グッドデザイン大賞候補に、パナソニックのクリアガラスLED電球が選出

パナソニックのクリアガラスタイプのLED電球「LDAHV4LCG」

 日本デザイン振興会は、2011年度のグッドデザイン大賞の候補6件を発表した。生活家電の分野からは、パナソニックのクリアガラスタイプのLED電球「LDAHV4LCG」が選出された。

 グッドデザイン大賞は、グッドデザイン賞を受賞した製品やサービスのうち、もっとも優れたものに贈られる賞で、今回選出された6候補の中から、11月9日に大賞が選出される。

 大賞候補となったパナソニックのLED電球「LDAHV4LCG」は、LED電球ながらクリアガラスを採用している点が特徴。光源は光を全方向に拡散するフィラメントのような細長い蛍光体を搭載。本体サイズは従来のクリア電球と全く同じサイズを実現しながら、消費電力は4.4Wで、定格寿命40,000時間と、高い省エネ性を実現している。

 グッドデザインの審査員は、同製品について「LED電球は明るさと高い省エネ性はもちろんのこと、フィラメントに近い光源をLEDで実現させている。いかにもLEDといった光ではなく、温かみのある、生活の中での『灯り』といった光を提供してくれる。こういった心理的な部分での配慮こそ一番大事なのである」とコメントしている。

8月に行なわれたグッドデザインエキスポでは実際の製品を展示していた光源は光を全方向に拡散するフィラメントのような細長い蛍光体を搭載する

 このほかのグッドデザイン大賞候補は以下の通り。

・パナソニック LED電球「LDAHV4LCG」
・Samsung 液晶テレビ「3D SMART LED TV UN55D7000/UN55D7900/UN55D8000」
・西日本旅客鉄道/九州旅客鉄道 鉄道車両「N700系7000/8000番代新幹線電車」
・東芝/独立行政法人放射線医学総合研究所/日本設計 「重粒子線照射システムおよび粒子線治療施設」
・日本マイクロソフト ゲームシステム「Kinect」
・本田技研工業 カーナビゲーションシステムによる情報提供サービス「Hondaのカーナビゲーションシステム『インターナビ』による、クルマの走行データ(フローティングカーデータ)を用いた情報サービスと、東日本大震災での移動支援の取り組み」

Samsung 液晶テレビ「3D SMART LED TV UN55D7000/UN55D7900/UN55D8000」西日本旅客鉄道/九州旅客鉄道 鉄道車両「N700系7000/8000番代新幹線電車」東芝/独立行政法人放射線医学総合研究所/日本設計 「重粒子線照射システムおよび粒子線治療施設」
日本マイクロソフト ゲームシステム「Kinect」本田技研工業 カーナビゲーションシステムによる情報提供サービス「Hondaのカーナビゲーションシステム『インターナビ』による、クルマの走行データ(フローティングカーデータ)を用いた情報サービスと、東日本大震災での移動支援の取り組み」

 グッドデザイン大賞は、昨年までは審査員・グッドデザイン賞受賞者の投票により選出されていたが、本年度からは、グッドデザイン賞受賞展「GOOD DESIGN EXHIBITION 2011」来場者の投票も受け付けるという。

 「GOOD DESIGN EXHIBITION 2011」は10月28日~11月6日まで、東京ミッドタウン・デザインハブで開催される。入場料は無料。

 大賞は、11月9日に行なわれる「2011年度グッドデザイン賞表彰式」において、選出される。

 2011年のグッドデザイン賞全体では、約3,200件の応募があり、そのうち、1,112件が同賞を受賞している。





(阿部 夏子)

2011年10月14日 16:24