日立、井戸水に対応する寒冷地向けエコキュート

井戸水に対応する寒冷地向けエコキュート

 日立は、井戸水に対応する寒冷地向けエコキュートを9月3日より発売する。タイプは「標準/耐塩害/耐重塩害」、容量は370Lと460Lの全6機種が用意される。市場想定価格は1,008,000円~1,165,500円。

 同社のラインナップで上位機種に当たる「ナイアガラ出湯」シリーズのエコキュート。タンク外の「プレート熱交換器」で瞬時に水道水を沸き挙げる、同社独自の「水道直圧給湯方式」を採用している。水道の給水圧力を減圧せずにそのまま給湯するため、浴室と台所の2カ所で同時にお湯を使っても、勢いのあるシャワーが使える。

 新製品では、寒冷地向けとして同社で初めて井戸水に対応した点が特徴。貯湯ユニットのタンクの湯から「プレート熱交換器」によって熱だけを取り出すことで、タンクの水の入れ替え量が大幅に減り、井戸水や硬度の高い水道水などに含まれるカルシウムなどの流入を抑え、配管が詰まりにくいという。

水道直圧給湯方式を採用し、タンクの湯を熱源に利用。これによりタンクの水の入れ替え量を減らし、井戸水や硬度の高い水道水配管が詰まりにくい

 同社では、最低外気温がマイナス25℃まで下がる地域において、80℃の高温沸き上げに対応するとしている。

 節電面では「節約サポート機能」を搭載。週平均の湯の使用量などを大型液晶リモコンに表示する「使用湯量目安」、過去の使用量に基づき適した沸き上げ設定を勧める「おすすめ設定」、設定した湯の使用上限を超えた場合にアラーム音で知らせる「シャワーアラーム」、効率的にエコキュートを使うポイントをリモコン画面に表示する「上手な使いかた」の4つを備える。ユーザーの積極的な使用湯量の節約や節電をサポートするという。

 衛生面では、風呂の追いだき時に湯が循環する「ふろ追いだき配管」にステンレス素材を採用し、浴槽の排水時に配管内を自動で洗浄して清潔に保つ「ステンレス・クリーン システム」となっている。また、貯湯ユニット内の直圧給水配管と直圧給湯配管にもステンレスを採用しており、腐食しにくく、汚れにくいという。

配管内を清潔に保つ「ステンレス・クリーン システム」
簡易水質チェックキット

 なお、事前に水質をチェックできる「簡易水質チェックキット」も発売している。市場想定価格は1,575円。

 同社が推奨する井戸水対応タイプの水質基準として、水は飲料水の水質基準に適合すること、1Lあたりの遊離炭酸の重量が60mg以下であること、1Lあたりの硬度が200mg以下であることが挙げられている。

 容量460Lで標準仕様の「BHP-FW46JDK」のサイズは、貯湯ユニットが625×730×2,165mm(幅×奥行き×高さ)。ヒートポンプユニットが792×299×720mm(同)。年間給湯保温効率(JIS)は3.0。



タイプ品番タンク容量形式本体価格発売日
フルオート

ナイアガラ出湯

水道直圧給湯方式
BHP-FW46JDK460L標準1,092,000円9月3日
BHP-FW46JDKE耐塩害1,134,000円
BHP-FW46JDKJ耐重塩害1,165,500円
BHP-FW37JDK370L標準1,008,000円
BHP-FW37JDKE耐塩害1,050,000円
BHP-FW37JDKJ耐重塩害1,081,500円

 






(小林 樹)

2012年7月23日 13:36