パナソニック、従来品より3割安いニッケル水素電池
「充電式EVOLTA e(イー)」

~繰り返し充電を約1,500回に強化

 パナソニックは、同社が発売するニッケル水素電池のエントリーモデル「充電式EVOLTA e(エボルタ イー)」を、4月20日に発売する。ラインナップは以下の表の通り。

充電器セットタイプの「BK-KJQ05L20」電池2本セットの「HHR-3LVS/2B」カラーはオレンジ

シリーズ名充電式EVOLTA(エボルタ) e(イー)
品番BK-KJQ05L20HHR-3LVS/2BHHR-3LVS/4B
内容単三形2本+充電器単三形2本単三形4本
1本当たりの
電池容量
1,000mAh
希望小売価格1,089円645円オープンプライス
店頭予想価格--1,100円前後
発売日4月20日


 パナソニックの充電池シリーズ「充電式EVOLTA」のエントリーモデルに当たる製品。単三電池4本セットの価格を比べると、通常モデル「充電式EVOLTA」の価格は1,600円前後(製品発表当時の店頭予想価格)に対し、今回の「e」では1,100円前後と、約3割安くなっている。

 一方で電池容量は、通常モデルが2,000mAhに対し、eでは1,000mAhと、半分になっている。

 また、通常モデルよりも繰り返し使用回数が増加。電池の正極の加工やセパレータの素材を改良することで、通常モデルでは約1,200回に対し、eは約1,500回となっている。これは、三洋電池のニッケル水素電池「eneloop(エネループ)」と同じ数値となる。

 このほか、電動歯ブラシやシェーバーなど、中電流領域の機器で使用する場合には、アルカリ電池よりも長時間使用できるという。

繰り返し使用回数は、通常モデルの1,200回から1,500回となった中電流領域の機器では、アルカリ電池よりも長く使用できるという

 同社は、乾電池から充電池へ切り替える際に、約40%が価格面に反応しているという調査結果から、充電池の普及は「環境意識への対応」に加えて「経済性」が重要としている。既に発売している通常モデルとともに、充電式電池の定着を目指すとしている。なお、今回は単三形のみの発売となる。

 単三形のサイズは14.5×50.5mm(直径×高さ)で、重量は約29g。

 BK-KJQ05L20に付属する充電器は、新モデルとなる「BQ-CC05」。単三形が2本まで、単四形も2本まで使用可能。単三形の充電時間は10時間。サイズは約55×28.5×122mm(幅×奥行き×高さ)で、重量は約80g。AC100-240Vに対応。充電1回当たりの電気代は約1.1円。



(正藤 慶一)

2010年1月22日 14:16