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フィルターレスで半永久的に使える空気清浄機「ライトエア・イオンフロー」

空気清浄機「ライトエア・イオンフロー50」と、ライトエア CEO Roger Sogge

 スウェーデンの空気清浄機専業メーカー・ライトエアは、フィルターレスの空気清浄機「ライトエア・イオンフロー50」の記者説明会を開催した。

 ファンレス、フィルターレスの空気清浄機。微粒子を帯電させて捕集する独自技術「イオンフローテクノロジー」を採用した点が特徴。本体上部から毎秒数十億の高濃度マイナスイオンを発生させ、空気中のカビやアレルゲン物質などのナノ粒子にマイナスの電化を与えて、プラスの電化を帯びた集じんコレクターに吸い寄せて捕集する。0.1~0.007μmの微粒子も99.93%以上除去できるという。

本体上部からマイナスイオンを発生
真ん中の集じんコレクターで微粒子を捕集する

フィルターレスで、水洗いだけで手入れOK

ライトエア CEO Roger Sogge

 ライトエア CEO Roger Soggeは、製品について次のように語った。

 「一般的な空気清浄機に搭載されているHEPAフィルターは、0.3μmの粒子を捕集する力を持っています。しかし、実際に空気中にある微粒子はそれ以上に小さく、タバコの煙であれば0.01~0.5μmほど、インフルエンザウイルスは0.09~0.17μmほど。そうした微粒子も取り除けるのがライトエアの空気清浄機です」

 煙の汚れを除去する実演も行なわれた。本体の周りで線香を焚き、箱をかぶせる。完全に煙が充満したところで運転スタート。徐々に煙が薄れていき、5分後には箱の中の空気がクリアになっていた。煙のニオイは10分ほどで取れるという。

線香のケムリが充満
5分後にはクリアになっていた

 フィルターレスなため、手入れも簡単にできる。微粒子を捕集する集じんコレクターが汚れた際は水洗いだけなため、半永久的に使えるとしている。ファンがないため、運転音も気にならないという。

 操作は、電源スイッチ1つのみというシンプル設計。コードから伸びた電源スイッチを足で踏むだけで、使いたいときに気軽に操作できるとしている。

未使用の集じんコレクター
2カ月使用後。かなり汚れている
操作は電源スイッチ1つのみ
足で踏むだけで電源をオンにできる

 ラインナップは、適用床面積約30畳の「サーフィス」、約36畳でポリカーボネイト素材を使用した「エボリューション」、約36畳でアクリル素材の「スタイル」「シグニチャー」の4機種を用意。価格は順に、37,000円、43,500円、50,000円、55,500円(税抜)。全国の家電量販店や通販などで既に販売している。

 「シグニチャー」は木目調のデザインで、幅広いインテリアに対応する。日本で発売するにあたり、和室に合うデザインを採用したという。

 「スタイル」の本体サイズは、190×660mm(直径×高さ)で、重さは2.8kg。いずれも消費電力は7Wで、1年間24時間起動した場合でも電気代は約1,350円で済むという。

適用床面積約36畳の「スタイル」
シグニチャーは木目調で和室などにもマッチするという
製品ラインナップ

インフルエンザの空気感染にも効果アリ

 また、ライトエアの独自技術「イオンフローテクノロジー」が、空気感染によるウイルスの拡散を効果的に防ぐことを、科学誌「Nature」のオンライン定期刊行物「Scientific Reports」が発表した。

「Scientific Reports」が、イオンフローテクノロジーによってウイルスの拡散を効果的に防げると発表
4つの研究結果を報告

 同研究では、インフルエンザに掛かったモルモット4体と、健康なモルモット4体を同じ空間に24時間置いたところ、健康なモルモット4体のうち3体がインフルエンザ陽性の反応が出たという。

 一方、同じ状況下で「ライトエア・イオンフロー」を運転させたところ、24時間後も健康なモルモット4体にはインフルエンザ陽性の反応が出なかったとしている。

 この研究結果から同社では、ライトエアは家庭での利用以外にも、学校やオフィスなど人が複数集まる場所でも有効に使えるとしている。

モルモットを使ったインフルエンザウイルスの研究
何も置いてない部屋では、健康なモルモットもインフルエンザにかかった
「ライトエア・イオンフロー」を運転させた部屋では、モルモットにインフルエンザ陽性反応は出なかったという

西村 夢音