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5kWhの大容量で100万円を切ったリチウムイオン蓄電システム

リチウムイオン蓄電システム「LJ-SF50A」

 パナソニック エコソリューションズ社は、蓄電容量が5kWhと大容量ながら、100万円を切る価格を実現したリチウムイオン蓄電システム「LJ-SF50A」の受注を12月20日に開始する。希望小売価格は945,000円。

 バッテリーは、円筒形の18650サイズリチウムイオン電池で、電気自動車にも使用される高容量タイプを使用して本数を減らした。バッテリーの小型化や、蓄電システムの部品点数を削減することで、自社製品比で約半額の低価格を実現したという。

 出力はAC100Vで、最大15A。出力周波数は、初期設定で50Hzと60Hzから選択できる。使用する機器は、蓄電システム本体の出力コンセントを利用する。本体の背面にはAC出力端子台を装備しており、電気工事を行なうことで天井照明などへ電気を供給することもできる。

 充電はAC100Vのコンセントから行なう。充電時間は、最大で約8時間。設置場所を選ばないため、室内であれば、オフィスや住宅など広範囲で使用できる。

 本体サイズは、250×626×649mm(幅×奥行き×高さ)、重量は約65kg。自社製品比で約1/3の大きさに小型化した。本体にはキャスターが付いており、手で押すことで移動できる。固定用のスタンドも付属する。

オフィスや診療所、住宅での使用例。デスクサイドに置ける大きさなのがわかる

 住宅での使用例として、ノートパソコン2台、ルーター1台、冷蔵庫1台、扇風機2台、37型液晶テレビ1台、携帯電話充電2台、LED照明2台を同時に約6.5時間使用できる。

 オフィスでの使用例では、ノートパソコン6台、ルーター1台、サーバー1台、UPS1台、複合機1台(1時間稼働)、携帯電話充電6台、直管形LED照明10台を、約4時間稼働できる。

伊達 浩二