キングジム、持ち歩けるようになった電子手書きメモ「マメモ」

 キングジムは、持ち歩ける電子手書きメモ「マメモ TM2」を6月17日より発売する。希望小売価格は7,980円。

マメモ TM2ブラック×ブラックオレンジ×ホワイト

 タッチペンを使って液晶画面に手書きでメモが書ける電子文具「マメモ」の新モデル。従来の卓上据え置きタイプ「TM1」は、昨年の発売以来10カ月で7万台を売り上げるなど、人気を集めた。一方、「ユーザーからは消しゴム機能が欲しい、持ち歩きたい、パソコンとの連動して使いたいなどのニーズがあった」(キングジム 開発本部 電子文具開発部 東山慎司氏)という。TM2では、これらのニーズを受け「持ち運びを前提としたハンディタイプのメモ帳」をコンセプトとし、開発を進めたという。

キングジム 開発本部 電子文具開発部 東山慎司氏従来機種のマメモ TM1。据え置きを想定した形マメモ TM1の購入者は、男性が80%以上で、30代以上が多かった。職業別では会社員・公務員が75%を占めた
マメモの用途としてはちょっとしたメモ書き(備忘録)や、電話メモが多かった。次の機種へのニーズとしては消しゴム機能や画面サイズの大型化、持ち歩きたいなどが挙がったマメモ TM2では、これらのニーズを受け「持ち運びを前提としたハンディタイプのメモ帳」をコンセプトとしたという使用イメージ

 本体は長方形の「メモ帳型」のデザインを採用。持ち歩きの際に誤作動を防止する本体カバーが付属する。

「メモ帳型」をイメージした製品デザインカバーを開けたところ本体を持ってメモする時は、このようにカバーを後ろに折り曲げるようにする
手に持ったところ男性のスーツの内ポケットにもすっと入るサイズ本体と付属のペン

 メモ帳機能では、「紙のメモと変わらない使用感」を再現するために、タッチペンで液晶を触ると約1秒でメモ画面が起動する。本体には、最大99枚までのメモを自動保存できるほか、不揮発性メモリを採用し、一度保存したメモは電池交換を行なっても消えないという。また、書き間違えたり、不要になったメモは画面のゴミ箱アイコンをタッチして削除できる。

 新たな機能としては、メモの部分修正に便利な「消しゴム機能」、メモ画面を下にスクロールすると、新たな画面が出てくる「メモスクロール機能」、メモに期日を設定してカレンダーからメモが確認できる「ToDo 機能」、別売りのmicroSDカードを使ってパソコンに転送できる「メモエクスポート機能」を搭載する。マメモで書いたメモはパソコンでbmp形式で書きだせる。

 本体には専用のタッチペンが付属。画面の文字の太さは3種類から選択可能。

画面のスクロールボタンを押すと、1.5枚分のメモが書ける「メモスクロール機能」文字の太さは3種類から選べる別売りのmicroSDカードを使ってパソコンに転送できる「メモエクスポート機能」や、メモに期日を設定してカレンダーからメモが確認できる「ToDo 機能」などビジネス用途に便利な機能も搭載する

 本体サイズは117×74×16mm(幅×奥行き×高さ)で、重量は約125g。電源は単四アルカリ乾電池1本で、三洋電機の充電池エネループにも対応する。1日10分使用した場合の電池寿命は約1.5カ月、エネループ使用時は約1カ月。本体カラーは「ブラック×ブラック」と「オレンジ×ホワイト」の2色。

キングジム 常務取締役開発本部長 横田英人氏

 キングジム 常務取締役開発本部長 横田英人氏は、冒頭で「震災で世の中が様変わりする中で、私たちができるのはキングジムらしい製品を出すこと」と挨拶した。マメモについては「なくしてしまったり、管理しきれなかったりというような、紙のメモに対してこれまであった潜在的な不満が解消できる製品。これからもビジネスシーンで活躍するような電子文具をどんどん開発していきたい」と話した。

 会場ではマメモ以外にも、名刺の読み取りから管理まで1台でできるデジタル名刺ホルダー「ピットレック」や、手書きメモをスマートフォンで撮影するだけで保存や整理ができるデジタルメモ「ショットノート」、液晶画面が大きくなった電子メモパッド「Boogie Board(ブギーボード)」などキングジムが展開する電子文具が展示されていた。以下、写真でご紹介する。

名刺の読み取りから管理まで1台でできるデジタル名刺ホルダー「ピットレック」新色のホワイト。こちらは6月17日発売。希望小売価格は27,300円。名刺を本体のカメラで撮影するだけで、簡単に管理ができる
手書きメモをスマートフォンで撮影するだけで保存や整理ができるデジタルメモ「ショットノート」のラインナップスマートフォンの専用アプリを使って手書きメモをデジタルで保存できる見た目は普通の紙のノートと変わらない。ツインリングタイプ、Lサイズの場合価格は577円
電子メモパッド「Boogie Board(ブギーボード)」。こちらは画面サイズ182×125mm(縦×横)の「BB-1」。希望小売価格は4,980円。全9色を揃える画面サイズが217×157mm(同)と大きくなった「BB-2」を6月10日に発売する。希望小売価格は6,980円「Boogie Board BB-2」カラーは黒のみ





(阿部 夏子)

2011年5月31日 15:42