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コンパクトで持ち運びやすい10Lのポータブル冷蔵庫はドライブに最適だった!! バッテリー式なのも◎

EENOUR「Dシリーズ車載冷蔵庫 D10」。価格は29,800円

ここ数年でポータブル電源が続々と登場しているのは、みなさんご存じのとおり。それと同時に高性能で魅力的なポータブル冷蔵庫も続々と発売されています。

筆者も最近のポータブル冷蔵庫には興味津々。そしてe-bike Watchのイベントに訪れたら、興味深いポータブル冷蔵庫が展示されていました。

それはEENOUR(イーノウ)の「Dシリーズ車載冷蔵庫 D10」です。容量10Lの製品で、中身が空の状態なら重量が約7kg。本体サイズは375×262×435mm(幅×奥行き×高さ)。縦型で場所を取らずに置けて、軽いので持ち運びやすい。

コンパクトで省スペース。右にあるのはA4サイズ書類が横向きで入るトートバッグですが、それと比べると「Dシリーズ車載冷蔵庫 D10」のスマートさがよくわかります

そしてこのポータブル冷蔵庫、電源が多彩。ACアダプターでも、クルマのシガーソケットでも使えて、さらに別売の専用バッテリーでも使えます。

筆者的には「バッテリーで使える」という点にテンションが上がりました。「ポータブル冷蔵庫はポータブル電源やクルマのシガーソケットにつないで使う」という思い込みがありましたが、この「Dシリーズ車載冷蔵庫 D10」ならバッテリーを装着すれば単体でシンプル&スッキリと使えます。

ちなみに運転モードは、急速に冷却可能な「MAXモード」と、節電しつつ冷却する「ECOモード」があります。それぞれのモードでのバッテリーの持続時間は、環境温度が25℃の場合は「MAXモード」が約8時間(温度設定-20℃)、「ECOモード」が約9時間(温度設定-20℃)。環境温度が30℃の場合は「MAXモード」が約6.5時間(温度設定-20℃)、「ECOモード」が約5.5時間(温度設定-20℃)。1日十分に使えるというイメージです。

持ちやすいハンドルがあり、軽いので持ち運びやすく、省スペースで置けて、しかもバッテリーを入れれば単体で使用可能。これは使いやすそう! そんな興味津々視線で「Dシリーズ車載冷蔵庫 D10」を見ていたら、しばらく実機をお借りできることになりました。やった! というわけで、この興味深いポータブル冷蔵庫を試用してみました。

冷却温度は-20℃~10℃、コンプレッサー式ですぐ冷える

お借りしたのは容量10Lの車載対応ポータブル冷蔵庫と、それに対応している専用バッテリーです。これらをクルマに持ち込んで使ってみようと考えました。

まずは専用バッテリーの充電。専用バッテリーは冷蔵庫本体にセットすれば、冷蔵庫への給電で自動的に充電されます。ACアダプターやシガーソケットケーブル、あるいはソーラーパネルを接続すれば、バッテリーへの充電が行なわれます。

また、バッテリーのUSB Type-Cポートに給電用ケーブルをつなげば、USB充電することもできます。バッテリーは片手で掴めるサイズ感。バッテリーのみ部屋などに持ち込んで充電し、使うときだけ冷蔵庫本体にセットするのも現実的です。

ACアダプターやシガーソケットといった電源のほか、専用バッテリーでも使えます。バッテリーの持続時間は「MAXモード」が約8時間(温度設定-20℃)「ECOモード」が約9時間(温度設定-20℃)。1日十分に使えるというイメージです。コントロールパネルもシンプルで扱いやすい

充電が済んだら試用開始。使い方はとても簡単で、本体に向かって右下にあるコントロールパネルの電源ボタンを押して電源を入れ、好みの温度に設定するだけです。設定可能な温度は-20℃~10℃。今回は飲料を冷やして持ち運ぼうと、1℃に設定しました。

冷却開始時は少し動作音が聞こえましたが、車載して走り出すと冷蔵庫の動作音はまったく聞こえないレベル。「ちゃんと動いているのかな?」と心配になるほど静かです。

しかしバッチリ動作しており、電源オンから数分で庫内が冷えてきます。走り出して30分ほどするともう庫内は冷え冷え。さらにしばらくドライブしていると、常温だった飲料がキンキンに冷たくなっていました。

実は以前にペルチェ素子式のポータブル冷蔵庫を使っていましたが、「Dシリーズ車載冷蔵庫 D10」のように急速には冷えませんでした。「Dシリーズ車載冷蔵庫 D10」の場合、家庭用冷蔵庫と同じコンプレッサー式で冷却能力が十分高いので、すぐに冷え冷え状態になるようです。こういう性能は実用的で、使用時に「なかなか冷えない」などのフラストレーションもたまらず、とても良いと感じられました。

すぐに冷え冷え状態になる「Dシリーズ車載冷蔵庫 D10」の容量は10L。庫内の空間は約23.5×16.7×25cmで、庫内に出っ張りはありません。500mlのペットボトルが6本入ります。フタは取り外せて、開く方向を「前から開く」「後ろから開く」に変えることができます

車内で邪魔にならないサイズ感、部屋で使うパーソナル冷蔵庫としても◎

クルマに「Dシリーズ車載冷蔵庫 D10」を積んでちょっとドライブ。そうしてみたら、さらに欲しくなりました。理由は「ちょっと出かけるときにぴったりのポータブル冷蔵庫」だと感じられたからです。

EENOURからは容量55Lや45Lなどの車載対応・大容量ポータブル冷蔵庫も発売されています。合計6機種がラインナップされていますが、この「Dシリーズ車載冷蔵庫 D10」はラインナップ中で最小の容量です。

冷蔵庫の容量については「大は小を兼ねる」が正解のような気がしますが、それは屋内に据え置く大型冷蔵庫の話。ポータブル冷蔵庫となると、使用目的に応じた「使いやすいサイズ」があると考えています。

そして筆者の使い方に最も合うと感じたのが、この「Dシリーズ車載冷蔵庫 D10」。クルマでの移動時に「車内でもちょっと冷蔵庫を使いたい」と思うことが多いからです。

たとえば日帰りのドライブ。あるいは都内への移動(仕事の移動で90分程度かかります)。そんなとき、いつでも冷え冷えのドリンクを飲めたらいいなあと思っていましたが、この「Dシリーズ車載冷蔵庫 D10」があればその願いが完璧に叶います。

またこの冷蔵庫、コンパクトな縦スタイルなので、車載した感じも好感触。コンパクトさと形状が「クルマでの日常使いにピッタリ」だと感じられました。

これなら夏場のドライブ中に冷え冷えのドリンクを楽しめます。都内への往復移動(往復では3時間程度かかることが多いです)も、冷たい飲み物があれば疲れも忘れられそう。

シートとシートの間に収めても、上からフタを開けますので実用的です。-20℃まで冷やせますので、アイスクリームや氷などを運ぶこともできますね

スーパーへクルマで買い物に行っても、ためらわずにアイスクリームや冷凍食品を買えますね。これまでは「買い物の後に寄りたいところがあるから、溶けちゃうものを買うのはまた今度にしようかな」と考えがちでしたが、「Dシリーズ車載冷蔵庫 D10」があればそんなふうに迷う必要はありません。

あと持ち運びしやすいので、クルマでも仕事場でもと、いろいろな場所で使えそう。冷蔵庫のない仕事場で、いつでも冷え冷えのドリンクを楽しめるようになるのはいいかも!

シートの上に固定してみました。こんな使い方も便利そうです

うーんイイなあ「Dシリーズ車載冷蔵庫 D10」。……実勢価格はいくらかな、と調べてみたら、えっ2万円以下で買えるショップも!? 今にも「Dシリーズ車載冷蔵庫 D10」を買いそうになっている筆者なのでした。

協力:EENOUR