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京セラ、38円/kWhの売電価格を維持できるリチウムイオン蓄電システム

~国内最大の蓄電池容量14.4kWh

「リチウムイオン蓄電システム Type B」

 京セラは、太陽光発電システムと組み合わせても売電価格を維持できる「リチウムイオン蓄電システム Type B」2機種を5月7日に発売する。

 「EGS-LM144B」は、蓄電池容量が14.4kWhで、希望小売価格は445万円。「EGS-LM72B」は、蓄電池容量が7.2kWhで、希望小売価格は240万円。京セラでは、EGS-LM144Bの、14.4kWhという蓄電池容量は国内最大としている。

 今回のType Bでは、従来の同社製蓄電システム(Type A)に対し、太陽光発電と組み合わせた際の動作が異なるのが特徴。

 Type Aで推奨されている「太陽光売電優先モード」では、太陽光発電中には深夜電力で充電した蓄電システムから電気を供給し、できるだけ多くの余剰電力を売電するように動作する。このため、Type Aの売電価格は、太陽光発電と自家発電設備を併設した場合の価格が適用される。平成25年度で31円/kWhとなる。

 Type Bで推奨されている「経済モード」では、太陽光発電中は、太陽光によって発電された電気を優先的に使用して、余剰電力の売電中は蓄電システムから給電しない。したがって、Type Bの売電価格は、太陽光発電のみを設置した場合と同じ38円/kWhとなる。

 京セラでは、2つのタイプの蓄電システムを用意することで、ライフスタイルや目的に合ったシステムを構築できるとしている。

 なお、Type Bでは,太陽光発電した余剰電力を充電し、夜間に使用することで、購入電力ゼロを目指す「グリーンモード」も用意される。

伊達 浩二