リンナイが製造したビルトイン食器洗い乾燥機で発火事故、34万台を無償点検

 リンナイは、同社が製造したビルトイン式の食器洗い乾燥機について、発火事故が発生したと発表。約34万台の対象製品について、無償で点検・修理を実施する。

 対象となる機種は、リンナイが2004年12月から2007年10月までに製造したビルトイン食器洗い乾燥機。クリナップブランド、タカラスタンダードブランドで販売された商品も含まれる。台数は計34万3,376台。

 発火事故はこれまでに2件発生し、いずれも当該製品が損傷し、製品周辺が汚損した。経済産業省では事故原因について、製品内部の水漏れが電装基板や内部配線にかかり、電装基盤またはコネクター部でトラッキング現象(溜まったホコリに水分が加わることで電気が流れ、発熱・発火に至る現象)が生じて出火、製品の損傷に至ったと分析している。

 これを受けてリンナイでは、該当品の点検・修理を無償で実施。専用フリーダイヤルにてユーザーからの問い合わせを受け付けている。また該当品について「途中停止するときがある」「水がしみ出てくる」などの症状が発生した場合は、使用を中止するよう呼びかけている。

 点検・修理内容は、電装基板やコネクター部の状態を確認して、事故の未然防止処置を行なうというもの。作業時間は約30分。対象機種の見分け方は、リンナイのホームページにて公開されている。

対象ブランド・機種の見分け方。本体正面にブランドと機種が表示されている製造年月は機器の扉を引き出した底面にある
銘板の例。製造番号に製造年月が記されている





(正藤 慶一)

2012年8月24日 17:05