12月の家電出荷額、エコポイントの反動で6カ月連続のマイナス
社団法人日本電機工業会(JEMA)は、2011年12月の家電出荷額を発表。国内出荷額は2,074億円で、前年同月比3.5%減で6カ月連続のマイナスとなった。
製品別では、家電エコポイント制度の制度変更の影響を受けて好調だった2010年の反動で、金額ベースでエアコンが同比12.6%減の484億円、冷蔵庫が同比15.1%減の340億円とマイナスを記録。さらに、電子レンジでも同比12.6%減の87億円、炊飯器も同比3%減の115億円となった。ただし、エアコンの出荷台数は、同比9.8%減の57万9千台ながら、過去最高だった2010年に次ぐ2番目に高い出荷量となった。
いっぽう好調だったのが洗濯機で、金額ベースで同比21.5%の2桁増の272億円、台数ベースで同比8%増の43万8千台のプラス。特に、洗濯乾燥機では台数ベースで4カ月連続の2桁増となる同比37.7%増を記録している。
12月の家電出荷額は6カ月連続のマイナスとなった |
2011年1月から12月の年計では、出荷額は2兆2.020億円で、前年比0.8%減の微減となった。家電エコポイント制度や記録的猛暑の影響を受けて好調だった2010年度の水準には達しなかったが、節電意識の向上による省エネ製品への買い替え需要の後押しなどから、過去10年間では3番目に高い出荷額となった。
製品別では、エアコンの年間出荷台数は同比0.4%増の827万9千台と微増。データの確認できる1972年以降、数量ベースで過去最高を記録した。JEMAでは、節電意識の向上から、省エネ性の高いエアコンへと関心が高まったとみている。
このほか、洗濯機の年間出荷台数は同比5.2%増の492万台、電子レンジは同比3.6%増の331万2千台となり、いずれも2年連続のプラスとなった。
(小林 樹)
2012年1月25日 13:29