「残り湯洗濯」は節水に加え汚れ落ちも良い――ライオン


 ライオンは、風呂の残り湯を使った洗濯「残り湯洗濯」によって、水の節約と洗浄力のアップに効果があると発表した。
「残り湯洗濯」に関するアンケート調査では、「菌」「ニオイ」に関して不安を持つ人が多かった

 同社が行なったアンケート調査によると、残り湯を利用して洗濯している人は6割を超えていたものの、「残り湯の雑菌が付着しそう」や「洗濯物からイヤなニオイがしそう」など、菌やニオイに関する不安を持っている人が7割を超えていたという。

 しかし、残り湯は水道水よりも温かく、通常の洗濯よりも汚れがよく落ちるという。特に、入浴直後の40℃くらいのお湯の場合、油汚れが溶けやすく、酵素などの洗剤成分も十分に活かせるため、頑固汚れの浸け置き洗いに効果的という。また、入浴翌日の25℃くらいのぬるい水でも、水道水より温かいため、効率よく洗濯物の汚れが落とせるとしている。

残り湯は水道水よりも温かいため、洗浄効果が高いという

 また、毎回の洗濯で残り湯を利用した場合、年間でバスタブ約110杯分に当たる年間2万Lの節水効果があり、年間約5,200円の節約になるという。環境省の試算によれば、年間で約7kgのCO2削減効果もあるとしている。

 残り湯を丈夫に使うためのポイントとしては、第一に「汚さない」点を指摘。湯船には体を洗ってから入る、湯船に浮いた髪の毛などを取り除く、タオルを入れないという3点に気をつけるよう指摘した。また、使用後は浴槽にフタをするなど、冷めない工夫もすると良いとしている。このほか、残り湯は「洗い」の工程だけに使う、しっかり乾燥する、気になる場合は漂白剤を使用する、という点もポイントとされている。

 なお同社では、6月9日に発売した酸素系漂白剤「ブライトW(ダブル) 除菌&抗菌」を使うことで、残り湯の菌やニオイをスッキリと落とせるとしている。ブライトWの店頭予想価格は、容量600mlで298円前後。容量480mlの詰め替え用パックが248円前後。
残り湯をうまく使うには、「汚さない」「冷まさない」が重要ライオンでは、残り湯洗濯の菌やニオイを落とすという漂白剤「ブライトW(ダブル) 除菌&抗菌」を扱っている



(正藤 慶一)

2010年6月15日 18:20