東芝、電球形蛍光灯の性能やデザインを実現したLED電球

~電球形蛍光灯専用器具への設置に対応
「T形7.4W」パッケージ左から電球色(LDT7L-G)昼白色(LDT7N-G)

 東芝ライテックは、電球形蛍光灯と同等のサイズと機能を採用したLED電球「T形7.4W」を2月10日より発売する。昼白色相当の「LDT7N-G」と、電球色相当の「LDT7L-G」が用意され、希望小売価格は5,670円前後。

 電球形蛍光灯D形やT型の専用器具にも取りつけられる、E26口金のLED電球。明るさは電球40W形相当で、昼白色相当の「LDT7N-G」は600lm、電球色相当の「LDT7L-G」は485lm。

 同社によると電球形蛍光D形やT型の専用器具は、電球形蛍光灯のコンパクトなサイズを活かしたものが多く、E26口金の白熱電球やLED電球では取り付けできない場合があったという。今回発売するT形7.4Wでは、電球形蛍光灯の専用器具にも取り付けできるように、LED電球でありながら電球形蛍光灯の性能やデザインを踏襲している点が特徴。

 性能面では、電球形蛍光灯に近い光の広がり方を目指した。独自の筒形形状のグローブの内面反射により、配光角度は約300度を実現。横方向や背面にも光が広がるので、ランプ全体の明るさが必要になるペンダントライトやダウンライトの光源として便利だという。また、密閉型器具にも対応するため、浴室の照明器具にも向くという。

独自の筒形形状のグローブを採用。内面反射により約300度の高い拡散性を実現したという
光の広がり方のイメージ。新製品のT形7.4Wの光りの広がり方は、LED電球よりも電球形蛍光灯に近いランプ単体での配光をした図。左は従来の電球形蛍光灯、右はT形7.4W。ほぼ同じような図になった

 デザイン面では、同社の電球形蛍光灯「EFD15/13-Z」と同等の40×109mm(直径×長さ)を採用。グローブ部分が横に広がっていないため、電球形蛍光灯専用のダウンライト器具などにも対応する。

白熱電球や従来のLED電球はグローブ部分が横に広がっているため、電球形蛍光灯専用器具に取りつけることができなかった。T形7.4Wでは、電球形蛍光灯とほぼ同じサイズとしているため、取りつけできる一般電球(左)、電球形蛍光灯(中央)、T形7.4W(右)のサイズを比較したところ

 消費電力は7.4Wで、寿命は約4万時間。電球形蛍光灯に比べ約5倍の長寿命なため、取り替えなどの手間も軽減できるとしている。なお、断熱材施工器具には対応しない。

 本体サイズは40×109mm(直径×高さ)で、重量は125g。最大光度は、昼白色相当の「LDT7N-G」が60cdと、電球色相当の「LDT7L-G」が48cd。





(阿部 夏子)

2012年2月2日 14:37