京セラ、効率よく配置できる住宅用太陽光発電システム

【訂正版】
京セラの住宅用太陽光発電システム「SAMURAI」。新モデルの77.5Wのモジュールは、一番下の段のもの

 京セラは、住宅用太陽光発電システム「SAMURAI(サムライ)」の新モデルとして、セル20枚を使用した容量77.5Wのモジュールを3月1日より発売する。

 同社の住宅用太陽光発電システムSAMURAIの新モデル。SAMURAIでは、これまで、太陽電池セル12枚を使った容量46Wタイプと、セル16枚を使った62Wタイプのモジュールを展開していたが、様々な屋根形状に効率よく搭載できるよう新機種を追加投入する。

 77.5Wタイプは、本体サイズ1692.5×345×25mm(幅×奥行き×高さ)のロングタイプのモジュール。モジュール1枚当たりの容量が増えることで、屋根に搭載するモジュールの数が減り、配線や工事作業が短縮できるという。

 ラインナップ中もっとも容量が小さい46Wタイプは、寄棟屋根(よせむねやね:4方向に傾斜がある屋根の形状のこと)の先端部分などにも設置できるコンパクトタイプ。モジュール単独で設置できるラックも新たに開発したことで、これまで配置が難しいとされていて場所にも配置できるようになったという。

 京セラでは、新モデル投入で、より効率的な配置ができるようになったほか、スペースの有効活用により、見た目にも美しい配置が可能になったとする。

ラインナップを充実させることで、これまで配置が難しかった場所にも配置でき、搭載容量も向上するという
「CONONAVIT(エコノナビット) PMD47C

 また、住宅に設置した太陽光発電システムの発電状況を確認できる発電モニタ「ECONONAVIT(エコノナビット) PMD47C」も3月1日より発売する。希望小売価格は84,000円。

 発電モニタとは、自宅に搭載した太陽光発電システムが、発電電力(どれだけ発電しているか)、消費電力(どれだけ自宅で電気を使っているか)、売電電力(電力会社に売った電力がどれくらいか)をリアルタイムで確認できるモニター。

 新モデルの「ECONONAVIT」ではパソコンに接続することで、発電・消費・売電・買電の電力量を金額換算する機能を新たに搭載。どれだけ発電したか、どれだけ電気を売ったかが金額で表示されるため、わかりやすいという。また、これらのデータは、パソコン上で保存・管理でき、日間、月間、年間の発電状況を比較することもできる。

 そのほか、本体では、毎月の消費電力量の目標値を設定し、実際の消費電力量とグラフや数字で比較できる機能も搭載。目標を設けることで、節電意識の向上につながるという。

 本体は、4.7型のカラー液晶搭載で、操作はタッチパネル式。無線データ通信方式なので、場所を固定せず、屋内の様々な場所で使用可能。無線データ通信が適していない場所では、有線接続も選択できる。

【お詫びと訂正】初出時に2機種と記載しておりましたが、今回の新製品は1機種のみです。お詫びして訂正させていただきます。





(阿部 夏子)

2011年2月21日 14:52