トピック

e-bike×マツダ「CX-5」で親子の冒険旅へ。自転車に乗り始めた息子に特別な体験を

この2年で旅のスタイルが大きく変わった。人気が急伸したのがキャンプなどのアウトドアアクティビティ。密を避けるという意味もあるが、家族で自然と触れ合えるのが人気の理由だろう。最近では“自宅キャンプ”を楽しむ人も増えているように、身近で非日常感を味わえるのもポイントだ。

ほかにも自転車や釣り、夏ならSUPなどのマリン系も人気となった。アウトドアアクティビティは豊富なので、新しい趣味や旅のスタイルを検討している人も多いことだろう。そんな候補のひとつとしてオススメしたいのがe-bikeだ。大人の乗り物のイメージはあるが、実は家族とともに楽しめるアクティビティでもある。ぜひ体験してほしい新しく楽しい旅のスタイルを紹介したい。

e-bike×SUVで親子旅

今回のテーマは親子旅。体験してもらったのは、ストライダーを卒業し自転車に乗れるようになった4歳の息子を持つ父親の川口さんだ。自転車は近所でも楽しめる乗り物だが、乗り始めて楽しさを知った今だからこそ忘れられないような特別な体験をさせてあげたいという思いから、冒険感溢れる親子旅へ出かけることにした。

e-bikeをいち早く購入したオーナーでもある川口さん。もともとはMTB(マウンテンバイク)を楽しんでいたが、交通事故による膝の怪我で一時は断念。そこに登場したe-MTB(e-bikeのマウンテンバイク)であるトレック「Rail 9.7」を購入し、再び趣味を取り戻すことができた。

ちなみに、e-bikeとはスポーツタイプのドライブユニット(モーター)を搭載する電動アシスト自転車のこと。普通の電動アシスト自転車と異なり、緻密なアシスト制御が可能なので、本格的なスポーツライディングができる。大人向けの乗り物ではあるが、工夫次第では家族や子供と一緒に楽しめる。

トレック「Rail 9.7」。前後にサスペンションを搭載した“フルサス”e-MTBで、ボッシュ製のドライブユニット「Performance Line CX」を採用し、パワフルなアシストで上り坂も楽にこなせる

とはいえ、息子さんの蒼悟(そうご)くんはまだ4歳。自転車に乗れるようになったばかりなので、自宅から自転車で出かけるのは現実的ではない。クルマで移動しながら、走れそうなポイントを選んで巡ることに。

そこで今回の旅のパートナーに選んだのがマツダの新型SUV「CX-5 Field Journey(以下、CX-5)」。アウトドアイメージのエクステリアとオフロードも安心して走行できる性能を持っているので、都会を抜け出して冒険旅を楽しむにはもってこいのモデルだ。

マツダ「CX-5 Field Journey」。価格は3,234,000円〜。オフロード走行に対応した「Mi-Drive」を備え、悪路の走行も可能。冒険旅にはうってつけのSUVだ
後部座席を倒した状態。広い荷室が特徴だ
リバーシブルのラゲッジボードは防水加工されており、汚れたe-MTBも気兼ねなく積み込める
アクセサリーで用意されている「カーゴステッププロテクション」を使用すれば、e-MTBを乗せ下ろしする際にカーゴステップやリアバンパーへの傷付きを防げる
タイヤが29インチのトレック「Rail 9.7」は、前輪を外す必要があるが写真のように収納
ほかにも子供用の自転車やサイクルトレーラー、コードレス洗浄機などたっぷりの荷物を積み込んだ
普段のクルマと違うが蒼悟くんも親子旅を楽しむ雰囲気が伝わってくる
フロントグリル、シートステッチ、パイピング、エアコンルーバーベゼルのアクセントカラーにライムグリーンを採用。親子の冒険心を刺激するデザインになっている

地球の歴史を感じるエリアでe-bikeライド

目的地に選んだのは千葉県の銚子市。地域全体が大地を楽しむジオパークになっているエリアだ。関東平野がまだ海だった約2億年前のジュラ紀から地表に現れていた地域で、北からの寒流と南からの黒潮が交わる場所でもある。初めて訪れる場所だというが、子供と一緒に自然を楽しむにはうってつけの場所だろう。

クルマと一緒に入れる海岸に到着。4WDでオフロード走行に対応したモードも備えるので、砂の深い場所も問題なく走れる
こんなシーンではオフロード走行に最適化される制御システム「オフロードモード」が役に立つ
「CX-5」はアウトドアでの親子の冒険旅を盛り上げてくれる。エンジンはマツダの技術の塊である「SKYACTIV-G」。シルバー塗装のフロント&リアバンパーガーニッシュやサイドガーニッシュを採用し、アウトドアシーンに似合うデザインに。さまざまな場所を目指す親子の冒険旅にはオールシーズンタイヤが活躍する
ほとんど人のいない冬の砂浜へ。近所で体験できないのはもちろん、海を見ながら走る特別な体験だ
初めての砂浜ライドへ
予想以上に走れたが、やはり砂浜は難しい。とはいえ、一生懸命チャレンジする姿を見ると父親としても心に響くものがあるだろう
ボッシュ製ドライブユニット「Performance Line CX」
冬の海で砂遊びする姿を見守りながら、いちばん楽しんでいたのは父親かもしれない

砂浜でも問題なく走れてしまう「CX-5」の走破性に川口さんも驚いていたが、もっと驚いたのがe-MTBの走破能力。普通ならタイヤが砂に埋まってしまうようなシーンでも、アシストがパワフルなので後輪を少し空転させながらも進んで行ってくれる。普通のMTBなら、硬い路面を選んで走るところが、砂の深い場所にわざと入って行きたくなる走破性だ。

そのまま車内に積み込んでも掃除しやすい仕様になっているが、砂浜遊び後は、積み込む前にボッシュのコードレス洗浄機「Fontus(フォンタス)」を使って洗車
使い方を教わって2台の自転車をキレイに洗車
初めての洗車が楽しくて“ボクがひとりでやる”と「CX-5」まで洗車。テンションが上がって自分もビショビショに……。親子ともにこれも楽しい思い出だろう

「CX-5」にたっぷり荷物を積んできたが、子供の着替えを忘れてホテルに一度戻る。気を取り直して次のポイントへ向かう。犬吠埼の灯台は自分の足で上って海を見渡すことができる。黒潮のおかげで冬でも寒すぎないのもポイントだ(それでも風は強かったが……)。

親子旅でちょっとしたトラブルは想定範囲内。着替えを忘れてホテルに戻るまでのドライブもまた楽しい
灯台からの景色なんてまだ興味がないかと思っていたそうだが、初めて目にする景色を楽しんでいる
親子で青く広い海を見渡す
たっぷり遊んだ後の子供の食欲には驚かされる

ランチの様子を見てると次の目的地までに子供の電池切れになりそうな気がしたので、ここからは自転車からサイクルトレーラーへチェンジ。シートポストに接続できるタイプで、子供もペダルを漕げるので一緒に走っている感覚を味わえる。普通の自転車に接続すると重くなってしまうが、アシストのあるe-bikeなら上り坂も問題なく走ることが可能。e-bikeならではの走行スタイルといえるだろう。

次の目的地付近にクルマを停めて何やら準備を開始
慣れた手付きでサイクルトレーラーを接続
日頃からよく使っているそうで、蒼悟くんもすんなり乗り込む
準備完了
念のためまずは周辺をテスト。1輪タイプのサイクルトレーラーなのでオフロードも走れる
ボッシュ製ドライブユニット「Performance Line CX」のパワフルなアシストなので、結構な上り坂でも問題なく牽引できる。e-bikeでなければ、ちょっとツラいかも……

朝からテンション高めで遊びまくっていたこともあり、蒼悟くんは案の定走っているうちに夢の中へ。周辺を散策しながら、次の目的地に向かうことに。このスタイルで走っていると、「あら、寝ちゃったの」と多くの人に声をかけられる。クルマの少ない道を選んで走っていたら、遠くに海を見渡せる思わぬ絶景ロードに出会うこともできた。クルマだけでは出会えない、こういう景色に遭遇できるのもe-bikeの魅力だ。

走り出したら案の定、爆睡モードに突入。どんな夢を見ているのだろう
遠回りしながら周辺を散策していたら予想外の絶景ポイントに。こういう思わぬ出会いが楽しい
目覚めを待って、「地球のまるく見える丘」展望台に上る
360°水平線と地平線が見渡せるポイントで、その名のとおり地球が丸く感じられる
翌日訪れる予定の屏風ヶ浦の海岸線も見えた

帰り道では、運良くこの地域を走るローカル線・銚子電鉄の電車にも遭遇。1時間に2回(それも同じ電車の往復)しか出会える機会のない電車で、途中で立ち寄った時は夢の中だったこともあり、どうせならと終点の犬吠駅~外川駅までe-bikeで追いかけてみる。

途中で立ち寄った時は夢の中だったのであらためて駅に立ち寄ってみる
銚子駅から外川駅まで6.4kmを走行する銚子電鉄。経営難に直面した際は、ファンがグッズ購入で支えたことも話題になった
距離も近いので、電車を追って終点の外川駅まで足を伸ばしてみることに
こういう予定外の移動も、体力の心配をしないで済むe-bikeだと気軽にできるのが魅力だ
駅の近くで猫を発見
人懐こい猫のようで戯れることができてこの笑顔

いろいろと予定外のことは発生したが、それもe-bikeを使った冒険旅ならでは。灯台のふもとにある駐車場に戻ってきてからも、2人は海に向かって石を投げたりと遊んでいた。力いっぱい楽しんだ。帰りは静かで快適なクルージングの「CX-5」車内で蒼悟くんは撃沈。猫と戯れた夢でも見ているのだろうか。

たっぷり遊んでいたらすっかり夕暮れ時に

約300万年前の地球を感じる親子サイクリングへ

翌日は海沿いの屏風ヶ浦周辺を自転車で散策することに。道中で、蒼悟くんが「あの赤い橋」と覚えていた銚子大橋に立ち寄る。利根川の河口近くで千葉県と茨城県をつなぐ橋で、たしかに近くで見ると迫力がある。

青空に赤い橋が映える。今日も快晴で良かった

海の近くの駐車場にクルマを駐め、2台の自転車を降ろす。蒼悟くんは愛用のヨツバサイクルにまたがり、今日もノリノリ。まずは、犬の形をしている犬岩を目指す。ここも約2億年前のジュラ紀にできたといわれる地層らしい。

自転車を下ろして準備完了
クルマは少ないとはいえ最初は慎重にスタート
e-bikeは速度コントロールしやすいので、ペースを合わせるのも簡単
子供のペースでもほどなく犬岩に到着
この旅で自転車に乗る姿も様になってきた気がする

犬岩の近くを散策していて、ちょっとした洞窟を発見! ちょっとドキドキしながら中に入ってみる。波で崩されてできたのだろうか? それとも恐竜の時代からそこにあるのか? と話しながら冒険気分を楽しむ。体験しながら地球を学ぶというジオパークのコンセプトは、4歳にはちょっと難しいかもと思っていたが、こういう経験をするといつまでも覚えていてくれそうだ。

冒険気分で洞窟の中へ。ここまで来なければ、きっとできなかったであろう体験だ
「自分で上る!!」という蒼悟くんをそっとサポート
海辺で遊んだ後は次の目的地へ

海辺でひとしきり遊んでから、今度は約300万年~90万年前の地層が露出している屏風ヶ浦を目指す。ドーバー海峡にも匹敵する景観とされ、「東洋のドーバー」とも呼ばれているとか。この日も風は強かったが、崖がちょうど風除けになってくれて、子供と一緒でも寒さの心配をしなくてもいい。

屏風ヶ浦へ
今回の旅の最終目的地で有数の絶景ポイントだ
4歳の少年の冒険もクライマックス
テトラポットに上ったり
近くのトンネルを発見。この先には何があるのだろう……きっと楽しかった記憶は残っているはずだ

親子ふたりの冒険旅だったが、e-MTBにトレーラー、キッズバイク、洗浄機など予想以上に荷物は多くなってしまった。積み込みに工夫は必要だったが、これだけの荷物を収納できるクルマだからこそ、楽しめた旅だったとも言える。高速クルージングも快適だし、初めて通る海沿いの狭い道でもカメラで周囲の様子を映し出してくれるので安心して走行できた。

年齢が上がるに従って興味も変わってくるだろうが、e-bikeもクルマも、それをサポートする移動手段になってくれる。もう少し、大きくなったら今回のルートくらいなら、自転車で走破できるようになるかもしれない。まだまだ楽しみの広がる親子旅。次はどこへ行こう。

協力:ボッシュ株式会社/マツダ株式会社