種もいくつかありますが、ほとんどは山善と同じように手をかざす距離を段階的に調整するものがほとんどです。この方式が一番分かりやすく簡単なので、人通りが多い場所で利用するゴミ箱は「センサーの調整が可能」な製品を選ぶことをオススメします。

山善のセンサー感度調整は、スライドスイッチで3段階の調整ができる。非常に分かりやすい
ZitAの各種センサーの設定はボタンの組み合わせで行なう。開いている時間の設定もでき、残り時間も投入口のLEDで表示される

一番細かくセンサー感度を調整できたのはZitAです。センサーの向きで人の接近でフタを開くようにしたり、手をかざす位置を30〜10cmまで調整して人通りなどによる誤動作を軽減したり、センサーが反応するまでの時間を素早くしたり、電池を長持ちさせるために反応時間を遅くしたりなど細かい調整が可能です。ここまで調整できる製品は、ほとんどなく筆者の調べた限り一番センサーの細かい調整が可能で、誤動作防止とフタ開閉のタイミングの塩梅を調整できます。

生ゴミ・ペット臭を封じ込める!「スライド開閉」と「消臭機能」の絶大な効果(ZitA、山善、otto)

紙やプラゴミなら気になりませんが、生ゴミやペットシーツなどを捨てるゴミ箱の場合は、ニオイが気になります。いずれのゴミ箱も45Lの袋を利用しますので、普通に使っていたら4~5日から1週間分のゴミが溜まるでしょう。

今回のテストで消臭機能付きの製品はZitAのみでしたが、他にも消臭機能付きの製品があります。消臭機能がない製品でも、靴箱や冷蔵庫のニオイを抑える「消臭剤」が使えます。

ZitAは活性炭と人工酵素を使った消臭剤(別売)で取り付け可能。ここでは紹介していませんが、ACアダプター方式のゴミ箱には「オゾン」(イオン)を使った消臭機能を持つゴミ箱も
山善のようにフタが横にスライドして開くタイプは、フタ開閉時に空気を巻き込まないため、内部の悪臭を拡散しない
WEIWEIは跳ね上げ式なので、開閉時に中の悪臭を飛散してしまう。跳ね上げ式は匂わないゴミだけにした方がいい

2カ月の利用から、ニオイの強いゴミを捨てるゴミ箱は、フタがスライド方式である点、さらにニオイの強さに応じて消臭機能がついているという点に注目するといいことが分かりました。

なお、注意点として消臭剤を自動開閉のフタの裏などに取り付けて利用しないでください。フタは可動するため、モーターなどに負荷がかかり製品を破損する場合があります。消臭剤を内部に取り付ける場合は、消臭剤に磁石などを貼り付け、取り付けることをオススメします。

消臭機能の特徴には、次の3点が挙げられます。

【活性炭+人工酵素による消臭機能】ZitA
ZitAは、靴や冷蔵庫などの消臭剤で有名な「活性炭」に加え、悪臭の原因物質を分解するという「人工酵素」を組み合わせた消臭剤を使っているため、数カ月に一度取り換えが必要となりますが、消臭効果は絶大です。ゴミ箱の中にコーヒーの粉を入れても、ニオイがほとんど漏れることがなく、フタが開いた状態でもにおうことがありませんでした。生ゴミやペットシーツなどのゴミ箱として、強くオススメしたい製品です。

ニオイの強いゴミを捨てる場合は、市販の消臭剤などをゴミ箱の中に入れて使うとよい

【オゾンなど電気的なイオン消臭方式】
今回は試せませんでしたが、ホテルの清掃やグループホーム、ペットショップなどで消臭に利用される「オゾン」を使ったゴミ箱もあります。こちらは電気的にオゾンを発生させるため、電源を必要とします。ただし消費電力は1日数円という単位で、活性炭に比べてランニングコストが安く済みます。こちらも生ゴミやペットシーツなどのゴミ箱としてオススメします。

ゴミ箱によっては、消臭効果のあるオゾンを電気的に放出して、ゴミのニオイを抑えるものもある

【フタスライド方式】ZitA、山善、otto

ニオイを抑えるために重要になるのは、「フタの開閉方向」です。ZitAや山善のようにフタがスライドして開くタイプは、中のニオイが巻き上げられず、フタの開閉時に悪臭が拡散されません。逆に上下に開閉する跳ね上げ方式は、フタがウチワのような役割となり、開くとゴミ箱内部の悪臭を巻き上げて拡散、閉じるときは内部に風を送ってしまい悪臭を拡散してしまいます。フタの大きさにもよりますが、立っていてもニオイが感じられるほど拡散していました。

ottoは一見するとフタが上下に開くタイプですが、特殊な構造をしており、中の悪臭を扇がないように左右に引き込むようになっています。

ottoは跳ね上げ式に見えるが、左右にスライドして引き込んでいる。通販では分かりにくいが、フタを開いたときの高さが低いものは、左右引き込み式

このためフタが開閉しても、スライド方式と同じようにほとんどニオイが拡散することはありませんでした。

フタの開閉方向は、悪臭の拡散防止に非常に有効です。消臭剤と同様のニオイを抑える効果があります。

ZitAも横スライド方式だが、フタを両サイドに引き込むので投入口が大きい

「捨てやすさ」の分かれ道。投入口の広さを決める「両開き」vs「片開き」の構造差(山善、ZitA)

今回のレビューでは、1枚のフタが上下に開く「片開きの跳ね上げ式」はありませんでしたが、2枚が跳ね上がるタイプに比べフタが大きくなるので中の悪臭を拡散しがちです。

片開きタイプの山善
両開きタイプのZitA

なお山善のように多くのスライド式は、フタの収納の都合上ゴミ箱上部の半分しか開かないので、ゴミ投入口が狭い点に注意してください。また、ZitAのようにフタを内部に引き込んで収納するスライドタイプは、大きく開口するので投入口が大きくゴミが捨てやすくなります。

ここでは紹介していないが、片開きの跳ね上げ式がある。両開きに比べニオイを拡散しやすく、構造上フタ開閉機構に負荷がかかりやすく、電池の消耗が多い点と壊れやすさに注意が必要

2Lペットボトルも余裕? 開口部のサイズと反応速度による「実用度」の検証(otto、WEIWEI、山善、ZitA

ゴミの捨てやすさは、開口部の大きさとフタの開くタイミングです。開口部はたいてい20×30cm前後なので、どの製品もさほど変わりません。今回試した中では、ZitAが20×20cmと一番小さかったのですが、とりのむね肉3つの大きめの発泡スチロールトレイや2Lのペットボトルを捨てるのに不便を感じることはありませんでした。唯一入れにくかったのは、スシローの持ち帰り用の大きなパックだけです。

ZitA以外は開口部が大きく、ゴミのサイズで不便を感じることはありません。

フタの開くタイミングは、センサーの反応速度と合わせると、1秒以下の違いなので、頻繁にゴミ捨てをしない限りゴミの捨てやすさに違いを感じませんでした。

頻繁なゴミ捨てがある場合は、ottoやWEIWEIは少し遅さを感じるかもしれません。

究極の1台に仕上げる。設置環境に合わせて自分好みする「設定」の差(ZitA)

市販されている自動開閉ゴミ箱は、筆者の感覚では7割がセンサー感度の調整ができます。初めての自動開閉ゴミ箱を購入する場合は、必ずセンサー感度が調整できる製品を選んでください。

圧倒的なカスタマイズができるのは、ZitA以外にはないでしょう。センサー感度調整、手とセンサー間の距離、センサーの向き、開いている時間、一時的なセンサー開閉の中止など、細かな設定ができるので、どんな用途、どんな設置場所、どの向きからの利用にも向いています。

意外な盲点「ゴミ袋の取り出し」。袋の破れや引っ掛かりを防ぐ内部構造のチェック(otto、山善、ZitA)

ゴミの捨てやすさは、ゴミ箱内部の突起の有無で大きく変わることが検証で分かりました。特に、めいっぱいゴミを入れると、ゴミが内部の突起に引っかかりゴミ袋が破れてしまうことが多々ありました。ゴミ袋を引っかける内部のリングの形状もゴミが引っかかることがありました。

開口部を内側に巻き込んでいるottoと山善。雑誌や段ボールなどは、ゴミ箱内部で斜めに倒れてしまうため、ゴミ袋を引き出した際にリングに引っかかってしまう
ゴミ袋が破れてしまう
ZitAは内側に突起があるので、こちらもゴミ袋を取り出すときにゴミが引っ掛かることがある

もはやインテリアの一部。部屋の格を上げる「デザイン」と「カラバリ」の選択肢(ZitA、WEIWEI、otto)

ゴミ箱に見えないデザイン性の高さでは、ZitAが群を抜いていると感じます。カラーは白以外にも黒があり、明るい部屋から黒基調のモダンな部屋まで、洋室から和室、リビングから書斎、キッチンまでオールマイティーに部屋に溶け込むでしょう。

ステンレスの地肌を活かしたカラーに加え、白と黒、グレージュ(ベージュ)の4色カラー展開があるWEIWEIも部屋に合わせやすいゴミ箱です。

サイズ展開が40L、50L、60Lの3段階用意されているottoは、床に座って生活する場合は高さ46.5cmの40Lモデルが機能性とデザイン性を兼ね備えています。ゴミが多い場合や、かさばるペットボトル、缶ゴミ用として、高さ66.5cmの60Lモデルを使い分けるなど多様性に優れています。

1万円か、それとも2.5万円か。価格差に見合う「付加価値」を徹底評価(otto、WEIWEI、山善)

紹介しているゴミ箱はそれぞれに特徴があり、単純には比較できませんが、容量で比較するならコストパフォーマンス的には、約50Lで1万円前後のZitA以外が標準的な価格帯といえます。

例えばZitAの場合は、センサーの細かい調整ができる点に価値を見出せるかどうかが、コストパフォーマンスのポイントとなるでしょう。

リビングに置く一般的なゴミ箱として始めて自動開閉ゴミ箱を買うなら、ZitAの価格は高いと感じるかもしれません。もし、これまで50Lで1万円前後の一般的な製品を購入して、不便さを感じていたら、買い替えるのに適しているでしょう。または、明らかに設置場所の上部に空きが少ない、消臭機能が欲しい、人通りが多く誤動作が心配(ゴミ箱と人の導線が20cm以上離れていない)という場合は、初めての自動開閉ゴミ箱としてZitAを選ぶのもアリです。

意外な落とし穴!ゴミ袋のセットが意外にストレス? (ZitA、otto、WEIWEI)

最も素早くストレスなくゴミ袋をセットできたのはZitAでした。中にリング状のゴミ袋をセットする部品がついていて、これにゴミ袋をセットするだけでよく、袋のセットは10秒もかかりませんでした。

簡単なZitA

一般的なゴミ箱はだいたいWEIWEIとotto式で、上部のリングにゴミ袋を通して取っ手のような押さえでロックするタイプです。30秒もあれば袋をセットできました。

左がottoで右がWEIWEI。こちらは普通のゴミ箱でもよくある方式。ゴミ袋の大きさが小さいとちょっと面倒だが、それほどストレスなくセット

袋がはみ出さないように、セットするのが難しかったのは山善でした。上部のゴミ袋押さえが「コの字」に2分割できて、ゴミ箱本体と押さえで袋を挟み込んで固定します。ゴミ袋をセットするだけなのに、1分以上かかってしまうときもありストレスが募ります。

それぞれに挟み込む袋の長さを間違えると、もう片方の押さえに引っ掛からなくてやり直しになるのは面倒。押さえが固く、パッチンと入れるのに力がいるのも気になりました

ランニングコストを算出! 電池サイズと本数から見る実用性(ZitA、WEIWEI)

今回のレビューは2カ月行ないました。いずれの製品も100円ショップのアルカリ電池を使いましたが、電池切れすることはありませんでした。製品によっては電池寿命が明記されていなかったため、2カ月使った段階で電池の減りを測定し、単純計算で寿命を計算したところ、だいたい次のような寿命になりそうです。

単1電池(3本~4本):約1.5年~2年(筆者による推定)
単2電池(3本~4本):約1年
単3電池(3本~4本):約半年
単3電池(6本~8本):約1年~1.5年

1日の開閉回数や人通りの数によって電池寿命は大きく変わりますが、筆者調べによる目安の期間はこのぐらいです。いずれのゴミ箱も内部のデジタル回路やモーターは5Vで動くため、電池3本の4.5Vか電池4本の6Vで動作するようです。そのため電池の大きさと本数は、先のパターンのどれかが使われるようです。

ZitAの電池ボックスは2か所あり、片側に単3電池を4本入れるだけで約半年利用できる。8本全部入れると電池寿命が倍の1年になる
山善は単3電池6本仕様。筆者の計算だと電池寿命はだいたい半年

なおニッケル水素電池のような充電式の電池は、乾電池に比べると電圧が低いためセンサー感度が鈍ったり、フタの開閉速度が遅くなる場合があります。安いマンガン乾電池も減りが早いので、アルカリ電池を使うことをオススメします。

電池を使わずACアダプタ式や充電電池式でUSB ACアダプタで充電するタイプもありますが、電源コードで置き場所に制限が出てきます。乾電池でも頻繁に取り換えることはないので、充電電池式にするメリットはあまりないようです。

棚下や狭所でも使える? 構造上の「デッドスペース」と設置の制約(otto、山善、ZitA)

跳ね上げ式のフタは、ゴミ箱上部に跳ね上がるスペースが必要です。とくに片開きで1枚のフタの場合は、開く向きで必要なスペースが大きく変わります。

スライド式は上部のスペースは不要ですが、センサーの範囲内に仕切りなどがあるとフタが閉まらない、電池の減りが早いといったことになるため、どのゴミ箱も約30cmの隙間は必要です。

ゴミ箱を使うときだけ引っ張り出して使うという場合は、上部に隙間がない家具に片付けるときは、フタの開閉が誤動作しないように、片付けるたびにメインの電源スイッチを切る必要があります。

キッチン、リビング、オフィス……設置場所別・ベストバイ機種はこれだ!

ここでは、レビューした4製品がそれぞれ、どんな部屋や用途に向いているかを簡単にまとめます。

otto|座卓、事務机サイド、オフィス、キッチン、かさばるゴミ、生ゴミ、ペットゴミ

標準で添付されているキャスターを付ければ、オフィスやリビングなどで移動するのに便利

クローバーの「ottostyle.jp 人感センサー 中央開閉式 ステンレスゴミ箱」は、センサーが手を振り下ろしたときだけに反応するため誤動作が少なく、人通りの多い場所や人の近くに置いても便利に使えるゴミ箱です。標準でキャスターも付属しています。

40Lのモデルは、こたつをはじめとする座卓、パソコンや事務机などのサイドに設置するゴミ箱としてベストな高さです。

50Lのモデルは、ニオイの飛散が少ない点からリビングやお風呂場の脱衣所、何人かで利用するオフィスのゴミ箱として最適です。ペットのゴミを捨てるには不向きですが、キッチン用の生ゴミ程度なら数日でゴミを捨てるため、ニオイの拡散やコバエの撃退などにも使えます。

60Lのモデルは、70Lのゴミ袋になるので一般的な45Lとは別の袋を用意する必要があります。しかしかさばるゴミ、たとえばペットボトルや空き缶、プラゴミなどを捨てるのにちょうどいいサイズです。

WEIWEI|リビング・ダイニング、キッチン、プラゴミ、紙ゴミ

WEIWEIホールディングスの「自動開閉式ゴミ箱 FHB005」は、カラーバリエーションが豊富で開閉速度が速い点から、家族が使うリビング・ダイニングのゴミ箱としてオススメです。ただし開閉のたびにニオイが飛散して、生ゴミやペットのゴミ用としては不向きです。キッチンでも紙ゴミやプラゴミ、缶ゴミなど匂わないゴミに最適です。
ゴミ袋の取り出しがスムーズで、段ボールゴミや雑誌を捨てても、ゴミ袋を取り出すときに引っ掛かりが少なく便利です。容量も48Lと大きく、45Lのゴミ袋いっぱいまで有効活用できるのも特徴です。

センサーは、手の振り下ろしや手をかざすといった動きでも反応するので、オフィスで何人かの共用ゴミ箱として使うのにもオススメです。フタの開閉速度は群を抜いて速く、ストレスなく使えるゴミ箱となるでしょう。

山善|キッチン、脱衣所、生ゴミ、ペットゴミ

山善の「センサー開閉ゴミ箱 HST-45R」は、フタの開閉がスライド式で、センサーが横についているため、ゴミ箱正面から捨てる場合にオススメです。ゴミ箱の横は人通りが多くても誤動作しません。センサー感度を切り替えることで、ゴミ箱の手前数cmまで寄らないと開かなくすることもできます。何人かで使う共用のゴミ箱としては不向きです。

スライド開閉式なので、開閉で中の悪臭が飛散しない点も大きな特徴です。フタの裏側に市販の消臭剤などを貼り付ければ、消臭効果も得られて、キッチンの生ゴミやペット用のゴミ箱、濡れたゴミが多いお風呂の脱衣所などのゴミ箱としてもベストです。

もしゴミ箱の上のスペースが取れない場合、たとえば棚に入れて使う場合などに、スライドが強力な武器になります。ぴったり合う棚を探したり自作すれば、キッチン・ダイニング用の「缶ゴミ」と「ペットボトル」用のゴミ箱を2段に重ねて置いて床のスペースを稼ぐという使い方もあります。

ZitA|キッチン、ダイニング・リビング、オフィス、生ゴミ、ペットゴミ

別売のキャスターで移動式にもできる。小さいキャスターなので、高さも2cmほど上がるだけ

さくらドームの「ZitA SQUARE」は、ゴミ箱に見えないというデザイン性とスリムさ、そしてセンサーの細かい調整ができるのが特徴です。
スリムですが少し小さいため、キッチンの生ゴミや燃えるゴミ専用、家族で使うリビング・ダイニング用、書斎や子ども部屋、お風呂の脱衣場のゴミ箱としてオススメです。とくに専用の消臭剤が付けられ、ニオイが飛散しないスライド式なため、ペットのゴミや生ゴミ、濡れたゴミにはベストです。さらにコバエの抑制にも効果がありそうです。

センサーの調整が細かくできて、開閉のタイミングやセンサー感度、人通りの誤動作防止など、どこに置いても、誤動作の少ないゴミ箱になります。

他の製品に比べると高価格ですが、はじめて購入する自動開閉ゴミ箱で失敗したくないとき、別売のキャスターを使い移動するゴミ箱として使いたいというときは、失敗のないゴミ箱としてオススメできます。

通販で購入する場合、組み立て式になっていて届く箱は小さく、コンテナ型の宅配ボックスでの受け取り可能という点もあります。とはいえ長さがあるため、宅配ボックスの大きさに注意してください。

まとめ:ゴミの種類と生活動線で選ぶ。失敗しないための「自動開閉ゴミ箱」選びの結論

4機種を数カ月使ってみた時点でわかったのは、それぞれに特徴があり、予想以上にゴミや部屋の向き不向きがあったこと。この記事でまとめたポイントに注意してゴミ箱選びをしてください。

ottoWEIWEI山善ZitA
キッチン×
リビング・ダイニング
脱衣所×
書斎・趣味部屋
子ども部屋・寝室
テーブル脇×
座卓脇×××
事務所(個人用)×
事務所(共用)×
給湯室
休憩室(飲食あり)×
休憩室(飲食なし)
藤山 哲人

家電の紹介やしくみ、選び方や便利な使い方などを紹介するプロの家電ライター。独自の測定器やプログラムを開発して、家電の性能を数値化(見える化)し、徹底的に使ってレビューするのをモットーとしているため「体当たり家電ライター」との異名も。 「マツコの知らない世界」(番組史上最多の5回出演)「ゴゴスマ」(生放送2回)「華大の知りたいサタデー」(生番組4回)「アッコにおまかせ」「NHKごごナマ」(生放送2回)「カンテレ ワンダー」(5回)「HBC 今ドキ!(生中継4回)」はじめ、朝や昼の情報番組に多数出演し、現在インプレスの「家電Watch」「PC Watch」やサイゾー「ビジネスジャーナル」などのWeb媒体をはじめ、毎月ABCラジオなどで連載やコーナーを持っている。 趣味は、鉄道、飛行機、バス、車の旅行や写真とシステム&構造。電子工作、プログラム。あと神社めぐり。

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