60年代のナショナル「人工頭脳カラーテレビ」

メーカー・製品名
松下電器「ナショナル 人工頭脳カラーテレビ TK-960D」

投稿者
東京都 谷島さん

購入時期
1967年頃

購入時の金額
215,000円

思い出

私が高校受験に合格したとき、当時66歳だったじいちゃんが「よくやった。カラーテレビを買うからお前も楽しめ」と町の電気屋に5回くらい通って選んだのがこれでした。

19インチ、4スピーカーHiFiのすごく立派なやつで画面に扉もついています。高級家具調家電のはしりかも。同調指示にマジックアイ(6R-E13)を使っていたのには驚きました。

当時知り合いにもカラーテレビなんて持ってる家はなく、当時同級生の悪ガキ3人も入り浸って、相撲やプロレスを一緒に見ていました。

白黒テレビ以上に結構故障しやすく、年1度くらいは画面が流れたり横線一本になったりで電気屋さんを呼んで真空管を交換してもらっていました。今思うと余裕のない回路設計だったのかもしれません。29KQ6(水平偏向出力管)なんて私が高校を卒業するまでに4回も交換した記憶が残ってます。

数年前、実家を取り壊すというので行ったらまだこのテレビがあったので引き取りました。軽トラに積んで東名を4時間。重いので2階に上げるのに3人がかり。

さすがにブラウン管がボケて暗くなっていますが、周囲を暗くすればまだ映ります。ただアナログが停波したので、RFアダプタを介してブルーレイレコーダーをつながないと絵が出ません。

高級な木材を使ったキャビネットで、いまどきこんなに貫禄のある家電は無いですね。