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サンワサプライ、配電盤にセンサーを挟むだけで家全体の消費電力を測る電力計

~データは無線通信で取り付け工事不要。パソコンとの連携も

クランプ式無線電力計「CHE-TSTCLW」

 サンワサプライは、配電盤の配線にセンサーを取り付けて消費電力を測る、クランプ式の無線電力計「CHE-TSTCLW」を発売した。価格はオープンプライスで、直販サイトでの販売価格は29,800円。

 配電盤に取り付けることで、消費電力を測定する電力計。1つのコンセントの消費電力を測定するのではなく、家庭や会社、工場など、全体の電力が把握できる点が特徴となる。

 製品は、電力を計測する「クランプセンサー」と、センサーが測定したデータを無線で送る「送信ユニット」と、データを受信し表示する「無線エネルギーモニター」という3つのパーツから構成される。使用方法は、配電盤の配線にクランプセンサーを挟み、センサーと送信ユニットを繋ぐ。センサーが測定したデータは、無線エネルギーモニターに自動で送られる。取り付け工事、配線工事は不要。

セット内容。主に「クランプセンサー」「送信ユニット」「無線エネルギーモニター」の3つのパーツから成る
クランプセンサーは、メインブレーカーから出ている配線に挟む
配線に挟んだクランプセンサーを、送信ユニットに繋げる
クランプセンサーと送信ユニットの接続図
送信ユニットが送るデータを、無線エネルギーモニターが受信、画面に表示する
画面の表示例

 測定データはパソコンでの閲覧も可能。管理ソフトをパソコンにインストールし、付属のUSBケーブルでモニターとパソコンを接続することで、グラフで電力使用状況を表示する。管理ソフトでは、日・週・月・年別の節電目標も設定でき、達成率で節電効果の測定もできる。データの加工にも対応する。

 このほか、設定した値以上の電流が流れた際に、ブザー音とバックライトの点灯で通知する「アラーム設定」も利用できる。例えば20A契約の場合、15Aでアラームを設定しておけば、ブレーカーが落ちる前に対処できるという。

 無線エネルギーモニターの本体サイズは86×24×86mm(幅×奥行き×高さ)で、重量は約150g。電源は別売りの単四型乾電池3本で、電池寿命はアルカリの場合で約4カ月。最大通信距離は約100m。モニターで表示できるデータは、消費電力、電気料金、CO2(二酸化炭素)排出量、当日・週間・月間の平均値、日・週・月別の履歴。データ保存期間は、日別データが7日分、週別データが7週間分、月別データが24カ月分。管理ソフトの動作環境はWindows 8/7/Vista/XP。

 送信ユニットの本体サイズは62×27×95mm(同)で、重量は約125g。電源は別売りの単三型電池3本で、重量は約125g。無線通信周波数は429.2MHz。

 クランプセンサーの本体サイズは34×20×57mm(同)で、重量は約55g。ケーブルの長さは1m。測定範囲は0.5~90A。

タップ1つだけの消費電力を表示するのではなく、家全体の電力が分かる点が特徴
管理ソフトを使って、パソコン上でグラフ化することも可能

正藤 慶一