シャープ、「プラズマクラスターイオン」がダニに効果があると実証

 シャープは、同社のイオン技術「プラズマクラスターイオン」が、アレルギー症状の原因となるダニの死骸や糞に対して有効であると発表。大阪市立大学と共同で実証した。

 プラズマクラスターイオンは、空気中の水分子と酸素分子にプラズマ放電を加えて生成したOHラジカルなどのイオンの総称。ウイルスやカビ菌、ニオイ成分を無力化する効果がある。同社の空気清浄機やエアコンをはじめ、自動車や新幹線の空調システムにも展開されている。

 今回の実験では、アレルギーの原因となるダニの死骸や糞への効果を検証した。マウスと浮遊ダニアレルゲンが入った、容積1立方mの空間に約5万個/立方cmのプラズマクラスターイオンを15分間発生させ、マウスのアレルギー反応を測定する方法を取った。その結果、イオンなしのときと比べてアレルギー反応が約97%抑制されたという。また、濃度を半分の25,000個/立方cmに落とすと約84%、7,000個/立方cmで67%となり、濃度と抑制効果は密接な関係があることが明らかになったという。なお、現在販売されている製品のなかで最も濃度が高いのは、約25,000個/立方cmのイオン発生器となる。

 

プラズマクラスターイオンのしくみ
 今回の実証内容については、アレルギー関連の学会での発表を予定する。同社ではこれまでも、鳥インフルエンザやコロナウイルス、大腸菌などに効果があることを学術機関と共同で発表している。




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2009年7月27日 16:39