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三菱、68.5cm幅で容量605Lを実現した冷蔵庫「置けるスマート大容量」

~使いかけの野菜をそのまま収納できるスペースも

「置けるスマート大容量 MR-JX61X」とイメージキャラクターを務める杏さん

 三菱電機は、本体サイズはそのままに容量が増えた冷蔵庫「置けるスマート大容量 MR-JX61X」を9月20日より発売する。価格はオープンプライス。店頭予想価格は35万円前後。

 買い替え需要を意識して、本体幅をスリムにした「置けるスマート大容量」シリーズの新製品。新モデルでは、本体構造を見直して、従来よりさらに容量が5L大きい605Lを実現している。同社によると、600Lタイプの冷蔵庫が欲しい人のうち約半数は本体幅が大きく、入らないということを理由にあきらめているという。

 三菱では、厚みを抑えた「薄型断熱構造 SMART CUBE」を採用するほか、従来冷蔵庫の底面に配置していた放熱器を側面に移動、さらに、背面の風路をスリム化したことで、本体容量605Lを実現。本体幅68.5cmの冷蔵庫としては業界最大容量で、10年前の製品と比較すると本体幅は同じで容量は157L増えている。各部屋の容量は冷蔵室が310L、野菜室が125L、瞬冷凍室が43L、冷凍室(氷室含む)が127L。

製品本体
冷蔵室。容量310L
氷室(左)、瞬冷凍室(右)
冷凍室
野菜室
厚みを抑えた断熱材を採用
従来冷蔵庫本体の下側に配置していた放熱器を側面に配置した
本体背面の風路をスリム化したことで、冷蔵室の棚の面積が広くなった
左が10年前の同サイズの製品。横には157L分の食材が並ぶ。これだけ容量が増えた

 本体機能では、過冷却現象を応用した独自の瞬冷凍技術「切れちゃう瞬冷凍」を従来より継承。食品の細胞破壊を抑えながら、食品全体を均一に凍結するため、凍結前の食感を維持できるほか、-7℃で冷凍するため、包丁で簡単に切れ、小分けや解凍の手間が省けるという。

三菱独自の冷凍技術「切れちゃう瞬冷凍」を搭載
-7℃で冷凍し、食品の細胞破壊を抑える。解凍時のドリップなどが出にくく、包丁で簡単に切れるなどの特徴がある

 そのほか野菜室では、使いかけの野菜などを収納するのに便利な「MOISTROOM」を新たに採用。野菜室手前に設けられたフタ付きの部屋で、湿度が高いため、乾燥に弱い野菜の切り口もみずみずしく保つことができるという。同社では、部屋を分けることで、野菜の使い忘れを防ぐこともできるとしている。

野菜室上段に「MOISTROOM」を備える
フタ付きで、湿度が保てるため、使いかけの野菜を収納するのに便利
キュウリの切り口の水分も従来より保てるようになった

 省エネ性能では、センサーで各部屋の温度と全ての扉の開閉状況を検知し、各部屋に合わせた運転を自動で行なう「部屋別おまかせエコ」機能を従来機種より継承。冷やしすぎを防止することで、省エネにつながるという。

手前から奥に向かって「MR-JX61X」(ロゼシャンパン)、容量555Lの「MR-JX56LX」(ロイヤルウッド)、容量525Lの「MR-JX53X」(ロゼシャンパン)、容量475Lの「MR-JX48LX」(シェルホワイト)

 本体サイズは685×735×1,821mm(幅×奥行き×高さ)。本体カラーはシェルホワイト、ロゼシャンパン、ロイヤルウッド。

 ラインナップとして、本体幅650mm、容量525Lの「MR-JX53X」を9月30日から発売する。価格はオープンプライス。店頭予想価格は31万円前後。

 本体の高さを1,696mmと抑えて、高齢者や背の低い人でも使いやすい容量555Lの「MR-JX56LX」、容量475Lの「MR-JX48LX」を11月より順次発売する。店頭予想価格は順に、33万円前後、29万円前後。

阿部 夏子