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電池交換不要の屋内環境モニタリング端末

薄型光発電ワイヤレスセンサーネットワーク端末「EH-Terminal」

 アルティマ、リコー、日立マクセルの3社は、電池交換が不要な薄型光発電ワイヤレスセンサーネットワーク端末を共同開発した。半導体・システム機器の輸入販売を手がけるアルティマが、7月よりサンプル出荷する予定。

 屋内の温度や湿度、照度等のデータを計測する端末。パソコンにデータを送り、モニタリングが可能になる。屋内での光発電と二次電池を活用することで、電池交換不要なのが特徴。従来のセンサーネットワーク端末では、長期動作の保証、電池交換の手間や費用、設置場所の制約などの課題があり、その普及を妨げていた。本機により、それらの課題が解決し、屋内環境におけるIoTワイヤレスセンサーネットワークの可能性を大きく広げることが可能になるという。

リコーが開発に成功した完全固体型色素増感太陽電池のデバイス構造
日立マクセルのシート状二次電池

 本機は、リコーの高効率な色素増感太陽電池と、マクセルの極薄型シート状ラミネート電池を内蔵。電池交換なしで、長期間のモニタリングと通信を可能にしている。

 なお本製品は、本日から15日までの間で東京ビッグサイトで開催されている「第4回 IoT/M2M 展」にて参考出展されている。

河原塚 英信