パナソニック、第3四半期は減収減益も赤字幅を縮小

 パナソニックは、2009年度の第3四半期の連結決算を発表。売上高は前年同期比の16.1%減となる5兆2,198億円、営業利益は同49%減の1,298億円、146億円の純損失で、赤字幅を第2四半期よりも縮小している。

 同社では第3四半期について、新興国市場や低価格品への需要シフトといった市場構造変化により厳しい状況が続いたとしながらも、コストダウンなど経営の徹底した合理化により、大幅な増益を確保できたとしている。

 生活家電を取り扱うアプライアンス部門の売上高は、累計で同12%減となる8,193億円。ただし、第3四半期限定では1%増の2,811億円と、プラスに転じている。

 製品別では、累計では冷蔵庫が同10%増となる971億円、エアコンは同16%減の1,715億円。一方で、第3四半期に限った数字では、冷蔵庫が同27%増の319億円、エアコンが同4%増の423億円と、いずれも好調な数字を記録している。

 2009年度の通期の業績予想は、さらなる合理化の推進や、第4四半期に三洋電機グループの業績が加わることにより、売上高を7兆3,500億円、営業利益を1,500億円と、それぞれ第2四半期発表時より高い数値に設定した。純損益は1,400億円と、第2四半期からの変更はない。



(正藤 慶一)

2010年2月5日 17:20