パナソニック、イギリス先行発売のスティック式掃除機を日本でも発売

~スケボーから発想した大型ローラーで操作性を向上
スティック式掃除機「MC-SU3100G」

 パナソニックは、イギリスで先行発売したスティック式掃除機「MC-SU3100G」を12月10日より日本でも発売することを発表した。価格はオープンプライス。店頭予想価格は28,000円前後。

 先行発売したイギリスで好評だった機能とデザインコンセプトを踏襲したスティック式サイクロン掃除機。同社によると、スティック式掃除機は、手軽さとコンパクトさで根強い需要がある一方、キャニスター型に比べて「操作が重く感じる」「パワーが持続しない」などの不満の声があったという。MC-SU3100Gは、先行発売したイギリスにおいて操作性とデザイン性が好評を得たため、日本向けに改良して発売される。

 操作性の面では、ヘッド部に「ワイドイオンパワフルノズル」と「ビッグローラー」を搭載。モーターでブラシをかき上げる力によってノズルを前に進ませることで、掃除の負担を軽減するほか、スケートボードから発想した直径6cmのビッグローラーをノズル後方に設けることで、ノズル・ローラー・本体の接続部を様々な角度に動かせるという。ノズルの旋回角度が大きく、家具などの障害物に沿いやすいため、取り残しを少なくできるという。

モーターでノズルを前に進ませるワイドイオンパワフルノズルと、直径6cmのビックローラーによって、操作性が向上し、方向転換などもしやすくなった

 日本で発売するにあたり、日本の住宅環境を考慮し、ノズルの奥行きを小さくして、抗菌ブラシを新たに採用した。また、ノズルの素材も、フローリングやじゅうたん、畳のいずれにも適合するように、日本の住宅にあった硬さのものを採用する。

 デザインにおいては、アルミ製のハンドルや、くびれを設けたダストボックスなどイギリス先行発売時のデザインを踏襲。本体カラーは日本で人気のある高級感のある赤を採用し、メタリック塗装とクローム仕上げを追加している。

高速遠心力でゴミを素早く分離させたあと、空圧分離でゴミを約1/3に圧縮する同社独自の「パワープレスサイクロン」を搭載

 吸塵方式は、高速遠心力でゴミを素早く分離させたあと、空圧分離でゴミを約1/3に圧縮する同社独自の「パワープレスサイクロン」を搭載。吸込仕事率は260Wで、吸引力は99%以上持続するという。電源はスティック型掃除機の主流になりつつあるコードレス式ではなく、パワーと運転時間を重視したコード式を採用する。

 そのほか、室内で靴を脱ぐ習慣のある日本向けの変更として、床との接触点を増やして床面の磨き性を高めるために、ブラシの断面形状をY字にしたほか、静電気を抑えてフローリング床面のゴミやホコリを吸引しやすくするマイナスイオン発生機構を搭載する。

 使い勝手の面では、すき間や高い場所の掃除に便利な「スポッとハンドル機能」、ワンタッチで簡単にゴミ捨てできる下開き式のダストボックスを搭載する。

 本体サイズは300×335×1,045mm(幅×奥行き×高さ)で、重量は5kg。

日本の住宅事情や床面を考慮してブラシ形状を変更。フローリング掃除に便利なマイナスイオン発生機構も搭載する





(阿部 夏子)

2012年10月26日 14:04