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パナソニック、小型ヒートポンプで節電・節水するドラム式洗濯乾燥機「プチドラム」

プチドラム NA-VH300L

 パナソニックは、新開発の小型ヒートポンプで節電・節水効果を向上したドラム式洗濯乾燥機「プチドラム NA-VH300L-W」を、3月15日に発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は19万円前後。

 設置面積が60cm四方という、マンションに置きやすいコンパクトサイズが特徴の小型ドラム式洗濯乾燥機「プチドラム」の新モデル。NA-VH300L-Hでは、同社のレギュラーサイズ製品でも採用されている、省エネ性能が高く乾燥運転時に水を使わない乾燥方式「ヒートポンプ方式」を使用した点が特徴となる。

 新製品に搭載されるヒートポンプユニットは、コンパクトな本体に収まり、かつ効果的な乾燥ができるように、ムダを省いた「小型ヒートポンプ」。サイズはレギュラーサイズのヒートポンプユニットから2/3にコンパクト化されたという。

 この結果、省エネ性と節水効果が向上。乾燥方式がヒーター式の従来モデル「NA-VD210L」と比べ、洗濯~乾燥の使用電力量は約28%減となる1,200Wh、使用水量は同比約41%減の56Lとなった(いずれも3.5kgの定格洗濯乾燥時)。

 また、ヒートポンプのほかにも、ファンや基板ケースなど内部構造も改良。投入口の高さを従来モデルよりも約6cm高くすることで、衣類が取り出しやすい構造とした。

 このほか、洗濯プログラムの見直しやヒートポンプによる乾燥効率の向上によって、洗濯・乾燥容量が増加。従来モデル「NA-VD210L」の洗濯6kg、乾燥3kgから、新製品では洗濯7kg、乾燥3.5kgとなった。

レギュラーサイズのヒートポンプ(左)と、プチドラムの新製品で採用される小型ヒートポンプユニット
プチドラムの内部構造
従来モデルと比べた、節電・節水効果

 センサーを用いた省エネ機能では、衣類の量や水分の乾きやすさを検知し、自動ですすぎ~乾燥工程のプログラムを調整して、省エネ・節水する「エコナビ」も引き続き搭載。エコナビOFF時と比べ、消費電力量を最大約9%カット、使用水量を最大約5%カットするという。

 NA-VH300Lの本体サイズは596×595×980mm(幅×奥行き×高さ)で、重量は79kg。運転音は洗濯時が32dB、脱水時が43dB、乾燥時が45dB。扉は左開き。本体カラーはクリスタルホワイト。

自動で汚れ具合や衣類の材質を見分けて節電する「エコナビ」も搭載
60×60cmのマンションサイズに設置できる

 このほか下位モデルとして、洗濯容量が6kg、乾燥容量が3kgで、乾燥方式がヒーター式の「NA-VD220L」「NA-VD120L」も、同時に発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は順に16万円前後、15万円前後。NA-VD220Lは、30代前後のシングル世帯をターゲットとした生活家電シリーズ「ナイトカラー」の製品で、本体デザインには同シリーズの特徴であるコモンブラックを採用している。

 NA-VD220LとNA-VD120Lの仕様は、本体サイズが596×595×920mm(同)で、定格洗濯乾燥時の消費電力量が1,680Wh、標準使用水量は95L。運転音はNA-VD220Lが31~44dB、NA-VD120Lが32~45dB。

ヒーター式の2タイプも用意される。写真は「NA-VD220L-CK」
MA-VD120L-W

正藤 慶一