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日立、厚さ0.4mmのシート状リチウムイオン電池を開発

厚さ0.4mmのシート状ラミネート電池。容量が異なる2機種をラインアップする

 日立マクセルは、ウェアラブル機器などに代表される薄型機器の搭載に適した厚さ0.4mmのシート状リチウムイオン電池を開発、サンプル出荷を開始した。同社では、小型高出力の角形電池の量産も開始するなど、ウェアラブル機器に適したリチウムイオン電池製品の拡充を進める。

 今回、開発、サンプル出荷を開始したのはセルの厚み0.4mmのシート状ラミネート電池。薄型機器への埋め込み電源などに適した二次電池で、サイクル寿命500回を確保し、繰り返しの充放電後も安定した放電容量を実現しているという。また、独自のゲル化技術により漏液を防ぎ、信頼性も高いという。

 定格容量45mAhの「045050 Type」と、15mAhの「042550 Type」の2タイプをラインアップする。本体サイズは045050 Typeが50×0.4×50mm(幅×奥行き×高さ)で重量が1.7g、042550 Typeが25×0.4×50mm(同)で重量が1.1g。

定格容量250mAhの小型角形電池

 量産を開始した小型角形電池は、定格容量250mAhでサイズは22×3.8×30mm(同)で、重量5.3g。500mAの連続放電、1Aパルス放電の高出力特性を備えており、30分でSOC約70%程度の急速充電に対応。保護回路付きの標準パックをラインアップするほか、小ロットの受注にも対応するという。

【お詫びと訂正 1月14日】
 記事初出時、「500mAhの連続放電」と記載しておりました。正しくは「500mAの連続放電」です。お詫びして訂正いたします。

 日立マクセルでは、今後ますます拡大するウェアラブル機器市場に対応するため、様々なシーンや用途に合わせた電池ソリューションを積極的に提案していくとする。

阿部 夏子