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住宅用蓄電システムの出荷台数は、2020年には33倍に拡大

 調査会社のシード・プランニングは、蓄電システム市場についての調査結果を公開した。

 レポートによれば、住宅用蓄電システムの出荷台数は、2020年度には45万台に達し、2013年度の33.8倍に成長するとしている。2013年度の推定出荷台数は13,300台だった。

住宅用蓄電システムの市場規模は大きく拡大すると予想している
住宅用定置用蓄電システムの例(京セラ)

 今後到来する、2016年の電力自由化、2017年頃と予測されるグリッドパリティ(再生可能エネルギーによる発電コストが既存の電力のコストと同等か下回る)、2019年以降の電力買い取り期間終了などが、自宅での電力活用を進め、住宅用蓄電システム市場の拡大を後押しするとしている。

 住宅用蓄電システムは、ほぼ100%が太陽光発電システムと併用されている。2012年度の実績では、その69.6%が新築住宅に設置されていた。しかし、2013年度以降は、既存の太陽光発電設置住宅への訪問販売やレンタルの開始により、既存住宅向けの比率が拡大しているという。

 なお、住宅用に公共産業用や業務用を加えた、定置用蓄電システム市場全体の市場規模も、2013年度の342億円から2020年度には5,300億円へと、15.5倍の拡大が予測されている。市場の大半は住宅用が占めており、市場を牽引する存在となっている。

定置蓄電システム市場自体も拡大するが、大半は住宅用が占める

伊達 浩二