京セラ、国内住宅用で“最高出力”200Wの多結晶太陽電池モジュール

~セルには変換効率17.8%で“世界最高”の「ガイナ」採用
200W出力の太陽電池モジュール「ECONOROOTS」

 京セラは、国内住宅向けの太陽電池モジュールでは最高出力となる太陽電池モジュール「ECONOROOTS(エコノルーツ)」3機種を、11月22日より順次発売する。希望小売価格は、モジュールのサイズが1,338×1,012×36mm(幅×奥行き×高さ)の「ECONOROOTS type R KJ200P-3CRCE」が100,000円。

 パネル1枚当たりの公称出力が200Wで、国内住宅向けでは最高出力となる高出力の多結晶シリコン型太陽電池モジュール。セルには、京セラが2011年に開発した、変換効率が世界最高となる17.8%の「Gyna(ガイナ)」など、高効率セル48枚を採用している。なお、モジュール自体の変換効率は約15%。

 ラインナップは「typeR」のほか、サイズが1,338×990×46mm(同)の「ECONOROOTS type U KJ200P-3CUCE」、サイズが1,341×990×36mm(同)の「ECONOROOTS type G KJ200P-3CJ2CE」も発売される。希望小売価格は順に96,000円、100,000円。いずれも公称出力は200W、モジュール変換効率は約15%となる。

京セラ太陽電池セルの変換効率の変遷

 京セラは、日本の限られた屋根面積でより多く発電するためには、太陽電池モジュール1枚当たりの高出力化が求められているとしており、新製品はそのニーズに応えたものとしている。また今後については、国内の住宅用太陽光発電システムの累計設置件数が4月に100万件を達成するなど、さらなる拡大が見込まれるとしている。







(正藤 慶一)

2012年11月20日 16:04